化石の森国立公園(Petrified Forest National Park) / アリゾナ vol.4
こんにちは。
ルート66なI-40(40号線)を走り、サンフランシスコまで帰る途中寄ったのは、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)。
ここは名前の通り、Petrified Wood (化石化した木=珪化木)がゴロゴロと転がる様が見られる国立公園。
丹後の間人(たいざ )で「石化」が頭の隅にこびり付き、島根の三瓶小豆原埋没林で珪化木に、この旅で巨岩たちに出会い、ここへ辿り着く。
(記事「間人(たいざ )で石化について考える / 海の京都② 兵庫 12/47」)
(記事「4千年前の地底の森へ。 三瓶小豆原埋没林 / 島根②」)
NPS(Narional Park Service)のこのコ、今までじっくり見たことなかったけど、まんまるお目々だったのね。カワイイ。
園内の南北に伸びる道を走ります。
Painted Desert
北から入った私が最初に目にするのは赤い世界、ペインテッドデザート。
ヒューヒューと鳴く風と相まって、なんとも荒野。
このビューを楽しめるのがPainted Desert Inn。
今は営業しておらず、小さなミュージアムになっています。
先住民族の方々がアクセサリーを売っていたり、ペインテッドデザートを眺めながらお茶が飲める小さなスペースもありました。
Newspaper Rock Petroglyphs
この国立公園で一番見たかったのがペトログリフ。
ここには約2000年程前のペトログリフが650以上あるとのこと。
近くに行くことは出来ないので、展望台から望遠鏡で。
密集感が美しい!
何を伝えてくれてるんだろうな。
沢山の手足形、大きな爬虫類、動物たちに首長竜みたいなのも。
大きい人に渦巻きも。星が降ってきてる?巨大な生物たちと共存してた?神聖なエネルギーが舞い降りてきた?
こういったものと静かに向き合う時間って幸せ。
Giant Logs Trail
珪化木がゴロゴロしている短いトレイル。
説明によると
2億年以上も前、ここは緑豊かな土地でした。木々は時折の洪水で流され、火山灰に埋められ酸素を絶たれます。石灰質の土壌は微生物が繁殖しにくく木々は分解されることなく過ごし、そこに大きな圧力が加えられ、宝石に生まれ変わりました。
火山灰には多くの二酸化珪素(SiO2)が含まれます。この二酸化珪素が木々に染み込み、長い年月をかけ彼らを結晶化させました。
二酸化珪素が結晶化したものが石英(クォーツ)。その中で結晶構造がはっきりしているものを水晶(クリスタル)と呼びます。
美しい色は鉄やマンガンのおかげ。
Crystal Forest
ここもゴロゴロした珪化木を観察しながら歩ける1.2kmのループトレイル。
キレイにスライスされてる…
トコトコ歩く。
着たい色。ジュエリーにしたい色。
この美しい色を見てると欲しくなりますよね〜
なので、この国立公園は盗難防止のため、夜間は閉鎖されます。
ビジターセンターのお土産屋さんで珪化木を売っているので、欲しい方はそちらでどうぞ。
駐車場横にいたグレーの
グラデーションがキレイでした。
彩り豊かな地層を堪能しながら帰ります。
Blue Mesa
火山灰が降り積もって出来たというカラフルな層。
ここ好きなはずなんだけど、なぜか響かなかった。宿っていないというのか…
帰りの道沿いの工場を見ながら思う。ああ、あそこは採石場みたいだった。魂を抜かれてしまった残骸のようだった、と。
I-160沿いの巨岩も
(記事「巨岩の量感に震え、モニュメントバレーを馬で駆け抜ける / アリゾナ vol.2」)
モニュメントバレーも
(記事「The View Hotel からの朝焼け / モニュメントバレー ・アリゾナ vol.3」)
Ship Rockも氣が感じられた。
(記事「龍の眠る “Tsé Bit’ a’í”(翼のある岩:Ship Rock )/ ニューメキシコ vol.1」)
もし、彼らが超古代の巨大樹の名残で…そして珪素ベースの生命体だったら…
地底に伸びるクリスタル(二酸化珪素の結晶)は彼らの根っこなんだろうな。と楽しい妄想は広がるのである。
などと、考えながら走ってたら、大きな人がダイブしてきた。
私たちの身体は炭素ベース。
炭素と珪素。ダイヤモンドとクリスタル。興味深い元素だわ。
車にくっ付いていた虫を夢中で食べてくれた孔雀さん。
ただいま、サンフランシスコ。もうこんな季節になったのねー
さて、帰ります。
JAL1便はサンフランシスコ→羽田なのよね。なんだか嬉しい。
航空会社にとってトップナンバーである1便は基本、基幹路線に割り振られているようです。
ANA1便はワシントンD.C.→成田、BA1便はコンコルドに付けられていましたが、現在はロンドン・シティ→ニューヨーク(JFK)、エミレーツ1便は、ドバイ→ロンドン・ヒースロー。
うわーん、ありがとう!サンフラン。毎日のように通った101(国道101号線)も。また来るね!
ただいま、日本。