
『ヴォイニッチ手稿の秘密』 ーVoynich Manuscript
こんにちは。
アメリカから帰国したら届いていた『ヴォイニッチ手稿の秘密』。
『ヴォイニッチ手稿(Voynich Manuscript)』は、1912年に希少本商人のウィルフリッド・ヴォイニッチによって再発見された羊皮紙本。
15世紀に書かれたとされ、未知の作者によって未知の言語で書かれた奇書なんです。

今までに言語学、暗号学、法医学、錬金術や歴史的観点から様々な研究がなされてきましたが…決定的な答えが出ていない、解読出来ていない状態。

今回出版された『ヴォイニッチ手稿の秘密』、作者は「トート」となっています。なるほど…霊的存在からの解読なのね。
人類進化のために霊体として宇宙の神秘と呼ばれる知恵を伝え続けているという高次元存在のトート、『ヴォイニッチ手稿』の書かれる現場にいたとのこと。
今この時代に必要な内容なんでしょうね。

トートに並んでもうひとりの作者、16世紀のイタリア人ロナウド・マルティノッツィ。
彼は医学の研究の合間に幻覚を促す薬草を用いていたそうで(この時代にはよくあることだったらしい)。その時に7次元に意識が訪れ、存在たちからその文字で記録する許可を与えられます。初めは幻覚だと思ったが、何度となく訪れているうちに、異次元の現実世界だと確信したという。

つまり、ロナウド・マルティノッツィが7次元で体験したことを記した『ヴォイニッチ手稿』の内容を、霊的存在のトートが伝えてくれている、という形で書かれたのがこの『ヴォイニッチ手稿の秘密』。

溶液のようなものに浸かった女性たち。
この絵を初めて見た時思ったのが「人間のつくり方」。あながち間違いではなかったようだ。

トートによれば、この書には原初のヒューマノイドから人間へと創造するプロセスが書かれている。描かれている植物は、人間や動物の肉体、またその働きを創るための原型植物だという。

つまり、植物も霊的存在も物質化していない、エネルギー体として存在する7次元で各機能をプログラムされ、地球という低次元に生まれ落ちる、という流れが書かれています。

113種の未知の植物が描かれ、それらが魂の入っていないヒューマノイドを人間に仕上げていきます。
これは「発声」を創る植物。
根の先にあるのはセンサーで、二つが繋がるのは、その人間が本音を伝える時。上へ伸びた菅は、片方が食道、もう一方が気管に繋がり、肚で感じていることを感知し、気管に伝える。口先だけの言葉は突起が離れる。肚からの声にはならないから。

本音で、素直に発したことだけが「声」になるのね。
私は今まで声を発したことがどれ程あっただろうか。自分が何を感じ、何を心の底から欲し、どう生きていきたいのか。素直って怖い。だって安定を壊されるから。だけど「怖い」を選択し続けようと思う。このまま何となく想像できる未来はいらない。

天空からのエネルギーも注入される。
主にエゴ。エゴは私、自分という意識で、その意識する欲求や感情のこと。人間がこの低次元で生きるためにはエゴが必要らしい。
例えば、一番上「自由気ままであろうとする意識」。これがエゴの欲求を手放した意識。
低次のエゴに支配された人間たちの組織や社会は、多くの規制を作って束縛する。多くの人間は、その中で疲弊し衰弱する。彼らが望む「自由気まま」は、一時的な休息で終わる。

エゴは進化のスタート地点なんだって。
様々な外的刺激からの反応としてエゴが発生。怒る、疑う、諦め〜などなど。で、刺激と反応、これだけで生きてると眠っている状態らしい。

刺激と反応で起こってきた成功と挫折に気づき、学び、そして意識的にその状態から出ることが解脱。
振り回されずそこから抜け出すこと、エゴの力を弱めること。中庸か。
ここでは今までのプロセスを終了した女性たちがバスタブに浸かっている。
自分と身体を意識し、人間関係を作る意識を学んでいるんだそう。

興味深かったのは「夢見力」。
真ん中の左の女性が植物を通して、意識にあるものを眠っている右の女性に送っている。中央にあるのは星。それぞれの人間の波動によってどの星の影響を受けるか決まるらしい。

夢は人間たちの覚醒と進化への道標。目覚めている時の意識だけでは進化しないから。

「曼荼羅」。
左上は宇宙船。高次の生命体の宇宙船は意識で動くらしい。そのために意識で通じ合える植物が使用されている。
左の一番下は「集合意識で創られた人間の現実という集合夢」。
人間の「現実」はこの植物によって創られた集合夢だという。完全に覚醒すると、現実だと思っていた世界が集合夢であったと実感できる。

例えば、戦争を体験する人間たちの集合夢、優秀であること裕福なことを幸せだと信じる人間たちの集合夢〜その集合夢の中で成長のために気づきと学びを得ると、その幻から脱することができるという。
マトリックス。

「巨木」を創る植物!
太古地上に存在したいくつもの巨木は、高さ数キロで人間が見上げると天まで届くような大きさだった。今では切り倒されたり消滅したりして、幹だけが残り、人間はそれを「山」と呼んでいる。

ひとり一(ひと)宇宙。感じる世界はひとりひとり違う。その人だけの「真実」があってそこには優劣も正誤もない。

人間には全ての意識が宿っている。その全ての意識の中から、その人間がいくつかを選び、使い、そのうち混線してしまったのだ。
それが親からの教えとして、教育として、社会のルールとして歪曲され、混線はますますひどくなった。それを自分が握っているだけなのだ。

素粒子で出来ている私たちは振動するエネルギー。振動数の違いが次元で、次元の違いによって世界の視え方が変わる。だから目の前にいる人とわたしは生きる世界が少し違う。

世界が多次元であるなら、「最高次元にいる自分」を神と呼ぶんだと思う。最高の自分に戻るため、ヒトはエゴを持たされ、もがき抗う体験を経て進化成長するようプログラムされているんだなー。

そうだ、下駄持ってたんだ!ヴォイニッチの。
(記事「夏には下駄を〜「夏のはきもの ひかりのすあし」」)


脳を使わないで直感に従うってことなのよね、きっと。愉しい、嬉しいと感じることが直感。嫌なことはしないけど、怖いことはやってみる。

『ヴォイニッチ手稿(Voynich Manuscript)』は、イェール大学のバイネキ稀覯本・手稿図書館に所蔵されています。
デジタル化されていますので、誰でも閲覧できます!
BEINECKE RARE BOOK & MANUSCRIPT LIBRARY "Voynich Manuscript"

以上の内容を信じるか、疑うか、議論は必要ない。どちらでも構わない。またこの本を捨ててもよい。
ただ、生かされているという意識に新たな視点を入れることだ。そして、体験と感情を大切にし、感性を磨く意識を高めることだ。
人間たちは、進化の道を歩んでいることを忘れぬことだ。