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「+DA.YO.NE.ギャラリー」の柿落としに青木京太郎の「VILOVILO」登場 !/ 有楽町阪急メンズ東京7階①

こんにちは。
KYOTAROさんから「+DA.YO.NE.ギャラリー」オープニングのレセプションへお誘いいただき行ってまいりました。

4月2日に有楽町阪急メンズ東京7階にオープンした「+DA.YO.NE.ギャラリー」は、米原康正さんキュレーションのギャラリー。

米原康正:東京ストリートな女子文化から影響を受けたその作品は、雑誌などメディアの形をして表現されることが多く、90年代以降の女子アンダーグランドカルチャーの扇動者でもある。編集者、アーティスト、キュレーターなどさまざまな顔を持ち、中国のSNS、ウェイボで278万人のフォロワーを持つ。

KYOTAROさん&米原さん。

ギャラリーオープンに寄せて米原さんはこう語っています。

4月2日有楽町阪急メンズ東京7階に「+DA.YO.NE.ギャラリー」がオープンします。
少しばかりギャラリー過多な現在の状況でなんで? って聞かれる前に僕はこう答えます。

「本来アートとは宗教にも似た価値観の共有を目的としたものであると思う。アーティストの作品(価値観)を原理として、それに共感した人間がその作品の世界観を共有する。そういう信者を増やす行為こそ僕はアートだと考えるのです。違うって言われてもすいません僕はそう考えています。キュレーターという仕事はその原理を伝えるために存在するわけです。
そしてギャラリーはその本殿。ただし僕がやっているキュレーション、いくぶん癖があって本殿への出入りには非常に厳しい。癖って何?と思ったらまずこのギャラリーに足をお運びください。とっておきの原理主義者たちをとり揃えてみなさんに布教活動始めようと思います」

あえて僕が今ギャラリーを開く理由はここにあります。癖が強いからこそ
作家と受け止める人の組み合わせによってはあたりなときもそしてハズレの時もある。その幅は非常に大きい。だからこそ今まで見たことも感じたこともなかった原理を皆さんに紹介できると僕は思っています。
そんなギャラリーの柿落としのアーティストが青木京太郎(KYOTARO)。
彼女が鉛筆で描く謎の生き物たちは、姿を空間に滲ませながら存在を世界から消しているようにも見え、また滲ませながら世界と同化しそれを自分のものにしてるようにも見えます。最初から原理なんか自分で考えた方が良いよっていうこのギャラリーのことまるで無視したかのような作品の数々。これこそ僕が目指す多様性的原理主義なのです。

キュレーター 米原康正 2023.3.19

そんな「+DA.YO.NE.ギャラリー」の柿落としにKYOTAROさんの「VILOVILO」が登場。

漫画家になりたかったというKYOTAROさんの作品を見て三原 康裕さんが「絵一枚で語れるな」と思い「漫画家じゃなくて画家になれ」と。そこから生まれたのが「VILOVILO」。
(記事「KYOTARO 氏の個展「VILOVILO(ヴィロヴィロ)」ミハラヤスヒロMY Foot Products にて開催

ミハラヤスヒロさん
写真家であり『STREET』『FRUiTS』の創刊者 青木正一さん
SAINT LAURENT PARIS 初の日本人デザイナー 相場慎吾さん

「ああ流れが変わるな」と感じた。物分かり良く収まったブランドたちが集まるこの地の7階に、固定観念とか集合意識からはみ出したものがドカンと居座る。
まず最上階にお客を引っ張り上げていく力が百貨店には必要。そこで何かエネルギーを感じてエスカレーターで降りていくと、上りでは引っ掛かって来なかったものに気づくかもしれない。

前回よりもさらに優しく浮遊してた「VILOVILO」

笑うって大切よね。笑顔って見ているだけで嬉しくなるよね。笑いの波動は細胞を活性化させる。

遺伝子工学で世界をリードする研究者の一人、筑波大学応用生物化学系教授 村上和雄氏の言葉を思い出した。笑いには「医力(いりょく)」がある。

KYOTAROさんの作品を見るといつも思う「私たちは振動するエネルギー」。
細かく細かくしていったら、すべてのものは素粒子でできていて、それは常に振動している。だから人にも、もちろん臓器にも物にもそれぞれ固有の振動数があって。自分の振動数と共鳴したものが「視える」んだと思う。
若冲だなー(記事「『ひと月限りの、この世の楽園』若冲展〜若冲に酔う②」)

「エッジ」読み返そう。

分子と分子がゆるく結ばれる順に、気体、液体、個体などと分類されていく。電場が作用して何もない空間に構造を与え、それらが寄り集まってさらに大きな構造を作り、個体は電場という糊によって固く強く結ばれている。物質的に隙間だらけにも関わらず、それでもどうにか構造を維持している世界は、思っている以上にもろいかもしれない。

鈴木光司「エッジ」

レセプションとかローンチパーティとか…大概知り合いがいないのでいつも作品や商品をひとりで愛でて満足して帰るのですが、今回は不思議でした。KYOTAROさん以外どなたとも面識がなかったのですが、色々な方々とお話しし、気付いたら5時間も経っていました。
点と点が繋がって何かが形作られていくエネルギーを強く感じました。

様々なジャンルの境界が薄くなっていく。
作品を仰々しく奉るのではなく、商品を陳列して売るだけではなく、高揚感を提供する場として、エネルギーチャージ出来る場として、百貨店もギャラリーも街も変化していく。
破壊と創造が同時に行われている大きな転換期。今ここに存在しているという喜びで満たされた空間でした。

米原康正キュレーション+DA.YO.NE. GALLERY 第一回展覧会
青木京太郎VILOVILO2023
2023年4月2日~5月2日
阪急メンズ東京 7F
東京都千代田区有楽町 2-5-1
平日12:00-20:00
土・日・祝11:00-20:00




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