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サンタフェの「嬉しい」 レストラン / Santa Fe・ニューメキシコ vol.3

こんにちは。
今回の旅で「呼ばれた」のがサンタフェ。計画が二転三転しても、サンタフェだけは何故かカットしてはいけない気がして。

オキーフの愛したゴースト ランチなスカルがお土産屋さんにズラリ。
(記事「オキーフの愛したゴースト ランチで考えたこと / Abiquiu(アビキュー)・ニューメキシコ vol.2」)

サンタフェは、海抜2000mに位置するニューメキシコ州最古の都市。16世紀に黄金都市を求めスペイン人が押し寄せてくる以前、この地に定住していたのは先住民族であるプエブロ族でした。

最初の入植者は10人のフランシスコ会修道士と129人の兵士、その家族であったそうな。下見…
支柱が存在しない螺旋階段で有名なLoretto Chapel

プエブロの人々は、アドビ建築と呼ばれる日干しの土で作られた積層型の建物で集落を形成していました。アドビとは砂や粘土など有機素材で構成された天然の建材のこと。

昔訪れたので今回は行きませんでしたが、伝統的なプエブロ集落はTaos Puebloで見ることができます。
Via Wiki

サンタフェ(特に歴史地区内)は、このプエブロの伝統的建築に倣い、アドビ風(日干し煉瓦ではなく、コンクリートなどで外観を模したもの)、もしくはスペイン風の建物で統一されています。

先住民族の時代、スペイン統治、プエブロ族の内紛、そしてメキシコ統治を経た歴史を持つ土地。多様な文化を反映し、独特の雰囲気を保つこの街は、多くの芸術家を惹きつけ、芸術の街として知られています。

Georgia O'Keeffe Museum

芸術家が集まり、美しさを求めこだわりを持つ人が集うと、そこには美味しい食もやってくる。サンタフェは食のクオリティも高く、著名なレストランや料理人が多い街でもあります。

で、地元の人に教えてもらった2軒に行ってみました。

Kakawa Chocolate House

「少し前までは地域の人しか知らなくてゆったりお茶できたんだけど、最近はSNSで広まってね。混んでるかもしれないけど美味しいから行ってみて!」と教えてもらったチョコレート専門店。

2007年に設立されたKakawa Chocolate House
ここの凄いところは、歴史ある飲むチョコレート"chocolate elixirs"の、紀元前1000年〜西暦1900年代半ばまでのレシピを歴史的資料から甦らせたこと。

Kakawaはオルメカ語でカカオまたはチョコレートを意味する。

チョコレートを「食べる」という文化は最近なんですって。
メソアメリカの先住民(オルメカ人やその後のマヤ人、アステカ人を含む)は、カカオ豆を粉砕し、ハーブやスパイス、チリ、水を加え「飲み物」として摂取していたそうです。

コロンブス以前のアメリカ、植民地時代のアメリカ、トスカーナの宮廷で親しまれていたものなどなど「味覚のタイムトラベル」が体験できる”chocolate elixirs”。

トーマス ジェファーソン自身のレシピから作られた甘くて素朴な"JEFFERSONIAN"を。

濃厚なので小さなカップで充分。スーッと身体に染み渡る感じ。まさにelixirs(霊薬、万能薬、秘薬)。

オーナーのお義父さんが日本人だそうで、「これ、日本の柚子で作ったんだよ、食べてみて!」とソリッドチョコレートを頂いた。香り高く美味でした。ありがとう!

材料は出来るだけ地元のものを。そしてその時々手に入る最高の素材を選んで作られるチョコレートたち。 

 お薦めを聞いたら、ブラウニー。うん、これは私が求めていたブラウニー!!!。塩加減も硬さもちょうど良くて美味しかった。

Kakawa Chocolate House - Flagship
1050 Paseo De Peralta, Santa Fe, NM 87501
info@kakawachocolates.com

Harry’s Roadhouse

中心地から少し走ったところにあるHarry’s Roadhouse。食することが大好きな"foodie"に教えてもらった一軒。

気取ったところがなく、めちゃくちゃカジュアルなレストラン。ハンバーガーやパイなど典型的なアメリカ、も勿論なんですが、世界各国の料理の折衷的なメニューが特徴。そしてそこに独自の工夫が丁寧に施されていました。

食べるのに夢中で写真がないのですが…

今まで食べた中で一番美味しかったブッダボウル!

岩塩の効いたパリパリのケールの食感が美味。絶妙なロースト加減で野菜の旨味がギュと凝縮されていました。

1992年にこのレストランをオープンしたHarry Shapiro と Peyton Young から新しいオーナーに鍵が渡されたそうですが、流れている精神は変わらないそう。

“For us it was the joy in pleasing people, cooking, creating new specials while maintaining quality in the old ones, greeting people, bussing tables as part of a team and most importantly working side by side and developing friendships with a team of fellow employees.”ーHarry Shapiro and Peyton Young

via "Santa Fe New Mexican"

Harry’s Roadhouse
96 B OLD LAS VEGAS HWY
SANTA FE, NM 87505

この2軒に共通していたのは、オーナーの好き、興味が周りを嬉しくしていたこと。
自分の好きを追求すると、自然にそれが周りをハッピーにする。これが「仕事」っていうんだろうな。夢中を手放さない。
使命って命を使うこと。自分の命を使いたい、と思えることにに集中すれば自分も周りも幸せ。

なーんて思いながら街を歩く。

LORETTO Hotel

中心街で買い物した後入ったメキシカンレストランの

出口で、ひとりの紳士に挨拶された。ラフに挨拶返したんだけど…どこかで見たことある顔…ん?SPに囲まれてる。俳優?周りが騒ついてる…

あービル・クリントン(第42代アメリカ合衆国大統領)!
この元大統領の下で米国の国連大使およびエネルギー長官を務め、ニューメキシコ州知事でもあった Bill Richardson の葬儀に出席するためサンタフェを訪れていたそう。

だからかー教会の駐車場が閉鎖されていたのは。

続く。



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