森を見て木を見ず
半年前に、もう少し前かな、
木琴の演奏会に行った。
1曲1曲に短い文章、ストーリーがタイトルとして付けられていた。
その内の1つのに、
「森の中に住んでいる1本の木」
という曲があった。
はっとした。
木が森に住んでいるという表現に初めて出会った。
木の集まり=森。
木がたくさん生えていたら森。
木が森に「住んでる」なんて考えたことなかった。
でも、思えば、どこどこの町に誰が住んでいると同じだ。
同じ見方だ。
木にもそれぞれ一生があり、
その周りに老いていく木と新しい命も生まれ
命に囲まれながら、葉を枯らし
また葉を付けながら生きている。
人と同じ。
あたたかな脈を感じた。
木が森に住む、ってあたたかな見方だ。
物事はなんでも見方次第。
美しくもそうでなくもなる。
あたたかな視点を持ちたいな。
愛おしさを持ちたいなあ。
今思い出してもよい演奏会でした、
ありがとうございました。