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2年生の朝学習
昨日の朝のことです。クラスのAさんが、朝の会が始まっても教室に現れませんでした。おうちの方からの連絡もありません。
「どうしたんだろう」とみんなで心配していたところ、B君が、
「靴箱にAさんの靴、あったよ。でも、上履きがなかった!」
と証言。
何だって?!一体どういうこと?!
「どういうわけが考えられる?」と問いかけると、子どもたちはみんな夢中になって考え、手を挙げて大声で自分の考えを次々に発表します。
みんなから出されたアイデアを整理すると、
1)Aさんは学校に来ているが、教室には来ていない。
(トイレかどこかにいるのかも)
2)Aさんは、昨日、なぜか上履きで下校し、外靴を置いて帰った。
(だからまだ学校に来ていない)
3)Aさんは、昨日、今日(木曜日)から連休だとかんちがいして、1日早く上履きを持って帰った。
の3つになりました。
すぐに子ども同士で議論が始まりました。
「3は、おかしいよ!だって、外靴はあるんでしょ、Aさんはどこにいるの?」
「えーと、外靴を2足持ってて、昨日そのうちの1足をはいて帰って、1足を置いて帰った」
「え〜〜!そんなのあるわけないじゃん!!」
大爆笑のうちに、3は却下に。
「2じゃないよ、昨日Aさんと遊んだけど、そのとき上履きは履いていなかったもん!」「でも、遊ぶ前、家に帰った時に、別の外靴に履き替えたかもしれないじゃん」
喧々ガクガク・・・になりそうになったところで、わたしが口をはさみました。
「ちょっと待って。いろんな考えが出るのはとってもいいことなんだけど、話し合う前にすごく大事なことがあります。それは、事実の確認です。
「靴箱に、上履きがなくて外靴があった」というのは、本当なのかな。確かめてから話し合わないと。日直のC君、確かめに行ってくれる?」
と頼むと、C君は(普段はわりと気難し屋なのですが、)ピューッと靴箱に行ってくれました。
戻ってきたC君の報告は、
「上履きがあった。靴はなかった。」
え〜〜〜!!!とどよめく、みんな。
「ってことは、ただ遅刻欠席の連絡がないだけで、Aさんはまだ学校に来てない可能性が高いよね」
「なあんだ〜」とみんなは笑いました。
わたしも笑って、
「みんな、いいことを勉強したね。みんながたくさん理由を考えて話し合ったのはホントにすばらしかったけど、まず最初に事実の確認をしてからじゃないと、話し合ってもしょうがないんだね」と話しました。
そして、1時間目の授業開始時刻になりました。
「朝学習」としてのドリル学習はできなかったけど、面白い学習になりました。