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システムを変える話をしてくれよ
先日、ある高名な先生のお話を伺う機会に恵まれました。
ざっくり要約すると、
「各学校のカリキュラム・マネジメントを機能させるために、PDCAサイクルを確立し、管理職同様一人一人の教職員とりわけミドルリーダーの、学校経営参加・参画意識を高めよ」
というお話でした。
なるほど、と思うお話でした。
ただ、カリキュラム・マネジメントを機能させるためには、計画・立案を綿密に(縦軸・横軸をクロスさせて)行う必要があります。
現場には、その時間がない。
精神的余裕もない。
ただの学担に「学校経営・参画意識を高めよ」と言われたって、自分の目先の仕事に精一杯で、そんな視野を広げる勉強をする時間の余裕なんかないっすよ。
前々から思っていることですが、
高名な偉い先生方は、なぜ現場の人間のマインド(意識改革)の話ばかりするのでしょう。
まず、環境・条件を整えるのが先じゃないですか。
というわけで、わたしの提案は
「現場の精神論はもういいから、まずシステムを変えてくれ」
具体的には次の2点です。
1)カリキュラム・マネジメントのためにPDCAサイクルの確立が大事というのなら、PとC・Aの時間をしっかり確保させてくれ。課業期間の検討は必須でしょう。
まずは、春休みを長くする。4月のスタートを遅らせる。前年度の反省を十分行い、異動してきた人たちとのチームづくりを丁寧にする。カリキュラム・マネジメントの話はそのあとだ。
さらに、ヨーロッパの学校のように、各学期の途中に1週間程度、児童の休業期間を設けて、教員がカリキュラムの軌道修正をできるようにする。
2)教育学部に、最初から学校のマネジメントを志す学生を対象とする管理職養成コースを設置する。
日本の学校は、ただの学級担任に何でもかんでも求めすぎなのだ。学担は、学級経営と授業をしっかりやればよいように、分業すべきところはしっかり分業する。そのために、管理職の実力を上げる必要がある。今のように、現場で10年以上学担を経験してからでないと管理職になれないシステムは、無駄が多すぎる。
現時点で勤務時間が守られていないのに、どんなに素晴らしいコトでも、これ以上教員に求めるのは無理ですよ。
まあ、もっというと、そんな素晴らしいコトを遂行する能力のある人材が採用されていないですねー。給料が安すぎ、条件が悪すぎて。