【閃光喫茶】喫茶店での出会い
なんとなくインスタを眺めていたある日。発見タブに白鳥のメレンゲが乗ったコーヒーゼリーの投稿が流れてきた。
「かわいい . .!」
カフェ巡りが趣味のわたしのハートを貫いた。
タグ付けされていたカフェのアカウントを見てみると、月数回のみの営業で、実店舗はまだなく貸しスペースで提供されてるとのこと。
たまたま次の営業日に予定がなかったので、行ってみることに。しかし色々あって到着が午後になってしまうと、遅めの時間の整理券に。店内は数席しかないため、一日三回転しか入場できない模様。
買い物したり散策したり、他のカフェに行ったりして時間を潰し再訪するも、お目当ての白鳥ちゃんはその頃には完売してしまっていました(涙)
残っているのはチョコレートケーキのみだったので、せっかく来たしそちらを注文。狙っていたものではなかったけれど、甘さ控えめのチョコスポンジに粒々が入ったラズベリージャムが挟まれていて美味。
見た目もとてもかわいいし、「赤と黄色のチェリーどちらがいいですか?」と選ばせてくれるのも嬉しい。
わたしはドリンクのキャラメルソーダに合わせて、あえて定番じゃない方の黄色をチョイスしてみた。
整理券を受け取った際の店内はおそらく全員一人客で静まり返っていたけど、この頃にはペアで来てる方が多く、会話が丸聞こえでなんとも距離が近い。
ちなみに喫煙も可能で、インスタにも記載されてる通り潔癖の方は少し苦手かもしれないような内装。(そこがむしろ良いと感じる方もいると思われるが)
数多のカフェを巡ってきたけれど、ここまで隠れ家感のあるお店はなかなかない。正直、最初は少し迷ったし中に入るのもドキドキした。
大人になってから、こんな冒険心をくすぐられることはなかなかないので、新鮮で楽しい。
西荻窪というエリアにマッチしていて、古き良きとネオの文化が混沌と入り混じるような空気。雰囲気。
だがしかし、これで終われなかった。やはり白鳥が食べたい。心残りなまま帰路に着くも、諦めきれない。そんなモヤモヤを抱えたままインスタを再度確認すると、数少ない営業日にも関わらず、なんと翌日も営業予定であった。
帰り際お店の方に聞くと、「開店30分前から並ばれてる方もいます」との情報をゲットしたので、気合を入れてその時間を目指して行くことに。
電車の乗り継ぎに失敗し、実際着いたのは15分前だったけど、平日だったこともあり?一番乗り!
真夏の15分はそれでもちょっとしんどいけど、お陰で念願の白鳥と対面。
「会いたかった . . !」
無糖のコーヒーゼリーの上で揺れる白鳥は、まるで芸術品のよう。どうしよう、本気で食べるのが勿体ない。
一見食べにくそうに見えるけど、羽と顔の部分を生クリームで接着しているので、解体して食べることができる。
今日のドリンクはアイスキャラメル珈琲を注文。実はコーヒーのカフェインが苦手なわたしでも、美味しくいただけた。
ホイップクリームの上のスプリンクルや、ハート型の入れ物に入ったピンクのガムシロップがなんとも胸きゅん。
座席はカウンター5席とテーブル1席で、一人客はカウンターに通されるので、必然的に後ろに並んでいた方がお隣に。
並んでいた時に「他店の前じゃない方がいいみたいですよ」と親切に声をかけてくださったので、親しみやすさを感じて思い切って話しかけてみた。
話を聞いてみると、なんと千葉からいらしたそう。かくいうわたしも実家から来たので電車で片道一時間以上だけど。
お店は若い女性の店主が一人で切り盛りされてるので、提供まで時間がかかる。その分、お隣の方と色んな話ができた。
気さくな方で、話しかけてよかった。白鳥が出てきた時には「かわいい〜!」と友達のように盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただいた。
店主の方も物静かそうだけど、とても可愛らしい方で、お店の雰囲気にぴったりマッチしていて。まるでジブリの世界のキャラクターのような。
イベント出店も不定期でされているようで、クッキーの販売も行っているらしいので、引き続き要チェックして買いに行きたいな。
このところ遊べる友達も減ってきてなんだか寂しい日々が続いていたけど、こんな偶発的な出会いのおかげで少し心が生き返った話でした。
最近ドキドキしてない方、ときめいてない方、何かが物足りないと感じている方、一人で冒険したい方、こんな喫茶店はいかがでしょうか?♡