見出し画像

【5分で読める#08】 日記のつけ方

← 前のお話 | 目次次のお話 →


ぼくは結構むかしから日記をつけている。

これはかなりクソ真面目な理由からそのように習慣付けているのだが、この記事ではそんな日記についての、ぼくの思いを書き記しておく。ひょっとしたらこれを読んでくれた誰かが「よし!わたしも日記をつけてみよう!」と思うきっかけになったら望外の喜びである。


日記をつける目的

ぼくは「成長とは気付くことである」と思っている。
つまり、どんな些細なことであれ「あぁそういうことだったのか」とか「そうなのかもしれない」と気付くこと⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎が、それすなわち成長と言っていいのではないかということだ。

しかしながら、日常生活の中でそういう気付きを得るのはけっこう難しい。
難しい理由は色々あるだろうけど、一因として「日常の変化が小さすぎるから」っていうのがあるのではなかろーか。ヒトが気付くには何らかの「変化」が必要だし、変化していてもそれを「自覚」できなければやはり気付かない。

ここまで言うとなんとなく理解してもらえると思うが、ぼくは日記を「変化を自覚するため」につけている。
日々の小さすぎる諸々を記し、しばらく経った後にそれを見返すことで変化に自覚的になる。あぁ自分にはこんな変化があったなぁと、そう思えることが成長につながっていると信じている。


日記のつけ方

日記をつける目的をはじめに書いたので、ぼくがたいそうマメに日記をつけていると思われるかもしれないが、まったくそんなことはない。マジでまったくそんなことはない(2回言う)。

ぼくが日記を書く時のルールは以下の3つだ。

① 日付を8桁で書く
② 天気を書く
③ 思いついたことを書く

たとえば、2022年2月14日の日記はこんな感じ。

20220214(月)
曇り。バレンタインデー。育休後の初出勤。PC業務は頭が痛い。家に帰ってから長女の習い事の送り迎えをしつつ夕飯の準備。まだ頭いてぇ!

冒頭に割と真面目な目的を書いておきながら、実際書いているのはこの程度である。というかぼくの場合、この程度にしておかないと続かないのでそうしている。やっぱ続けないとね。これが大事だ。

あと、ぼくの日記はデジタルで保存している。
具体的にはEvernoteというアプリを使って、日記を月別に保存している。わたしはアナログ派だ!っていう人もいるだろうけど、ぼくがデジタルにしている理由はただ一つ、検索できるからである。日付を8桁で書くのもそのためだ。

これがなかなか便利で、たとえば「あぁ…この前に換気扇のフィルターの交換やったのいつだっけなぁ?」みたいな時に「フィルター 交換」と検索すると一発で出てくる。何年も前のことを遡るのも一瞬である。試しに「20180214」で検索してみるとこんなのが出てきた。

20180214(水)
晴れ。バレンタインデー。今日は仕事が珍しくほとんど無かった。人は他者から必要されないと活力が生まれないのだと、つくづく思う。また、自分のことばかりやっていても虚しいものだと、ふと感じる。しかし、こーうつ(妻のこと)のクッキーは美味しい。60.55kg

前項でも書いたように、ぼくは変化に自覚的になるために日記をつけているので、簡単に見返すことができるデジタル日記はぼくの目的に合っているのだ。あと、デジタルの良さは写真や音声も添付して保存できるってことがある。ぼくの日記には、本を読み終えた日は本の写真が、子どもが生まれた日は子どもの泣き声が添付されている。
もちろんアナログ日記だってステキだぞ!各々の性に合う方を選ぶべきだと思う。


日記で得たもの

日記は基本的には人に見せないので、その効能も多くは自己完結的なものである。それを踏まえた上で日記がぼくに与えた影響を考えてみると、そのひとつに「自己受容感の向上」がある。

自己受容感だなんてテキトーな語句をつくってしまったので分かりにくくなってしまったが、平たく言うのなら「自分をそのまま認められる」みたいな感じだ。昔の自分がそうだったのだけど、ぼくは自分を過小評価し過ぎたり、逆に調子に乗って過大評価するきらいがあった。

でも、日記をつけるようになってからはそれが減った気がする。しょぼい自分を理解しているけれどそれで卑屈になることもないし、できる自分を知っているけれどそれで天狗になることもない。ダメな自分もイイ自分も全部ひっくるめて自分だと認識できている気がする。

これは日記を毎日つけて、折に触れて読み返しているからそう思える。
ぼくの一番の良き理解者は、妻を除けばぼく自身なのだ。


さて、とりあえずこんなところだ。
日記イイよ。試しにおひとつつけてみたらどうかしらん?


← 前のお話 | 目次次のお話 →


100円→今日のコーヒーを買う。 500円→1時間仕事を休んで何か書く。 1,000円→もの書きへの転職をマジで考える。