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Message(007)『感謝のある日々』20140603

今日、教会の帰りによく寄るマート(スーパー)に行きました。今日は大根ともやしが欲しかったのですが、別の店で大根は手に入れていました。あとはもやしです。贅沢はできない状態にありますので、なるべく安いものをと心がけていますから、300グラムで1000ウォン(約100円)を目指していました。

もやしを見つけて、値札が無いので,陳列棚の前からレジの女性に「オルマエヨ(いくらですか)?」と聞くと、わからないからレジまで持ってきてくれ、という素振りです。持って行くとバーコードを読みとり、「1350ウォン」と言います。予算オーバーです。「カムサムニダ(ありがとうございます)。」と言っていると、その方は商品をパッと取ると、陳列棚に向かって歩き始めました。なんだなんだ?と思いながらもついて行くと、賞味期限を指差します。そして一番奥から賞味期限の一番長い者を取り出し、買うのならこれになさい、という素振り。

これって凄いと思いませんか?僕も何十年も前にコンビニでアルバイトしていた経験がありますが、そのときに、陳列の仕方は古いものが前、新しいものは後ろ、古いものから売っていく、こうレクチャーされました。完全に売り手の都合ですが、それが商売だと思っていました。ですから、その時から買うときにはあえて後ろのものを買うようにしたりもしてました。

ところが、この方は、買うかどうかさえ確定していない僕に、買うんだったらこれの方がいい、と新しいものを薦めてくれたのです。「商売」よりも「思いやり・愛」が上なのです。今日もまたこの「思いやり・愛」に触れることが出来ました。

日本にこういう方がいないとは思いませんが、こちらではこういう体験は本当に多いです。

「それだって商売だ。何も売れずに売り上げがないより、そうやって売り上げを上げるほうがいいじゃないか」こういう人もいるでしょう。確かにそうです。でも、僕は今日も嬉しい気持ちになりました。この些細な出来事ですけれども、大きな喜びを与えてくださったこの方と、神様に今日も感謝します。

もやし?もちろん、買いました。この喜びは350ウォンでは安すぎますよね。

(了)


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