辞めさせるのが正解か。長く働いてもらうのが正解か。


先日新卒で入った会社の同期と飲む機会があり感じたことを簡単に書こうかと。
転職ストーリーを軽く書いたが、そういえば色々あったなあと思ったので振り返りも含め詳細を書いてみる。

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新卒として入社した50人の同期は、現在30人まで減っていた。
あと3人ほど4月末でやめる社員もいるらしい。3年間でここまで減ったのかと思う反面、まだこんなにいるのかとも感じた。


この業界は離職率が比較的高い
これは会社というより、業界的なものだと思っている。

1年目は全員がよーいドンで新規開拓を行う営業職。
2年目からは新しいお客さんも引継ぎ、売り上げ目標も付き、営業する回数も増える。
もちろんその後も年数が重なるにつれお客さんと目標は増えていく。


もちろん給与面や福利厚生も充実しており、家賃だって出してくれる。
だから決してブラック企業と呼ばれるものではないと思う。

ただ私は、これから先もピンポンしたり、電話営業だけでやっていけるのか?という将来への漠然な不安から退職を決意した。

後悔もしていないし、そこで学んだことは今でも役に立っていると思う。
ただ、純粋にこの会社が今行っていることに疑問を感じた。



同期から話を聞いていると、まだ在籍している30人のメンバーのうち3分の1は内勤(総務・人事・企画・広報等)だという。

また、内勤になった同期社員は営業が苦手そう、また成績の悪かったメンバーばかりだった。

そのため、現在残っているメンバーの内訳は新卒の時から成績が良かったメンバーが営業として、成績が悪かったメンバーが内勤としているらしい。
中間のメンバーはほとんど退職していた。

加えて社内の全社員のうち5割は内勤というのだ。





これを聞いてどう思うだろうか?





私は少なからず「なぜ?」と思った。


もちろん既に退職している身、どうこういう必要はない。
変わってほしい等とも思っていない。
しかし、働き方、企業のあり方としてそれは正解なのだろうか?と疑問を感じた。


※ここでは「仕事ができない人間」と何度か記載する。
 
その仕事に対して「合わない」や「成績が出ない」、「やる気がない」などを一括りにしたものを指す。気分を害される方もいらっしゃるかもしれないが、これがリアルに感じることだ。



正直、新卒で入社した会社のビジネスモデルは古い。
よく言えば歴史があり、信頼もある。その一方で古臭く、革新的なアイディアが出てこないという弱みもある。



だからこそ「年功序列」であり「勤続年数」を重要視することで、若いメンバーが成長するモチベーションを除き、できない人間が長くいる環境が作り上げられる。


仕事ができる人間、また上位ではないがある程度仕事ができる人間はそのまま営業として残され、日々の売り上げ目標とにらめっこしながら残業、飲み会、成績が悪ければ賞与も少ないというプレッシャーの中やるしかない。

仕事が全くできない人間には「内勤」という職種を与え、家賃補助に営業ほどではないがある程度の給与をもらいながら転勤もなく、十分な福利厚生を受け、与えられた仕事をもくもくとこなすのみ。
ノルマもなく、定時で帰れる。飲み会だってほとんどない。


もちろん会社として、社員に長く居続けてもらうことは大切なことだ。

満足し、モチベーションをもって長く働いてくれる人が多くいることは素敵なことだと思う。

「仕事ができない人間」に「楽なポジション」を与え、
不必要な場所にコストをかけ長く働いてもらうのは正解なのだろうか?


私は疑問に感じる。
じゃあ全員解雇とかそういう話をしているわけではない。

覚悟を決めて入った社員に対して、
出来なかったからと楽な仕事を与えてなあなあと仕事をさせて飼いならす社員がいる半面、仕事ができない人間のために、できる人間がさらに努力して必死で働かなければいけない理由はなんなのか?
わざわざそんなことまでして出来る人への負担を増やし、出来ない人間に長く働いてもらえるよう努めるより、他のことはできないのだろうかと。

もちろん職種を変えて本領を発揮する人もいるだろう。
広報部に異動した瞬間に魅力的な文章やチラシを作成し、集客率も売り上げも前年比120%をたたき出す人もいるかもしれない。

でもこれが毎年のように行われていると考えたらどうだろうか?

毎年50人が入社し、そのうち仕事のできない1割~2割が3年以内に内勤になり、ある程度出来るメンバーは退職する。

これを5年間続けると想像しただけでゾッとする。



今も同期は悩みながらもやりがいを感じ、不満を感じながらも家族や自分のために働いている。

それを聞いて書こうと思った。

自分が起業するわけでも、この会社に変わってほしいわけでもなく、
純粋に誰かに伝われば。と思った。悔しいと思う気持ちを書きたいと思った。

人数が多ければ多いほど、管理は難しい。向き不向きもあるだろう。
それでも、そこまでして、、、そこに残る/残す必要はあるのだろうか?

もっと自分の力を発揮する場所があるのではないか。


日本は「退職」とか「転職」へのイメージがとてつもなく悪い。


転職活動をすれば「なにをしてきたか」よりも「なぜ何度も転職しているのか」に興味がいく。


だから、
そこまでして転職活動をする必要があるのか、
大きな不満はないからこのままでいいのではないか、
わざわざリスクをとる必要はないのではないか、と考える。

長く続けられるに越したことはないけれど、
私はステップアップのための転職は間違いだと思わないし、
ここにいても成長できないと思うなら職を変えてもいいと思う。

やってもやってもなかなか結果が出ない環境にいる同期に強く感じた。
去ることも勇気でありステップアップになるのではと。

悔しい気持ちでもんもんと働いている人が少しでも減りますように。



いつも読んでいただきありがとうございます!!
かなりトゲのある文章になってしまいましたが、、、退職まで1か月を切った今トラブルが続いておりかなりストレスフルな状態で書いています。

新しい元号も出たことですし、もうひと頑張りですね。






少しでも応援してくれたらうれしいです^^