見出し画像

東梅田の清風堂書店が、惜しまれつつ今月末で閉店する

つひまぶ取材時(2022.11)の面屋洋社長
2025年2月末の閉店を伝える讀賣新聞の記事

東梅田の清風堂書店が、惜しまれつつ今月末で閉店する。
名残を惜しむように、先週末に連日、活字を生業としている方を案内した。
安部公房の『箱男』が映画化されたからといって、今どき、安部公房の文庫本をずらっと並べている書店がどこにある?
2015年、安倍晋三が「戦争法案」を強行採決したとき、清風堂書店はSEALDs特集をしていた。
某大型書店が開催した「自由と民主主義のための必読書50」フェアで騒動になって日和ってフェアから外された本を集めて、「某民主主義フェアから外された40冊」フェアを刊行したときのファイティングポーズは、書店ここにあり!と唸った。
清風堂書店から刊行された『大坂夏の陣 - にゃんたときはち』は、売れ行き良好で紀伊国屋書店の店頭にすら並んだ。
清風堂書店は、『大阪下町酒場列伝』をおそらく大阪イチ売った。
井上理津子さんの名作『新版 はじまりは大阪にあり!』を版元として世に出したのは清風堂書店だった。
在日総合誌『抗路』を棚に刺している書店が、どれだけあるよ?
『つひまぶ』を店頭に並べてもらったのは、過分な名誉以外のなにものでもない。

つひまぶ2022年11月号「本と人のいる風景」号誌面
石垣のりこ議員の会報誌と上下並びで配架していただいた「つひまぶ」

先週末、活字を生業としている方を案内した折、清風堂書店のブックカバーが売られていたので買った。
1枚1円の30枚30円也。

30枚30円(1枚1円)で販売されている清風堂のブックカバー

閉店に向けて、著者による「一日書店員」イベントがあるようです。
https://x.com/seifudosyoten

2月23日(日)13:00-15:00
「岸政彦書店」。岸さんのサイン会、著者本人による選書など。

2月24日(月・祝)13:00-15:00
朱喜哲さん、スズキナオさん、田野大輔さん、百木漠さん
ローティ、酒場めぐりと平日昼間の散歩、ナチズム研究、アーレントと、多方面から気鋭の人たちが集結してサイン会&選書。
清風堂書店は、かような人たちに愛された。
あと少し。
清風堂書店のすばらしい棚を、みんなでよってたかって空っぽにしてやろうぜ。

www

いいなと思ったら応援しよう!