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トレオン酸マグネシウムで認知症予防?科学が明らかにする記憶力改善の可能性

最近、X(旧Twitter)上である投稿が話題になりました。投稿者は、脳内に直接作用するサプリメントが、その母親の認知症の症状を劇的に改善したとして注目を集めた。

この投稿自体は、ただ一件の観察事例でしかなく、どこまで信頼できるものなのか定かではないが、
トレオン酸マグネシウムはサプリの中で、脳血液関門(BBB)を通過するとされ、認知症に効果がある可能性があると、最近注目されてくるようになったものだ。最近の研究では、この特別な形態のマグネシウムが脳の健康に貢献し、記憶力や認知機能の改善に効果を発揮する可能性があると示唆されている。

トレオン酸マグネシウムとは?

トレオン酸マグネシウム(Magtein®)は、通常のマグネシウムとは異なり、脳内に直接届く特性を有する。特に注目されているのは、このサプリメントが血液脳関門(BBB)を通過しやすいことだ。脳内のマグネシウム濃度を高めることで、シナプスの密度を調節し、神経可塑性を向上させることが示唆されている。さらに動物実験では合わせて以下のような作用があるとされる。

シナプスの密度を調整: マグネシウムが神経細胞内でシナプスの数や機能を高めることが示唆されている。

神経保護効果: 酸化ストレスの低減や神経細胞の死滅を防ぐ効果が確認されている。

記憶と学習の向上: アルツハイマーモデルでの実験では、空間記憶や学習能力の向上が見られた。

これらのメカニズムが組み合わさることで、マグネシウムL-トレオン酸は脳の健康維持に大きく寄与する可能性が高いと考えられている。

認知症への可能性

上に述べたようにいくつかの動物実験では、トレオン酸マグネシウムがアルツハイマー病モデルマウスに対して有益な効果を示しており、記憶力の低下を防ぐだけでなく、認知機能の改善も見られた。

また、南カリフォルニア大学などによる臨床試験では、軽度から中程度の認知症患者に対しても効果が確認され、特にMini-Mental State Examination(MMSE)のスコアが改善されたという結果が報告されており、合わせて中国の試験でも同様の結果が得られているようだ。

トレオン酸マグネシウム3g?

上記臨床試験ではトレオン酸マグネシウムの用量は25mg/kg/day、体重60キロとして1日1.5gという高用量が使われた。また注目のXの投稿であるが、トレオン酸マグネシウム一日3gというさらに高用量を使っているようだ。また臨床試験で重大な副作用がおきていないのも注目に値する。

まとめ

トレオン酸マグネシウムは、記憶力や認知機能を改善する可能性がある新しいサプリメントとして期待されています。特に、加齢による認知症リスクの軽減を目指す方々にとっては、有力な選択肢となるかもしれない。もちろん、サプリメントを使用する際には、医師や専門家に相談し、個々の健康状態に合わせたアドバイスを受けることが重要だが、もし脳の健康をサポートする方法を探しているなら、この新しいサプリメントを検討してみてはいかがだろうか?



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