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交通事故の被害にあった場合に弁護士の僕ならどうするか-2(事故当日続き)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:交通事故 】

昨日から交通事故について書いています。

どんな交通事故が起きた(という設定なのか)というと、僕が新車で買ったばかりの最新式プリウスを運転している途中に、赤信号で停車していたら、後ろヤリスクロスが追突してきた、という事故です。

僕が運転していたプリウスも、かなり大きく揺れて、身体はシートに押されて前に動き、頭が大きく後ろにのけぞる感じがありました。

ただ、身体がハンドルにぶつかったり、頭が窓ガラスにぶつかったりすることもなかったので、目に見えるケガは負いませんでした。

足もケガしていないようで、問題なく運転席から降りてプリウスの後方に回ることができました。

赤信号で停車していたので、バックミラーも見ておらず、後ろからの追突は本当に予期せぬ出来事でした。

後ろに回ると、ヤリスクロスの運転手も運転席から降りていました。

僕:「ちょっとちょっと!何してくれてるんですか!」

僕は驚きと興奮と不安と怒りを隠せず、大声をあげていました。

「ああ、すみません。赤信号に気づくのが遅くて、ブレーキを踏むのが遅れてしまいました。」

「ブレーキ踏むのが遅れたって、この信号はほとんど赤信号でしょ?普通だったらとまるでしょ」

「いや、すみません、ついぼーっとしていて」

「ぼーっとしていてって、どれだけぼーっとすれば赤信号にも気づけないような運転しちゃうんですか」

「すみません」

「とにかく、警察を呼びましょう。110番に通報します。」

そう言って僕は、110番に通報し、警察に来てもらうよう手配しました。

「警察ですか?今、〇〇の交差点で赤信号で止まっていたら、後ろから追突されてしまって。今のところ、ケガはしていません。身体も痛くないし。すぐ来てくれますか。」

こんなことを言いました。

そして、相手の保険会社も確認します。

「あなた、どこの保険会社で自動車保険に入っていますか?」

「あいおいニッセイ同和損害保険です。」

「保険証書、自動車に積んでいるでしょ?事故の時の連絡先も書いてありますよね」

「はい、ちょっと待ってください。」

相手の運転手が、車のダッシュボードから車検証などの束を持ち出してきました。

「えーっと、あいおいニッセイ同和の、緊急連絡先はどこに書いてあるんだろうか・・・」

「ちょっと貸して!あいおいニッセイなのは間違いないんですよね!」

「ええ、まあ」

「ちょっとググります。ああ、なんかあいおいニッセイだと、事故連絡専用番号があるんですね、ここに電話します」

「はあ」

「電話するときに、保険の番号とか必要だと思うんで、ちょっと保険証券見せてください」

「ああ、たぶんこれです」

こうやって、僕は自分で事故を加害者の保険会社に連絡しました。

「はい、あいおいニッセイ同和損害保険事故受付です」

「あの、今、おたくの保険に加入している自動車に追突されて、それで電話しました」

「そうですか。ご連絡ありがとうございます。保険証券の番号か、車のナンバーはわかりますか?」

「保険証券の番号は、〇〇です」

「確認とれました。自動車を運転されていたのは、〇〇さんでいいですか?」

加害車両の運転手の名前を確認されたので、加害者に聞いた。

「すみませーん!あなたのお名前、〇〇さんでいいんですか?」

「ああ、はい。そうです。」

「この、保険証券に書かれている契約者があなたということですか?」

「あ、そうです。」

電話に戻り、

「契約者の〇〇さんが運転していたみたいです」と伝えました。

「かしこまりました。お怪我はありますか?」

「聞くのが遅くないですか!被害者が電話しているんだから、最初にそこを心配するべきなんじゃないの!」

「大変申し訳ありません。お尋ねするのが遅くなり申し訳ありませんが、ケガはございますでしょうか。」

「今はとりあえず、痛いところはありませんけど、後ろからものすごい勢いで追突されたので、これから痛むかもしれません。とりあえず、今日は遅いので病院には行けませんが、明日近くの整形外科に行こうとおもます。」

「そうですか。かしこまりました。病院を受診されたら、ご連絡いただきたいのですが、その前に、運転されていた〇〇さんに電話を代わってもらえないでしょうか。確認したいことがありますので。」

「確認したいことってなんですか!」

「今回、被害にあわれた古田様のお怪我の治療費は、弊社の保険でお支払いさせていただくことになりますが、弊社の保険を使うことについて、契約者である〇〇に承諾していただく必要がありますので・・」

「承諾が必要って、承諾するのが普通なんじゃないの!」

「弊社も、契約者に無断でお支払いすることはできませんので、一応、確認させていただきたいのですが」

「はあ。わかりました。代わりますよ」

僕は、運転手に呼びかけました。

「すみませーん!保険会社が代わってほしいそうなんですが」

「ああ、わかりました。」

僕は電話を運転手に渡しました。

電話はほんの10秒ほどで終わりました。どうやら、無事に保険を使えそうです。

「〇〇さんの確認がとれましたので、弊社から治療費をお支払いさせていただきます。今回の事故につきましては、弊社の〇〇支店が担当となりますので、受診後、〇〇支店までお電話いただきますよう、お願い申し上げます。」

「わかりました。明日病院に受診したら、連絡します。」

「ちなみに、受診予定の整形外科はどちらでしょうか。」

「自宅近くの〇〇です」

「かしこまりました。では、ご連絡お待ちしております。」

こんな感じで、保険会社とのやり取りが終わりました。

交通事故を起こすと、「一括対応」といって、加害者が加入している自動車保険の保険会社が、被害者の受診した病院に治療費を直接払ってくれます。

法的な根拠があるわけではないのですが、一般的に広く行われていて、僕は、この「一括対応」をやってもらう目的で、相手の保険会社と直接話したわけです。

「一括対応」をやってくれれば、1円もお金を払わずに病院を受診できます。

今のところ身体に痛みはありませんが、あれだけ揺れたのであれば、後々痛みが出てくる可能性もありますし、病院で検査しておいたほうがいいです。

その治療費を自分で払うのはバカらしいので、一括対応するよう、相手の保険会社に連絡をとりました。

無事に一括対応してくれそうでよかったです。

今日はこのへんで。

それではまた明日!・・・↓

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