23/24 リーグアン 全18クラブ会長&オーナー紹介
昨季執筆したこの記事の改訂版になります。
23/24シーズンのリーグアンの覇権を争う全18クラブの会長とオーナーを紹介していきます。(昨季成績順)
Paris Saint-Germain
会長
ナーセル・ビン・ガニム・アル=ケライフィ(2011年6月〜)
リーグアンをよく知らない方でもこの顔のインパクトは強く残っているかもしれません😅 経済学と海洋学の学位を有しながら、プロテニス選手としてのキャリアも備え持つ人物。カタールのスポーツ専門局であるbeIN Sportsの前身組織を設立したのが彼で、現在のフランスにある子会社含めてカタール及びフランスに各国リーグの放送をもたらしました。最近はヴェラッティとパデル🎾をした際に膝を負傷して十字靭帯を断裂してしまったとの報道。
オーナー
Qatar Sports Investments(QSI)🇶🇦
2011年6月〜
QIA[Qatar Investments Authority]という国の投資庁における、スポーツ部門に特化した子会社にあたるのがQSI。2011年に2022年W杯の開催地がカタールに決定してから、フランスの首都クラブに目をつけました。ほぼ国がバックにいるのは既知の事実ですが、その背景を生み出した超重要人物をご紹介いたします。
タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー
カタール投資庁役員会長、カタールオリンピック委員会委員長と共にカタール首長を務める彼は、現年齢43歳は現在の世界の君主としては最年少なのだとか。2013年にカタール首長に即位する前まではQIAの最高責任者を務めており、子会社のQSIのCEOに親しいアル=ケライフィ氏を指名。つまり、PSGの会長の裏にカタール首長が存在するということが成り立ちました。ただ、即位10年間でインタビューに応じた回数は、3回程度と彼自身は滅多にメディアに応じない人物です。
RC Lens
会長&オーナー
ジョゼフ・ウグルリアン
(オーナー:2016年5月〜 会長:2018年6月〜)
父は有名な神経精神科医、母はイギリス人看護師、祖父はレバノン中央銀行の第一副総裁でアルメニア人虐殺の生存者、祖母はコロンビア出身と異色だらけの家庭で生まれた彼は、国内トップクラスのソルボンヌ大学で経済学を学び、アメリカ・イタリア・イギリス・スペイン等でビジネスを行なってきた人物。ルクセンブルク🇱🇺に拠点を置くSolferino社の運営を行っていて、2016年当時アトレティコマドリード🇪🇸が保有していたRCランスの少数株式を買収して財政難のクラブを救いました。
Olympique de Marseille
会長
パブロ・ロンゴリア
(2021年2月〜)
37歳ながら情熱に溢れたOMのドンを務める人物。レクレアティーボ・デ・ウエルバのインターン時にマルセリーノと出会い、ユベントスのリクルート時代にベンタンクールを採用したのはこの男。マルセイユではサポーター襲撃事件後の困難な時期に会長職を任され、様々なコネクションを活かして立て直しを図ってきましたが、今季は一部サポーターから脅迫を受ける事件が発生。一度は退任に心が傾きかけましたが、彼を支持する多数派の思いを背負って再び邁進することを誓いました。
オーナー
フランク・マッコート
2016年8月〜
2004年から2012年までMLBのドジャースの会長兼オーナーを務めていた人物。ロサンゼルスマラソンの運営権を買い取ったり、公共政策大学院設立に多額の寄付をしたり、妻との離婚裁判の和解金として約1億3000万ドル払わされたり。しかし最近は多くの負債を抱えて赤字経営が続いており、サウジアラビアからの売却オファーに頭を悩ませている様子。
Stade Rennais FC
会長
オリヴィエ・クロアレク
(2022年5月〜)
前会長のニコラス・オルヴェク氏が病気療養のために会長職を離れ、後任に指名された人物。法学の修士号とスポーツ組織管理の大学院修了書を持ち、過去にはストラスブールやブレスト、ヴァンヌなどで経営全般を担当しました。元ブレスト会長ミシェル・ジェスタン氏曰く、「目立ちたがり屋ではないが仕事には非常に誠実だ」とのこと。
オーナー
Famille Pinault🇫🇷[ピノーファミリー]
(1988年7月〜)
フランス人オーナーの中では断トツの資産を誇るセレブ一家がレンヌのお財布事情を支えています(2023/11時点で資産価値は約4.6兆円だとか😱)。FFPやDNCGの規制を考慮しなければ、恐らくPSG以上の選手獲得を行える財力はありますが、基本的には黒字経営を重んじています。
家族経営における重要な人物を2人紹介します。
フランソワ・ピノー
多くの分野への投資ポートフォリオを持つ持ち株会社ArtémisとファッションコングロマリットであるKeringの創設者。世界における現代芸術のコレクターランキングにおいてトップ10にランクインする人物。1988年にArtémisを通じてル・ポワン誌らと共にレンヌを買収しました。諸々の経営権は2003年から息子に譲っています。
フランソワ=アンリ・ピノー
父親からArtémisとKeringの経営権を引き継ぎいだ息子。彼のリーダーシップのもとでKeringは2018年からラグジュアリー部門に専念することに。過去にはスーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ氏と交際していましたが、現在はできちゃった婚になった女優のサルマ・ハエック氏と結婚しています。父親含め、彼らがレンヌの試合観戦に訪れる機会は稀です。
LOSC Lille
会長
オリヴィエ・レタン
(2020年12月〜)
スタッド・ランス在籍時に現役選手ながらクラブの会計を担当し、総務ディレクターに昇進した過去も。選手生活終了後はPSGのSDを務め、2017年からのレンヌでは会長としてカップ戦優勝、クラブ史上初のCL出場を果たすなど、一時代を築きました。最終的には現監督のジュリアン・ステファンと対立しその場を追われましたが、2020年の年末に投資ファンドが変わったリールの会長職を得ました。
オーナー
Merlyn Partners SCSp🇱🇺
2020/12〜
ルクセンブルクの投資ファンドとされている企業ですが、正直に言うと謎多き組織です。親会社としてMerlyn GP SarLという会社があるとされていますが、そこに資金を投入している人物や企業は明かされていません。この企業の設立に関わったとされる2人を紹介します。
マーテン・ペテルマン
Merlyn Partners SCSpの54%の株式を持つとされている人物。現在はロンドン住まいで、残り46%を保有しているマレン・シルマー氏が同じ住所に登録されていることから、夫婦の関係性が疑われています。かつてはJPモルガン・チェースにて欧州部門の責任者を任され、同社で20年近く働いていたそう。しかしメディアに滅多に出てこない人物です。
アレッサンドロ・バルナバ
ペテルマンと共にMerlyn Partners SCSpを設立し、前者よりは情報量が多い人物。同じくJPモルガンで投資銀行部門や金融サービス部門の責任者、アジア太平洋地域のグローバルマーケットセールス及びマーケティングを担当してきました。ASローマ執行委員会のメンバーでもあります。フォンセカ監督を連れてきたのは彼だとか。
AS Monaco
会長&オーナー
ドミトリー・リボロフレフ
(2011年12月〜)
救急医としてキャリアが始まり、父親と共に医療会社Magnetiusを設立。1995年にロシアの肥料メーカーのUralkaliの会長に就任し、富を築きました。2022年に起こったウクライナ侵攻においてプーチン大統領と親交があったチェルシーのアブラモヴィッチ氏はオーナーを下りましたが、この人物はキプロスのパスポートを所持していたことでお咎めなし。スタッド・ルイ・ドゥに来る機会は稀ですが、基本的には愛娘のエカテリーナ氏と共に観戦に訪れます。趣味はヨット⛵️
Olympique de Lyon
会長 *予定
ローラン・プリュドム
2023/12〜
正式発表はまだですが、サンティアゴ・クッチが暫定的に務めていた会長の座は彼に引き継がれる予定です(本人が認めてる)。フランスの主要メディアであるGroupe Canal +やEurosport、TF1Groupで働き、2021年には国内最大級メディアl'EquipeのCEOを務めました。リヨンの会長に就任するにあたり、l'Equipeの会長はオロル・アマウリー氏が暫定的に務めるとの報道。
オーナー
ジョン・テクスター
(2022/12〜)
アメリカではFuboTVのCEOとして世界に羽ばたいたとされていますが、現在のリヨンの不振の最大級の原因を作った人物。今年5月にオラス前会長を追放し、独力に頼った結果、DNCGの要求を満たせずにほぼ補強が出来なかったチームは現在最下位。一度は会長兼任と発表されましたが、現在はオーナー職のみ。ジュニーニョとトニー・パーカーのフロント復帰を望んでおり、11/28時点ではDNCGと今後に関する前向きな話ができたと満面の笑顔を見せていたものの...
Clermont Foot 63
会長&オーナー
アフメト・シェーファー
(2019年3月〜)
ハリウッド俳優のような見た目をしている彼はFIFA会長室のアソシエイトとしてキャリアをスタート。その後はスポーツマーケティングを学び、2015年にはアラブ湾岸フットボール連盟を共同設立。スポーツインベストメントのCore Sports Capitalを設立してクレルモンを買収し、FCオーストリア・ルステノー🇦🇹・FCビール/ビエンヌ🇨🇭とマルチクラブオーナーシップを運営。クレルモンに関しては、年齢・国籍に拘らない補強でリーグアン初挑戦を経た昨季は8位と大躍進させました。
OGC Nice
会長
ジャン=ピエール・リヴェール
(2019年8月〜)
スペインに近いフランス南部Condomで生まれた彼は10歳の時にニースに移住。不動産プラットフォームIselectionを設立し、資金を集めて自身の名前が入った企業で、2011年ニースの51%の株式を購入しました。2019年1月には新任の中国系株主と揉めて一度はクラブを離れますが、ラトクリフ卿の説得もあって同年8月に会長職に舞い戻りました。
オーナー
ジム・ラトクリフ
(2019年8月〜)
フットボールファンに限らずに教養的に覚えておきたい人物。多国籍化学企業であるINEOSの会長兼CEOを務めており、その資産は英国内でも5本の指に入るほど。ニースに目をつけたのは隣のモナコ付近に拠点を作りたかったのではという噂も(ニース買収翌年に納税地をモナコに移行)。最近は本人が望むマンチェスターユナイテッドの買収が進んでいますが、打倒PSGを目指したニースでの計画は、結局タイトルを獲得できないまま今季は低予算の人事異動をすることに。
FC Lorient
会長
ロイク・フェリ
(2009年8月〜)
学生時代は学業と並行してローヌ渓谷の畑で農作業のアルバイトをしたり、フィラデルフィアでアイスクリームを売ったり。20歳の時に仲間と共に起業コンテストで優勝したことから、卒業後は香港を中心にアジアの信用市場を経験。中途入社したロンドンの会社では不当な解雇を受けるものの、2008年にクレジットファイナンス市場を専門とする資産運用会社であるChenavariを設立。翌年にFCロリアンを買収して会長になりました。
オーナー
ビル・フォーリー
(2023年1月〜)
幼少期からShinnyと呼ばれる非公式のアイスホッケーが好きなスポーツ。陸軍士官学校在学中の余暇を使って投資した株式市場では4万ドルも稼ぐことに。軍を退役後は法学博士号を取得し、企業法務の道へ。スポーツへの投資は大好きなホッケークラブから始まり、昨年12月にボーンマス🏴を買収。翌月にロリアンの株式も買収して流行りのマルチクラブオーナーシップを形成しました。最近はオーストラリア🇦🇺の新設クラブの優先入札者として発表されました。
Stade de Reims
会長&オーナー
ジャン=ピエール・カイヨ
(2004年5月〜)
スタッド・ランスの試合中に絶対にカメラに抜かれるこの人物。オハイオ州立大学でビジネスを学び、自身の名前を冠した運送会社Transport Caillotを設立。その会社は1993年以降スタッド・ランスのスポンサーを務めており、2003年に副会長、翌年に愛するクラブの会長に就任しました。全盛期において鎬を削った関係性から、2016年には練習試合にてレアルマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長との2ショットが話題に。
Montpellier HSC
会長&オーナー
ローラン・ニコラン
(2017年6月〜)
過激思想の父親とは異なり、同性愛嫌悪反対運動に厳しい言葉で糾弾するほど見た目通り朗らかな性格の持ち主。バカロレアに2度失敗した後に父が経営するGroupe Nicollinに入社し、家庭・産業廃棄物の収集・再処理を手がけました。地元クラブには2002年から副会長を務め、父の死後に会長に就任。特許を得て毎試合ベンチに座る姿は必見です。
モンペリエのオーナーとしてはGroupe Nicollinとされることが少なくないですが、運営に携わる者として実質的な人物を紹介します。
オリヴィエ・ニコラン
ローランの兄にあたる人物で、モンペリエのオーナーは[Olivier et Laurent Nicollin]と表記されることも多々あります。1945年に設立されたGroupe Nicollinは1974年からモンペリエの経営に携わっており、父ルイの死後は2人兄弟で支え合いながら跡を継いでいます。基本的に兄はあまり表に出てこないので弟だけ覚えれば充分です。
Toulouse FC
会長
ダミアン・コモリ
(2020年7月〜)
プレミアリーグ古参の方は彼の名前を知っている人もいるでしょう。ユースでプレーしていたASモナコのU16監督からキャリアが始まり、ヴェンゲルと共に名古屋グランパスのU18監督、アーセナルのスカウトを務めました。さらにはトッテナムのGM、リバプールのSDを歴任しました。主な獲得選手はティエリ・アンリ、ロベール・ピレス、ジョーダン・ヘンダーソンなど。2020年にトゥールーズがアメリカ資本になったタイミングで会長に就任しました。
オーナー
RedBird Capital Partners 🇺🇸
(2020年7月〜)
カルチョファンならおそらく聞いたことがある企業。ACミランとトゥールーズはマルチクラブオーナーシップにおける兄弟クラブの関係性で、UEFAの規定上共同オーナーのクラブはヨーロッパのコンペティションに出場できないとされていました。
そこで、代表取締役のGerry Cardinale及び3人の側近の取締役がトゥールーズの取締役を降りてACミランに専念することで今季は両クラブがヨーロッパ戦線に挑めることとなりました。
最近はRedBird Capital Partners自体がトゥールーズの売却を考えているとの報道も。昨年会長は「3年はオーナーからの資金は必要ない」と発言したものの、進展はいかに。
Stade Brestois 29
会長&オーナー
ドゥニ・ル・サン
(2016年5月〜)
前回の記事では [誰も知らない会長ドゥニ・ル・サンとは?]というタイトルがつけられるほど表舞台に顔を出さない人物として紹介しました。ブレスト近郊の田舎で育ち、地元クラブでフットボールと共に少年時代を過ごし、家業のLe Saintをフランスを代表する生鮮食品の独立ディストリビューターに成長させました。愛するクラブのスポンサーを務めた後に2016年に会長に就任。最近は「VARは廃止すべき」と発言してプチ炎上。
Racing Club de Strasbourg Alsace
会長
マルク・ケラー
(2012年6月〜) *2期目
選手としてもクラブ通算487試合に出場し、フランス代表選出歴もある人物です。選手引退後のストラスブールのGMを経て、モナコでは会長を任されるも、退団した後にストラスブールに復帰しました。今回のマルチクラブオーナーシップにより退団が噂されたものの、会長職続投が発表されました。名前からお察しの通り、シュネデルランと共に過去のフランス代表メンバーにおけるアルザス系の1人。
オーナー
BlueCo🇺🇸
(2023年6月〜)
アブラモヴィッチ氏の売却報道を受けて、トッド・ベーリー氏を中心とした投資家たちがコンソーシアムを形成。昨季はチェルシー🏴を買収し、今季に至っては近年流行りのマルチクラブオーナーシップに向けて、フランス最東部のRCストラスブールが選ばれました。
せっかくなので、このBlueCo設立に携わった3名と1つの企業を見ていきましょう。
①トッド・ベーリー
祖父母がドイツ🇩🇪から移住してきた過去を持つ彼は、教授の勧めでロンドンにて経済を学び、銀行や資産運用事業、投資事業を経て2015年に複数事業の株式を所有する持株会社Eldridge Industriesを設立。スポーツにおいては、MLB⚾️ドジャースやNBA🏀レイカーズなどの少数株主でもあります。昨季は欲に塗れてチェルシーでは大量の選手を獲得しましたが、今季はストラスブールのサポーターが実績のない若手選手を大量に集めたことに彼に対して苛立ちを表にしています。
②Clearlake Capital🇺🇸
サンタモニカに本社を置き、ダラス・ロンドン・ダブリンに関連会社を置く2006年設立のこの会社は、テクノロジーや産業、消費者セクターに重点を置いたプライベートエクイティファームです。チェルシーの約60%の株式を保有しているとされ、あくまでもパワーバランスはベリー氏と平等を図っているようです。
③マーク・ウォルター
現ドジャースの会長兼オーナーを務める人物。1999年設立の非公開のグローバル金融サービス会社であるGuggenheim Partnersは、運用資産が3,250億ドルを超えるとされ、従業員2,300名・世界6カ国に25のオフィスを持つ大企業へと成長させました。ドジャースを買収する際は、Guggenheim Baseball Managementを設立して約21億5000万ドルで買収しました。
④ ハンスユルグ・ウィス
本名はJohann Georg Wyss。スイス第四の都市ベルンで育った彼は、1999年にソロトゥルン🇨🇭とペンシルバニア州ウェストチェスター🇺🇸に本社を置く、多国籍医療メーカーのSynthes Holding AGを設立(現在売却済)。世界最大の骨折治療用インプラントメーカーであり、手術用電動工具や先端生体材料も製造しています。現在はワイオミング州にお住まいですが、パスポートはスイスのしか持っていないとのこと。
FC Nantes
会長&オーナー
ワルデマール・キタ
(2007年7月〜)
リーグアンのオーナーの中で最も悪名高き人物。検眼医として訓練を受け、白内障や緑内障の治療のための眼内レンズの製造部門と美容医療も行うCornéalを設立。1998年から挑戦していたナントの買収は2007年に成立。以来16年間で20回の監督交代を行い、売却オファーを拒み続ける姿勢によりサポーターとは数年来対立(解任を求める運動はKita Circusと呼ばれる)。脱税、権益の違法取得に加えて今夏は不正マネーロンダリングの疑いで地元警察に拘留されたことも。右の人物は同クラブの副CEOを務める息子のフランク・キタ氏。
Le Havre AC
会長
ジャン=ミシェル・ルシエ
(2022年6月〜)
パリ近郊シュレーヌで生まれ育った彼は、かつてはマルセイユやASナンシー・ロレーヌの会長を務めていた人物。主なキャリアとしては自国リーグの放送を担当するOnzéo、CFoot、Mediapro Sport Franceなどのディレクターを務めました。2022年からオーナーの要求を呑んで、ル・アーヴルACの会長に就任しました。
オーナー
ヴィンセント・ヴォルプ
(2015年6月〜)
イタリア系移民の血を持つ彼は、1990年にル・アーヴルに渡り、石油や天然ガスの抽出に使用される機器の設計や製造を行うDresser Randを設立(現在売却済)。2015年に買収したル・アーヴルでは安定してリーグアンで戦えるクラブにすること、女子クラブの発展、母国アメリカの市場と密接に関わることを目標に進めてきました。就任当初兼任していた会長職を昨年からジャン=ミシェル・ルシエに譲っています。奥さんはノルマンディー地方出身のフランス人。
FC Metz
会長&オーナー
ベルナール・スラン
(2009年6月〜)
南仏ル・プジェで誕生し、2歳でメス近郊のフロランジュに引っ越しました。工学の学位を取得してフランスの鉄鋼グループであるUsinorの子会社をアメリカで管理し、Usinorが売却されて欧州に拡大化した際にはベルギー方面のトップを任されました。その後は複数の企業を買収しながら、産業メンテナンスに注力することで黒字化を図ってきました。2006年に投資したFCメスでは2008年は副会長、翌年に会長に就任しました。