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週刊リーグアン#1

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。ヨーロッパで主流のスポーツであるフットボールは、先月のスコットランドとベルギーに加え、プレミアリーグ、ラリーガ、リーグアンが開幕しました。

開幕戦から色々なことが話題となりましたが、今季からはなるべく毎週このようにリーグアンの各節の振り返りを3つのポイントに絞って綴っていこうと思います。最後には次節の注目試合を1つ挙げて、簡単にレビューとプレビューをしていきます。

記念すべき1回目よろしくお願いします!
C’est parti!!



①ようやくシーズン開幕!!

待ち侘びたシーズンの開幕を飾ったのは「ニース×リール」でした。ニースのホームスタジアムである、アリアンツ・リヴィエラに29,436人の観客を集めた1戦は、今季からファリオーリ新監督になったニースがペースを握り、我慢強い守備からのカウンターでゴールに迫りました。フォンセカ体制2年目のリールは主力組と控え組の戦力差が明らかで、攻め手を欠きました。

試合はテュラムの回収から、モフィの推進力と右サイドでフリーのラボルドゥをうまく活用したカウンターでニースが18分に先制。以降は徹底した守備ブロックを敷くニースでしたが、リールは61分にエンジェル・ゴメス投入後から流れを掴み始め、ATにセットプレーで同点に追いつきました。

どちらもポジティブな面、ネガティヴな面をはっきり残しての引き分けという形に終わりましたが、それ以上に開幕戦にニースとリールという、名門同士をトップバッターに持ってきた周囲の期待には応えることができたのではと思います。



②日本人がさっそく結果を残す

開幕数日前にスタッド・ランスに加入した中村敬斗。開幕節のマルセイユ戦ではベンチスタートでしたが、後輩の目の前でらしさを発揮してくれたのが伊東純也でした。

右サイドに人数を集めた攻撃から、センタリングのこぼれ球をダイレクトボレーで叩き込み、スタッド・ランスの先制点は伊東純也の右足から生まれました。同点に追いつかれた39分には右サイドの折り返しを再び右足で合わせてネットを揺らしますが、これは直前のプレーでラインを割っていたことでゴール取り消しに。以降もスタッド・ランスの攻撃を支え、バログンなき今はチームの伊東のスピード等が最大の武器であることを感じさせてくれました。

中村敬斗は60分に投入され、早速リーグアンデビューを果たしました。ボールに触れる機会はさほど多くありませんでしたが、持ち味のドリブル力や伊東からの日本人サイドチェンジは我々を魅了し、次節以降がますます楽しみになりました。

モナコの南野拓実は3-4-2-1の右シャドーで先発。課題だったプレー選択の素早さやフィジカル面での改善が随所で見られ、26分には同点ゴールをアシストしました。チームの3点目にも絡みましたが、まだまだシュートを打つ場面でのフットワークの軽さに欠けている印象があったため、次節は貪欲にゴールという結果をもたらしてほしいと思います。

トゥールーズ所属のオナイウ阿道は開幕節はベンチ外。チームにはリーグドゥで13得点を挙げたフランク・マグリというライバル候補が加わったため、オナイウの必要性は下がっており、連日報道されている通り、退団の可能性が高まっています。新天地は国内か別の国か。



③エンリケ体制のこれから

開幕前から内外でゴタゴタが顕著なPSG。構想外のネイマールやヴェラッティ、契約延長騒動に揺れるエンバペは開幕節ロリアン戦の帯同メンバーから外れました。

新戦力の多くがスタメンに名を連ねましたが、結局はゴールが奪えずスコアレスドローに終わりました。引いた相手に対して崩し切る部分においてクオリティを欠きましたが、ポジティブな面もありました。

ウガルテ、ザイル=エメリ、ヴィティーニャの若手が並んだ中盤はウガルテとエメリは推進力、ヴィティーニャは空間認知能力の高さを発揮し、エンリケ体制ではこの3人が鉄板となってくるのではないかと感じさせてくれました。

攻守で要だったネイマールの退団は心苦しさが残りましたが、練習に復帰したエンバペや新加入のデンベレが加われば最終局面のクオリティは増すものと思われます。ネガティブな話題が開幕前から続いていた分、雑念をピッチ上で晴らすことができるのか注目です。



今節の結果まとめ

今節の結果を日本時間で紹介します。

2023/08/12
ニース 1-1 リール

2023/08/13
マルセイユ 2-1 スタッド・ランス
PSG 0-0 ロリアン
ブレスト 3-2 RCランス
クレルモン 2-4 モナコ
モンペリエ 2-2 ル・アーヴル
ナント 1-2 トゥールーズ

2023/08/14
レンヌ 5-1 メス
ストラスブール 2-1 リヨン

昨季2位のRCランスにいきなり黒星をつけたブレスト。オノラが抜けても攻撃力は健在です。レンヌは爆発的な攻撃力を今季も見せ、新監督を迎えたトゥールーズとストラスブールは接戦を制しました。



次節の注目ゲーム

第2節の試合で注目すべきなのは、「ロリアン×ニース」です。これを推した理由は、昨季から両者のフロント陣同士がかなりバチバチの関係性になったことが挙げられます。

今年1月にボーンマスとの共同オーナーが誕生したロリアンは、移籍市場の注目株となっていたエースのテレム・モフィを高値で売り捌くべく活動していましたが、そこにニースが横槍を入れクラブレコードで半ば強引にモフィを獲得しました。

テレム・モフィ

さらに、ニースは今季の監督人事としてロリアンを躍進させたル・ブリ監督にアプローチし、個人合意まではこじつけましたが、モフィの件からニースを恨んでいるロリアンは断固拒否。公式声明でニースに根を持っていることを発表し、複雑な関係性が生まれました。

モフィにとっては移籍後初となるムストワへの凱旋。それ以上にバチバチな関係性の中、どのようなゲームが行われるでしょうか。おそらく日本では配信されないかと思いますが、結果だけでも注目していただけたらと思います🙇‍♂️


23/24 リーグアン 第2節日程(日本時間)

2023/08/19
4:00 メス×マルセイユ

2023/08/20
0:00 リヨン×モンペリエ
4:00 トゥールーズ×PSG
20:00 リール×ナント
22:00 ル・アーヴル×ブレスト
22:00 ロリアン×ニース
22:00 スタッド・ランス×クレルモン

2023/08/21
0:05 モナコ×ストラスブール
3:45 RCランス×レンヌ

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