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【生成AI】ChatGPT 4o と Claude 3 Opus(3.5 Sonnet) の比較#3 副業の提案

はじめに

どうも、Ludenと申します。
本記事では引き続き、ChatGPTとClaudeの比較検証を行った結果をまとめていますので、興味ある方は是非、最後までお読みいただけますと幸いです。
前回は各モデルの創作性を観点に比較しましたが、今回は少し実践的な内容に注目したいと思います。
最近、私の周りで副業に手をつけ始めている方が増えているので、私も何か考えようと模索していました。Youtubeの動画を見ても中々実践には至らないのが難しいところです。今回のテーマは、副業による収入を得るためのプランについて、各モデルで出力した結果を紹介し、独断と偏見で評価点をつけたいと思います。
なお、今回紹介している副業の例は、ざっくりしたプロンプトをもとに生成AIが提案しているものなので、それぞれの案の経済効果や実践難易度については深くは追及しないので、ご了承ください。


検証内容

同一のプロンプトを与え、各モデルが出力する副業の提案内容について比較します。プロンプトは導入、詳細化で2通り用意し、詳細な情報を付与して出力内容の精度を高めていきます。検証では、以下の観点で評価していきたいと思います。

  • 副業の案の具体性

  • 出力内容の正確性

  • 追加プロンプトによる絞り込みの妥当性

1回目:初回インプット

プロンプト

あなたはプロフェッショナルなビジネスアドバイザー。年間100万円の副収入を得るための最も簡単な方法についていくつか提案してください

1回目:初回インプット

ChatGPT 4o

年間100万円の副収入を得るための簡単な方法をいくつか提案します。以下の方法は、初期投資やスキルに応じて選択することができます。

1. フリーランスの仕事を活用する
スキルセットに基づいたフリーランスの仕事を始めるのは一つの方法です。

  • ライティングや翻訳:クラウドソーシングサイトを活用して、記事作成や翻訳の仕事を受注。

  • デザインやイラスト制作:ロゴデザインやイラスト制作を請け負う。

  • ウェブ開発やプログラミング:Webサイト制作やアプリ開発のプロジェクトを手掛ける。

2. オンラインプラットフォームを活用する
自分のスキルや知識をオンラインプラットフォームで提供する。

  • オンラインコースの販売:UdemyやSkillshareなどで自分の知識をコースとして販売。

  • ブログやYouTubeチャンネルの運営:広告収入やアフィリエイトプログラムを活用して収益を得る。

  • イーベイやメルカリでの転売:自宅にある不要なアイテムや掘り出し物を転売。

3. 投資を始める
投資は副収入を得るための良い方法です。ただし、リスクも伴うので注意が必要です。

  • 株式投資:配当金やキャピタルゲインを狙う。

  • 投資信託:プロに運用を任せることで、リスクを分散しつつ収益を狙う。

  • 不動産投資:小額から始められる不動産クラウドファンディングを利用。

4. アフィリエイトマーケティング
アフィリエイトマーケティングは、ブログやSNSを使って製品を紹介し、販売につながった場合に報酬を得る方法です。

  • ブログやSNSでのプロモーション:特定のテーマに特化したブログやSNSアカウントを運営し、関連する商品のアフィリエイトリンクを貼る。

  • 専門知識を活かした商品レビュー:信頼性の高いレビューを提供し、読者に購入を促す。

5. クラウドソーシングサイトの活用
クラウドソーシングサイトでは、様々な短期の仕事を受けることができます。

  • タスクベースの仕事:コーディング、デザイン、データ入力などの単発の仕事を引き受ける。

  • プロジェクト管理:プロジェクトの管理やサポート業務を担当。

これらの方法の中から、自分のスキルや興味に合ったものを選び、実践することが副収入を得るための鍵となります。また、いずれの方法でも継続的な努力と改善が必要です。

評価 スコア:4.0 / 5.0

全体的に、具体的かつ実践可能な範囲の素晴らしい提案が返ってきました。具体的な副業について、ジャンルごとにセクションを分けて、解説付きで紹介してくれました。各セクションの冒頭にサマリ、注意点を記載しているのもGoodだと思います。提案内容には海外でメジャーなサービス名がいくつか出てきたのが気になりました。以下、気になった提案内容です。

  • オンラインコースの販売:UdemyやSkillshareなどで自分の知識をコースとして販売。 「Skillshare」は海外Youtuberの動画内のスポンサー紹介で知ったのですが、コンテンツ提供する人と学習する人が利用するオンライン学習プラットフォームです。見た感じ、Udemyに近い印象を受けました。Udemyはテーマごとの学習コンテンツが動画として配信されており、常にコンテンツの割引セールが実施されている印象です。

  • イーベイやメルカリでの転売:自宅にある不要なアイテムや掘り出し物を転売。 「転売」:一方から買った物を、更に他に売り渡すこと。 転売の使い方、合っているんですかね・・・?倉庫に眠っている遥か昔に買った不用品を売る、という意味であれば、間違ってはいない気がしますが、転売って聞くと、何だか良くない印象を受けるのは私だけでしょうか。また、「イーベイ」(eBay)が出てきましたが、これはアメリカやカナダで使用されているオークションサイトです。日本で普段からイーベイ使っている、という方は少ないのではないでしょうか。個人輸出のハードルを乗り越えて、円安のうちにドルで取引に成功すれば、それなりに収入を得られそうです。

  • 小額から始められる不動産クラウドファンディングを利用。 「小額」:単位としてちいさい金額。「―紙幣」 「小額」って中々使わない気がしますが、意味としては正しいんですかね?「小額から始める〇〇投資」よりも、「少額から始める〇〇投資」の方がしっくり来るのは私だけでしょうか。

Claude 3 Opus

年間100万円の副収入を得るための最も現実的で実行可能な方法をいくつか提案します。

  1. スキルのフリーランス提供 自分の専門スキル(ライティング、デザイン、プログラミング、コンサルティングなど)をフリーランスとして提供することで、副業収入を得ることができます。クラウドソーシングサイトや、個人的なネットワークを活用して仕事を見つけましょう。

  2. オンラインでの教育・指導 特技や知識を活かしてオンライン教育や指導を行うのも有効です。語学、音楽、プログラミング、学習指導など、ニーズの高い分野で教えることで安定した収入が期待できます。

  3. 不動産投資 少額からでも始められる不動産投資は、賢明に行えば長期的に安定した収入源となります。リスクもあるので、十分な知識と慎重な判断が必要です。

  4. ブログやYouTubeによる情報発信 得意分野や興味のあるトピックについて、ブログやYouTubeで情報発信することで広告収入を得られます。読者や視聴者から支持されるような価値ある情報を提供することが大切です。

  5. ECサイトでの商品販売 オリジナル商品や仕入れた商品をECサイトで販売することで、副業としての収入を得ることができます。商品選定や在庫管理、マーケティングなどに注力する必要があります。

いずれの方法でも、コツコツと努力を積み重ねることが成功の鍵となります。自分の強みを活かせる副業を選び、時間を効率的に使いながら取り組んでいきましょう。また、本業への影響がないよう配慮し、税務申告などの法的義務も怠らないようにしてください。

評価 スコア:3.5 / 5.0

ChatGPTの出力と比べるとコンパクトにまとまってます。内容は妥当ではあるものの、具体性に欠ける印象です。副業の種類についても、ChatGPTと大体同じだと思います。何かを販売する副業に関しては、ChatGPTがオークションやフリマサイトで販売する提案であるのに対し、ClaudeではECサイトを活用した販売ビジネスというものでした。販売については、実践のハードルの低さで言うと、ChatGPTの提案の方が妥当かと思います。また、少し気になった箇所ですが、「少額からでも始められる不動産投資」と紹介するのであれば、ChatGPTの回答のように、「クラウドファンディング」の不動産投資である等、補足が必要だと思いました。「不動産投資」だけだと、中古マンション投資とか、銀行から融資して物件を購入し、貸し出すことで月額家賃の収入を得る資産運用、というイメージがあります。

Claude 3.5 Sonnet

年間100万円の副収入を得るための比較的簡単な方法をいくつか提案いたします:

  1. フリーランス: 専門スキルを活かしてオンラインプラットフォームで仕事を受注する。

  2. オンライン講座: 得意分野の知識をオンラインコースにして販売する。

  3. 不動産投資: 小規模な賃貸物件を購入し、家賃収入を得る。

  4. アフィリエイトマーケティング: ブログやSNSで商品を紹介し、報酬を得る。

  5. 株式投資: 長期的な視点で優良企業の株式に投資する。

  6. クラウドソーシング: 翻訳、データ入力などの小規模な仕事を請け負う。

  7. 副業アプリ: 空き時間を活用して短時間の仕事を行う。

これらの方法は個人の状況やスキルによって適性が異なります。リスクと労力を考慮し、ご自身に合った方法を選択することが重要です。
より詳細な情報や具体的な実践方法についてご質問がありましたら、お答えいたします。

評価 スコア:3.0 / 5.0

Claude 3.5 Sonnetの出力結果は最も短く、概要レベルのものでした。サマリとなっており、読みやすいとは思いますが、具体的な方法を出力させるには、プロンプトで指示をしなければならないようです。

2回目:対象の絞り込み

プロンプト

ITコンサルタントとしてフルタイムで勤務しています。隙間時間、土日の空き時間を活用し、比較的に低いハードルで開始できる案を1つ提案し、何から始めれば良いのかを説明してください

2回目:対象の絞り込み

ChatGPT 4o

ITコンサルタントとしてフルタイムで働いているなら、その専門知識を活かして副収入を得るために、「オンラインコースの作成と販売」をお勧めします。これは比較的低いハードルで始められ、隙間時間を有効に活用できます。

オンラインコースの作成と販売を始める手順

1. テーマの選定
まず、あなたの専門知識や経験に基づいてコースのテーマを決めます。ITコンサルタントとしての知識を活かし、以下のようなテーマが考えられます。

  • ITプロジェクトマネジメント

  • クラウドコンピューティングの導入と運用

  • サイバーセキュリティの基礎

  • デジタルトランスフォーメーション戦略

  • データ分析とビジネスインテリジェンス

2. プラットフォームの選定
次に、コースを販売するプラットフォームを選びます。以下のようなオンライン教育プラットフォームが一般的です。

  • Udemy:広範なユーザー層にリーチできる大手プラットフォーム。

  • Skillshare:クリエイティブな分野にも強いプラットフォーム。

  • Teachable:独自のブランドでコースを提供したい場合に適したプラットフォーム。

3. コース内容の構成
コースの内容を計画します。各レッスンやモジュールの概要を作成し、具体的な学習目標を設定します。

  • イントロダクション:コースの概要と目的。

  • モジュール1:基本概念と理論。

  • モジュール2:具体的なケーススタディや実践例。

  • モジュール3:ツールやソフトウェアの使い方。

  • モジュール4:実践的なプロジェクトや課題。

4. コンテンツの制作
次に、コースのコンテンツを作成します。これにはビデオ、スライド、テキスト資料などが含まれます。

  • ビデオ撮影:スマートフォンやウェブカメラを使用して、自宅で簡単に撮影できます。編集には無料のソフトウェア(例:iMovie, Shotcut)を使用します。

  • スライド作成:プレゼンテーションソフト(例:PowerPoint, Googleスライド)を使って分かりやすいスライドを作成。

  • テキスト資料:PDF形式で提供するガイドブックや補足資料を作成。

5. コースの公開とマーケティング
コースが完成したら、選んだプラットフォームで公開します。次に、受講者を集めるためのマーケティングを行います。

  • SNSでのプロモーション:LinkedIn、Twitter、Facebookなどでコースを紹介。

  • ブログやウェブサイト:自分のブログやウェブサイトでコースについて記事を書く。

  • 口コミ:友人や同僚にコースを紹介してもらう。

まとめ
オンラインコースの作成と販売は、専門知識を活かして副収入を得るための優れた方法です。特にITコンサルタントとしての知識を活かすことで、他の人々に価値ある情報を提供しつつ、自身のスキルをさらに磨くことができます。まずはテーマの選定から始め、徐々にコンテンツを作成して公開し、マーケティングを行うことで、着実に副収入を得ることが可能です。

評価 スコア:4.5 / 5.0

概ね、期待通りの回答が得られた印象です。普段の業務で得た専門知識をオンライン学習のコンテンツとして活用するという発想ですね。また、コース作成においては流れについて、割と具体的な例を挙げて提案してくれています。比較的低いハードルかどうか、という点は人によりますが、個人的には頑張ればできそう、という内容に感じました。ただし、プロンプトに在住の国を記載していないためか、プラットフォームの例では日本ではそこまでメジャーではないものが含められていますね。

Claude 3 Opus

ITコンサルタントとしてのスキルと知識を活かせる副業として、オンラインでのIT関連の教育・指導を提案します。プログラミング、データ分析、ITプロジェクト管理など、ITコンサルタントとして培ったスキルは多くの人にとって価値があります。
始め方:

  1. 教えるトピックを決める 得意分野や経験の中から、需要の高いトピックを選びましょう。初心者向けのプログラミング言語、データ分析ツール、ITプロジェクト管理手法などが良い候補です。

  2. カリキュラムを作成する 生徒のレベルや目的に合わせて、体系的なカリキュラムを作成します。教材、講義の流れ、演習課題などを準備しましょう。

  3. オンラインプラットフォームを選ぶ Udemy、Coursera、Skillshareなどの教育プラットフォームや、ZoomやGoogle Meetを使ったライブ指導など、自分に合った方法を選びます。

  4. 生徒を集める ソーシャルメディア、プラットフォーム内の宣伝機能、個人的なネットワークを活用して、生徒を集めましょう。ITコンサルタントとしての経験と実績をアピールすることが重要です。

  5. 講義を開始し、フィードバックを得る 講義を開始したら、生徒からのフィードバックを積極的に求めましょう。それを基に教材や指導方法を改善し、評判を高めていきます。

オンラインでのIT教育は、隙間時間や週末を活用して取り組むことができます。また、ITコンサルタントとしての専門性を活かせるため、比較的スムーズに始められると考えられます。教えることで自身の知識も深まり、本業にも良い影響があるでしょう。

評価 スコア:3.0 / 5.0

ChatGPTに比べ、情報量が少ないのは気になるところですが、大まかな流れとしては問題ないかと思います。日本語の文章がChatGPTよりも自然で、表現豊かな印象を受けます。提案内容について、「コンサルタント→専門知識の活用→オンライン学習コンテンツ作成」という解釈で、ChatGPT、Claudeの双方が同じ結論に至っているのではないでしょうか。実戦に向けて、それぞれのセクションの内容についてさらにプロンプトを投げて深掘りしていく必要がありそうです。

Claude 3.5 Sonnet

ITコンサルタントとしてのスキルと経験を活かし、比較的低いハードルで始められる副業として、「オンラインコンサルティング」を提案します。
この方法は以下の理由から、あなたの状況に適していると考えられます:

  1. 専門知識の活用:現在の職業で培ったITの知識やスキルを直接活かせます。

  2. 柔軟な時間管理:クライアントとのセッションを土日や平日夜に設定できます。

  3. 低い初期投資:基本的にはパソコンとインターネット環境があれば始められます。

  4. 高い時給potential:専門性を活かしたサービスのため、比較的高い報酬が期待できます。

始め方:

  1. 専門分野の明確化:

    • ITコンサルティングの中で、特に得意な領域(例:クラウド移行、セキュリティ、デジタルトランスフォーメーションなど)を絞り込みます。

  2. オンラインプレゼンスの構築:

    • LinkedInプロフィールの最適化

    • 個人ブログやウェブサイトの作成(WordPressなどを利用)

  3. サービス内容と料金の設定:

    • 30分や1時間単位のコンサルティングセッション

    • 具体的な問題解決のための短期プロジェクト

    • 料金は市場調査を行い、適切な価格帯を設定

  4. クライアント獲得の準備:

    • Upwork、Fiverr、Freelancer.comなどのフリーランスプラットフォームにプロフィールを作成

    • LinkedInを活用してネットワークを拡大し、潜在的なクライアントとつながる

  5. 最初のクライアントの獲得:

    • 知り合いや前職の同僚に副業を始めたことを伝え、紹介を依頼

    • フリーランスプラットフォームで小規模なプロジェクトから始める

  6. サービスの提供と改善:

    • Zoom、Skype、Google Meetなどのツールを使用してオンラインセッションを実施

    • クライアントからのフィードバックを基にサービスを継続的に改善

  7. 拡大と最適化:

    • 成功事例を蓄積し、テスティモニアルを獲得

    • サービスの範囲や料金を適宜調整

    • 効率的な時間管理ツールを導入し、本業とのバランスを保つ

この方法なら、現在のスキルセットを活かしながら、徐々に副業を拡大していくことができます。初めは小規模から始め、経験を積みながら成長させていくことをおすすめします。
さらに詳しい情報や次のステップについてアドバイスが必要でしたら、お聞かせください。

評価 スコア:4.0 / 5.0

初回のプロンプトではサマリレベルの回答しか得られませんでしたが、情報をある程度追加してあげると、かなり具体的な出力結果になりました。最初にプロンプト内の情報を引用し、どのように判断したのかを記載しているのが良いですね。情報の粒度もChatGPT 4oと相違ないレベルになっていると個人的には思います。プロンプトで日本であることを指定していないため、やはり海外でメジャーのサービスが取り上げられているようです。

まとめ

情報量としては、総合的にChatGPT 4oが圧倒的に多く、内容もかなり具体的だと思います。
1回目のプロンプトでは、より具体的かつ実践的な提案がChatGPTから得られた一方、Claudeの提案は概要レベルに留まりました。しかし、日本語の文章力ではClaudeの方が自然で表現豊かな印象がありました。
2回目のプロンプトでは、より詳細な情報を付与したプロンプトを使用し、その結果、ChatGPTとClaude 3 Opusからは、ITコンサルタントの専門知識を活かしたオンライン学習コンテンツ作成という同じ方向性の提案が得られました。Claude 3.5 Sonnetからは、オンラインコンサルティングという形で、どちらかというとフリーランスに近い形式で専門スキルを活用する案がOpusよりも具体的に示されたのが興味深いです。
出力された各案について、更にプロンプトチェーン(チャットを重ねていき、情報の精度を高めるテクニック)を重ねていけば、実践可能なレベルの本格的な副業のプランニングができるのではないでしょうか。

次回、また別のテーマに沿ってChatGPTとClaudeの比較検証をしていきたいと思いますので、またお付き合いいただけますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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