【MBTI】Noteにおける性格タイプごとの記事数の傾向と考察
はじめに
MBTIというそこそこ人気を誇るジャンルにおいて、性格ごとに記事数の酷い偏りがあることに最近気がついた。
気になったので、なぜ性格ごとの記事の本数に偏りがあるのかについて、「需要と記事の本数が相関している」という前提で、考察してみた結果をまとめている。
ただし、性格ごとのユーザ数と記事数の相関に関しては、根拠がほとんどないため、判断が難しいところである。よって特に言及がない限り、これらは相関しない前提で考察を進める。
留意事項:
記事数は2024年9月17日08:00時点に調査したものである。
Noteのタグ検索でヒットした件数を記載している。タイトルに含まれる記事の数ではない。
1つの記事につき複数のタグが付与可能であることから、記事数≠性格タイプ数である。
記事を書く人は自分の性格を記事に含めていない可能性もある。
筆者はINTJである。
記事の本数(ランキング形式)
全体傾向
NFタイプ(INFJ、INFP、ENFP、ENFJ)が全体の記事数の67.2%を占めている。 その中でも特に、INFJとINFPだけで60%以上となっており、極端な偏りが認められる。
続いて多いのが、NTタイプ(INTJ、INTP、ENTP、ENTJ)で、全体の21.6%を占めている。
NFタイプとNTタイプのみで、全体の約88.8%の記事が集中しており、他のタイプに比べて圧倒的に多くの記事が書かれていることがわかる。
続いてのセクションでは、MBTIの各カテゴリ別の数字を比較し、偏差の要因について無理矢理こじ付けて考察する。 各数字は該当カテゴリが含まれるタグ数の合計を示す。割合は全記事数と比較した場合のもの。
外向(E)vs 内向(I)
Eが含まれる性格の記事数:4,435件
Iが含まれる性格の記事数:21,557件
外向型は17.1%に対し、内向型は全体の82.9%を占める。
記事作成者が自身の性格をタグ付けしていると仮定した場合、偏りについては以下の仮説が成り立つ。
MBTIをテーマに記事を投稿するユーザのほとんどが内向型で、自身の性格に関連MBTIを書くことが多い。
内向型の性格に注目した記事の方が需要があるため、母数が多い。
仮説が成り立つ場合の考察:
内向型の人は自身の内面に注目するため、自己分析をする機会が多く、 MBTI関連する記事を投稿することが多い傾向にある。一方で、外向型は対面での体験や人間関係を通じた成長に重きを置いており、MBTIなどを深く掘り下げる動機が内向型ほど強くない。よって、需要の観点からも、記事の母数は少なくなる。
結論(超雑、偏見):
MBTI好きな奴は陰キャが多い。
直感(N) vs感覚(S)
Nが含まれる性格の記事数:23,094件
Sが含まれる性格の記事数:2,908件
直感型は88.8%と圧倒的に多く、感覚型は僅か11.2%である。
記事のテーマの選び易さに注目した場合、以下の仮説を立ててみる。
直感型における行動原理など、抽象的な内容を解釈するという面で記事の内容を膨らませやすく、書きやすい。
感覚型は現実的、実践的内容へのフォーカスが主なので、MBTIのネタとして少々取り扱いづらい。
仮説が成り立つ場合の考察:
MBTIのテーマは概念的な理論や心理的な分析に集中するため、テーマ自体が直感型コンテンツであると言える。感覚型の分析や行動原理を記事にまとめても、感覚型の人はMBTIよりもノウハウ系など実践的な記事を見るので、需要が少ない可能性がある。
結論(超雑、偏見):
MBTI好きな奴は大体オタク。
思考(T) vs 感情(F)
Tが含まれる性格の記事数:7,070件
Fが含まれる性格の記事数:18,932件
感情型(F)が72.8%を占め、思考型(T)は27.2%である。
需要と供給の観点から仮説を立てる。
共感を呼ぶコンテンツ、つまり自己の感情と向き合う内容、人間関係におけるあれこれ等、が記事として読まれやすく、これをMBTIや16性格のタグに結びつけているケースが多い。
特定の事象に対する論理的な内容、あるいは考察系は記事として堅苦しくなりがちで、MBTIをエンターテイメントとして楽しめなくなる。ニーズや読まれ易さという面では、相対的にF型と比べて数は少なくなる。
仮説が成り立つ場合の考察:
F型のタグがついている記事は共感を呼ぶコンテンツが多いと推測すると、共感したい人は共感する人を呼び、さらにそれを見て共感した人がコンテンツを新たに作成するという連鎖が起きる。一方で、MBTIは論理的な考察を必要とするコンテンツでもあるため、T型の需要も一定数存在する。
結論(超雑、偏見):
承認欲求を満たしたいですか?とりあえず”F”の性格をタグにぶち込めばOK。
判断(J) vs 知覚(P)
Tが含まれる性格の記事数:16,178件
Fが含まれる性格の記事数:9,824件
判断型(J)は62.2%、知覚型(P)は37.8%。
ここでは、「ユーザが自身の性格分類を記事に書くことが多い」という前提の上、仮説を述べている。
判断型(J)は計画的な思考を好み、記事を作成するプロセスに親和性が高いため、同一テーマの記事を継続して作成する傾向にある。
知覚型(P)は即興性や柔軟性を重視し、同一のテーマの記事を書くという一貫したプロセスに対するモチベーションが低い。
仮説が成り立つ場合の考察:
情報収集、内容の構成、執筆、編集という一連のプロセスは、MBTIのような難解なテーマの記事を作成する上では必然的な要素であり、これが得意な判断型(J)の人は継続した記事作成(同一性格に対する分析、タグ付け)をしている。その結果、母数として多くなっている。
MBTIや性格診断等の一貫性のある記事作成を行うよりも、好きなタイミングに好きなテーマで書く傾向があるため、判断型(J)のタグ数と比較すると少ない。
結論:特になし(思いつかなかった)
まとめ
本当は性格ごとの記事数のランキングを出して終わるつもりが、TとJが炸裂し、考察まで出してしまった。(考察内容もほぼこじ付けではないか)
本記事の考察がまったく的を得ていない可能性は十分にあり得るため、真に受けることは推奨されない。
しかし、気になることはまだある。
この数字を見て分かる通り、MBTIにおける各性格の人口統計とNoteの記事数は一致していない。
INTJというマイナー枠が3位に来ているのは驚きだ。
その割には記事としての影が薄い気がするのはなぜだろうか。別の性格と比較するときの脇役として、しれっとタグ付けされている印象があるのは気のせいだろうか。
そしてINFJ、Why?
MBTIを記事として書いている人がほとんどINFJだからか、あるいはINFJがネタにされているのか。あるいは…
いずれにせよ、今後のMBTIネタで、「読まれるならINFJやINFPをタグに入れたろ」っていう発想、自分にはなさそうなので、この辺にしておきます。
追伸
コメントや他の方の記事を読ませていただいたところ、NoteはF型にとって活動しやすいSNSであるという意見が多いようです。他の殺伐としたSNSプラットフォームでは、共感を得たいという欲求が満たされないのかもしれません。
Xは短めの投稿に対しレス形式で返信するSNS。ツイートしてもすぐ流れるし、バズるかどうかはコンテンツのインパクト次第。F型が伝えたい気持ちを書ききれない上に、レスバも共感ではなく、意見であることが多い印象です。
Instagramは文章ではなく写真、動画を投稿するSNSなので、自分自身を晒すことを嫌厭するIN型がハマることはなさそう。何となく、ES型の人達が多いんだろうなという気はする。最近TikTok化しているので、純粋に写真を愛する内気な趣味人たちが離れている印象です。
自分はまだまだMBTI研究歴が浅く、他のMBTI界隈の方々の方がよっぽど的確な考察を出している気がします。先人たちから学べることは多い。