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好きな人と私のおはなし、いち
少しずつ好きな人との過去の話をしていきたい。時間が経つと忘れてしまいそうだから。
長くなるけど、知ってくれると嬉しいです。
出会ってから初めて会話するまで6年以上、「なんか変な人だけど遊んでそうで怖いな」という印象だった。
特定の誰かとも大勢とも仲良くしてるイメージはないのに、女の子との話題はずっと聞こえてくる。私の友人と仲が良かったからいろんな話を聞いていたが、常に誰かいた。彼女だったのかそうじゃなかったのか今となっては分からないけど。(今度聞いてみようかな)
そして聞こえてくる相手の女の子の方はあまり幸せそうじゃなかったし、大好きな友達も悩んでいたから、男の子としては近づかない方がいい人種だと分かっていた。
でもSNSで見る好きな人はずっと気になる存在。好きな音楽や興味を持つ物が似ていた上に、私がなりたい人生の理想像に近い気がして。
そして数年前、欲しかったカメラの話をSNSでしたら「最近手に入れたから一緒に使ってみない?」ってDMをくれたのがはじめて。
私は人との線はきっかりしっかり引くタイプだから、好きになるどころか心を許すつもりも仲良くなるつもりもなかった。ただカメラが気になっていたのと、「毎年ひとりは新しい友達を作る」という目標を立てていたので承諾した。
駅で待ち合わせることになったのだけど今でも覚えている。人見知りと彼の印象の悪さと緊張でどきどきしながらドーナツ屋さんの前で待っていたら、ヘッドホンをして近付いてきて、目が合って、私はどうにか笑顔をつくって「こんにちは」って言ったの。好きな人は「はじめまして。」と返してくれた。
その日1日写真を撮りながらお昼ご飯食べて5時間で1.5万歩くらい歩いたんだけど、楽しくてあっという間で疲れも全然なくて。「想像の数百倍話しやすかった」と言われ、「また帰省してきたらご飯いこうね、誘ってね。」と言って別れた。彼の印象は「怖い」から「人たらし」になった。
(今はさすがに怖くはなくなった、人たらしは相変わらずだ)(今のnoteのプロフィール画像はその日好きな人が撮った私の後ろ姿)
楽しかったけどこの「また」は社交辞令だと思っていたので自分からは誘わなかったし声もかけなかったし、LINEをすることもSNSのコメントすらしなかった。
それから半年くらいたった後、帰省時に誘ってもらってはじめて社交辞令じゃなかったことを知った。会いたくない人には絶対に自分から声をかけない性格だろうと思っていたので、そこは素直に受け止められた。が、まだ全然心を開いていなかった。
(この頃の話を好きな人に聞いたら「あまりにも線を引かれているからこの人大丈夫かなって思ってた」と笑われた)
その後帰省で会ったり、私が彼の住んでるところの近くに行く用事ついでに会ったり、何度かご飯に行って、去年。
自粛生活真っ只中、オンラインデートしようよ、なんて連絡が来てその言葉の選択になんの意味もないことはわかっていたけど、ちょっとどきどきした。
「デートしよう」としっかり言葉で誘われることはもうほとんどなかったのもあるが、リモート飲みで溢れている中オンラインデートという言葉を選ぶところに、私が思う彼の好きなところが詰め込まれていた。