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カトラリーを作る機械は皆個性的! ひとつとして同じ花はありません
皆さん、こんにちは!ラッキーウッドの小林です。
今回の写真は、ステンレス卓上ナイフの最中柄の部品 (最中の皮) を加工している「ナックルプレス」という機械です。
スターウォーズのエンドアの森に登場する、帝国軍の オープン・コックピット式 2脚ウォーカー兵器 に似てると勝手に思っています(笑)
話は少し飛びますが、
昔、アクセサリーの工房で本格的に習おうとした人が、最初にスプーンを作らせられたそうです。
アクセサリーだけ学びたいのに、非常に不本意なことで、大変不可思議に思い「何故スプーンなのか?」と、師匠に思い切って聞いてみたところ、
「金属加工技術のほとんどが学べるから」との答えが。
実際にやってみたら、本当に様々な技術が必要で、初めから細かいアクセサリーをやるよりは、道具の使い方と、加工方法の道理が理解しやすく、参考になって、結果非常に納得した。という話を聞いたことがあります。
そのように、カトラリーを作るためには、スプーン・フォークはもちろんですが、特にナイフまで含めると、
いろんな機械と、たくさんの職人技が必要 なのです。
写真の「ナックルプレス」も、その不可思議で個性的な機械のひとつ。
当社では、ナイフの最中柄の皮の成形に使用しています。
皮は、1.0~1.2mmと薄いため、「フレキションプレス」のようなパワーがある機械では押し込みすぎて、ちぎれたり、皮を反らせる場合があります。
この機械ならば、上から押す力と位置をコントロールできるので、薄い皮をうまく変形させずに上手に加工できます。皮を反らせることなく、ほぼストレートに仕上がります。
カトラリーを作るために集められた、当社の機械たちは、皆、用途も違えば、使い方も、動かし方も、くせもコツも、かたちや、その存在感も、とても個性的なものばかり。
ひとつとして同じ花はありません。
是非、いつか、彼らに会いに来てください!