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大学生の一人部屋問題

 私の大学1年生はもう終わったのだが(成績発表のことは考えない)、私は未だ一人部屋が無い。

 かくいううちは一人っ子である。家族が多くて一人部屋が無いとかではない。

 私の住む家は二階建て。1階のリビングの隣にはそこそこ広い部屋が襖を隔てて二つある。

 片方は家族全員のクローゼットやドレッサーが並ぶ。が、もう一つは完全な物置部屋である。

 二階には若干他の部屋よりは小さめな部屋と、畳とフローリングがある大きい部屋がある。

 この大きな部屋に私と母が寝ている。

 一応私は畳の方に寝ている。私の必要な物はそこにある。

 しかし壁も扉も無いので、母と同じ部屋と言っても過言ではない。

 私は生まれてすぐこの家に来たので、もう18年も母と一緒に寝ていることになる。

 確か高校生の時に一人部屋がいい!と言って、父を下の物置部屋に引っ越させようとした時があった。

 母は足が不自由である。もし災害などがあったときの避難のため、私は2階の部屋に移ることにした。

 こんなカーテンがいいな、どんなレイアウトにしようかなと考えていたとき。

 まず、母が私と同じ部屋じゃないと何かあった時不安だと言った。

 そして物置部屋は片付かない。父の仕事の影響で引越し作業が出来る日がない。

 この3つの理由から、私の一人部屋への引越し計画は無くなった。

 大学生までには一人部屋が欲しい!と思っていたのだが。

 一人部屋が欲しいなと思って、同じ境遇の人はいないかとネットで探した時がある。あまりにも気分が沈んでしまって。

 すると同じような質問を知恵袋で見つけるのだが、大体のアンサーに「贅沢」とか「甘えてる」とか「自分は兄弟が多くてできなかったのに」などという言葉が目立った。

 私は確かに家族が多ければそんな贅沢も言えないなぁと思うかもしれない。

 しかし私の家は3人家族で物置部屋を入れたら1人ずつ部屋があるのだ。

 これを贅沢と言えるだろうか。あるのだから、使うべきだ。

 私はプライベートが無くて凄い嫌だ。

 例えば受験期なんてそう。勉強しようとしてるのに寝る前の母が話してかけてくる。母はそんなに配慮してくれてなかった。

 今もそうである。レポートやテスト勉強の時も容赦ない。

 もう大学生だし、夜更かしはかなりする。母は頻繁にトイレに起きるのだが、夜更かししてYouTubeを見ていたりすると「まだ起きてるの?」と言う。

 別にいいじゃないかと思う。

 これで遅刻したら私の責任なんだし。

 これが一人暮らしの子だったら?私が母にそう言われることは羨ましいと思われるのだろうか。

 今は大学卒業後の一人暮らしを目指している。多分一人部屋は無理だ。

 百均で300円で部屋と部屋を結ぶ簡単な電話みたいな機械を買った。

 ちょうど一人部屋の話が出ていたのでラッキーだと思って買った。

 嬉々として母に「これならいつでも安心だよ!このボタン押して話せば私の部屋に聞こえるから」と言った。

 すると「でもさ…やっぱり不安」と言われた。一回も使ってないそれは今も私の机にある。

 マジでもう使う機会が無いので困ってる。

贅沢だとかそんな言葉は私の場合には通用しないのでは無いかと思っている。

 家には余っている部屋があるし、物置部屋を物置部屋のままにしておくよりよっぽどいい。

 オマケに母のことを考えて隣の部屋に行き、機械まで買った。

 結構したよな、一人部屋への準備はできてるなと思ってたのでかなり辛い。

 部屋が無いのに一人部屋が欲しい!と願ってる訳では無い。

 私は贅沢な悩みを持っているのだろうか。流石に大学生という大人なわけだし、完全な1人という時間が欲しい。

 母は過保護なので学校帰りには何時に着くのか聞いてくる。
 寄り道を言わないと心配するし、寄り道すると言えば何をして来るのか聞いてくる。

 過保護なのは分かるがもう勘弁してほしい。これも贅沢な悩みだと言う人はいるだろう。

 母に過去、このような悩みを打ち明けたら、泣かれ、ヒステリックな感じになってしまったので、最近は専らこんな話はしない。

 あれが私にとっては軽いトラウマになったので。

 中二の時に確か凄く過保護なことで嫌になった。

 今は思い直してるようだけど、結婚したら2人の家に住むからと言われた時は絶望した。

 どうして結婚して幸せな2人の家に引越してくるんだ。

 当時は母を嫌いになった。今はどこで思い直したのか知らないが「結婚したらお母さん1人だね」と言う。父のことは眼中に無い。

 このような背景には両親の不仲もあると思う。

 正直どっちもどっちだと思う。喧嘩の模様を聞いていると、だいたいどっちかが余計なことを言う。

 互いの地雷を踏んだり。余計な捨て台詞を吐いたり。

 正直どっちかがそこで踏ん張れば済む話なのにちゃんと正直に言って喧嘩する。

 ある年の元旦。毎年行くお寺に初詣に行く予定だった。

 出掛けてまだ数十分のとき、2人が喧嘩した。ほんと他愛もないことである。これも片方が余計なことを言ったのでヒートアップした。言い合いが喧嘩になった。

 私はせっかく楽しみにしていた初詣をぶち壊されたので行く気が失せた。本当は行きたいけど、こんな空気で行っても楽しくない。

 当時私は免許が無く、父は怒ると運転が途端に乱雑になる人だ。そんなので運転されては怖い。

 私はもういいやと泣きたくなる気もしながら「もう帰ろう」と言った。今年の初詣は諦めた。

 母は「え、いいの?」と言う。それに若干イラついたが父の「お前がいいって言うなら帰る」となんだかこの喧嘩の責任が私に転嫁されたような言い草にも腹が立った。

 この喧嘩に私は関与していない。私の何かについて喧嘩しているわけではなく、ただお互いの口の利き方に問題があっただけである。

 それをもう帰ろうの一言で私に来たかと。

 帰ったあとの空気も最悪。リビングにいる私は母からの父の悪口三昧。父は部屋に篭もるし。

 よく子供の前で喧嘩するなと言うけど、私は物心ついたときから見てる。手遅れだ。

 そういうのをテレビでみた母は「あら、やってたね」とだけ言う。じゃあ自粛するか?いやしない。

 こういう両親の不仲から、母の頼る人は私になっているのではないかと感じる。正直依存されても困る気はする。

 免許を取ってもうすぐ1年になるのだが、まだ1人で運転したことはない。

 この間初心者マークを着けた若い女性が一人きりで運転しているのを見た。

 私は「一人で運転してる、私もしたいな」と言ったら母が「まだ早いよ」と言った。

 私は本当にそう思って言ったのではないと思う。

 私が1人で好き勝手色々出掛けたら、自分はどこにも行けないからである。自分は足が不自由だから。

 ちなみに基本母は後部座席に座っているし、大抵寝ているので運転は私1人で行っている。

 ただ問題は、車内に1人かという事だ。

 好きな曲がある。アイドルの曲で、大人の階段を上っている感じの曲だ。

 「今度の休みは初めて1人ドライブ」という歌詞がある。私は免許をまだとってない時にこの曲を聴き、「この曲を初めて1人ドライブする時に聴く!」と決めた。

 しかしまだこの機会はない。

 いつでも聴く準備はできているのだが。

 色々考えると、私って結構縛られてる?と思う。門限なんて無いけど、基本やることが終わったら帰ってこないと電話が来る。

 だんだんと自分の将来が不安になってきた。私は一人っ子だし、ずっと縛られるのだろうか。

 世の中にはそういう親と縁を切ったという人もいるが、足の不自由な母を見捨てるのはどうなのか?

 人間としてもやばいし、私もできないと思う。

 言いたいこと言ってしまえば良いのだが、本当にあの時のあれはトラウマだ。

 当時は足が不自由が故に出掛けられない母が、友達と遊ぶとかで外に出る私に「いいね好きに行けて」と言った。

 あまりにもそれが嫌だった。じゃあ私も外に出ちゃいけないんだろうかと。

 それを言ったら泣かれた。

 確かに母の苦労は途方もないことだろう。私は当事者じゃないから分かれない。

 では私は母と同じ状況にいなければならないのか?

 当時の私は訳が分からなくなった。

 泣かれて叫んで怒って。祖母(母の実母)が宥めてもダメだった。

 あの時の光景は何度も言うがトラウマだ。母に逆らうと面倒だと思い知らされた。

 今もそう。色々悩み事を話していて「こうしたら?」と言われた時「それは○○だとできなくて」などと言うと「あっそ。好きにすればいいんじゃない?」と言われる。

 ニコニコ言われないからヤバいと感じる。

 学校での悩みとか、授業の悩みとか、母のアドバイス通りにできない時があるからそういうのだが、こう返されると辛い。

 100パーセント言われた通りにできるならそんないいことない。

 私はこう見ると母の機嫌を取っていると感じる。

 父に対しては最低限のことしか言わない。

 父は何かにつけて反論してくる。友達にこんな酷いこと言われたと話すと「その子にも事情がある」と言われる。

 ある時、昨日まで仲良くしてたのに突然仲間はずれにされた時があった。その話をしたら「お前が悪いことしたんじゃないの?」と言われた。

 親ならば、まずは我が子を庇うのではないかと失望した。

 母曰く、父は他人を庇う習性を持つという。全くそうだ。

 ある学校の行事で、食べ物を作るからこういう格好で着てと保護者が言われた。しかし同級生の母はそのルールを完全無視した格好できていた。

 皆が食べる物を作っているのに衛生管理はなってなかった。

 髪の毛を束ねるわけでもないし、エプロンもしない。

 けど結構言い返してくる人だそうで、何か言う保護者も先生もいなかったらしく、自由にしていた。

 その場にいなかった父に母がこのことを言うと「忘れたんだろ」と言った。

 もう笑うしかない。どれだけ他人を庇うのだ。

 私は父にうんしか言わないようにしている。基本父は私に「〜しろよ」と言うのでうんとだけ言う。

 母は私より一緒にいる期間が長いはずだが、うんでは済まない。なので喧嘩する。

 私はうんと言って忠実にやるわけではない。うんと言えば丸く収まる。その後はしない。する時はする。聞いてらんないようなことはしない。
 
 最近は家の車を私も運転するので、車のことは基本私に責任転嫁されている。

 母が車汚くなってるから洗った方がいいよと言ったら「○○(私)も運転してるんだからお前がやれ」と言う。

 まぁ運転してるけど….とは思うが。完全に私の仕事にされている。

 家族共用の概念が無いらしい。皆でとかじゃなく、自分よりお前。

 色々書いた。久しぶりに吐き出した感じ。少し気分が落ち着いた気もする。


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