神田伯山長野独演会@北野文芸座(2022/04/23)【講談編#5】
こんばんは。飯山大五郎です。
夢空間講談会の次の日、神田伯山独演会に行ってきました。会場は北野文芸座。長野駅善光寺口から出ると、タイムスリップしたかのような趣ある風景が広がっていて、北野文芸座自体も趣ある建物です。
この日は5席(伯山先生4席!)聞くことができました。従来通り、見出しの演者さんについては敬称略といたしますこと、ご了承ください。
○ 「寛永宮本武蔵伝 山田真龍軒」 神田梅之丞
開口一番は前座の梅之丞さんで山田真龍軒。梅之丞さんもちょっと前から寄席でかけていたのは知っていたのですが、ようやく聞けた。師匠である伯山先生の山田真龍軒も何度か聞いているのですが、梅之丞さんのはどちらかといえば三方ヶ原のような雰囲気の硬めの読みで意外。これもいいなあ。
○ 「源平盛衰記 扇の的」 神田伯山
伯山先生登場。1席目は、今の大河ドラマでも出てくるであろう扇の的。あの馬の鳴き声は、どこか受け身になっている客席を巻き込んでいく仕掛けなのかもしれません。あそこで一体感が出てくる感じが客席にいてもしました。
○ 「大岡政談 三方一両損」 神田伯山
2席目は三方一両損。吉五郎、金太郎の啖呵がかっこいい。吉五郎の決めポーズもチャーミング。普通に考えて、大岡様が直接お裁きになるような案件ではないですよね(笑)。ここで出てくる「遠島(えんとう)」、島流しのことでしたか。重いなあ(笑)。
○ 「徂徠豆腐」 神田伯山
3席目は徂徠豆腐。荻生惣右衛門の豆腐のがっつき具合が面白い。切羽詰まっている様子がもの悲しさをも感じさせる…七兵衛夫婦が握ったおにぎりを惣右衛門が断るところのかっこよさと、じゃあ、と言ってかぶりつく七兵衛の可笑しさのギャップが面白かったです。
〈お仲入り〉
休憩です笑(15分)
○ 「徳川天一坊 天一坊の生い立ち」 神田伯山
徂徠豆腐をかける前にした予告通り、徳川天一坊 天一坊の生い立ち。ハートウォーミングな話も好きですが、YouTubeでアップされている「畦倉重四郎」のような悪人が出てくる話が個人的に好きでして。12歳の人間が、ご落胤と同年同月同日の生まれだからって、そこまでしようと考えるかね?○める時も、どこか淡々としていてゾクっとしました。
大変充実した時間でございました。それではまた。
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