日本講談協会・朝の前座勉強会@お江戸上野広小路亭(2022/05/28)【講談編#10】
こんばんは。飯山大五郎です。
昨日、神田愛山先生が主任の日本講談協会定席に行ってきました。(こちらについては【講談編#11】をご覧ください。)その定席開場前には、朝の前座勉強会が行われています。
普段だと前座さんの持ち時間は多くて10分程度だと思いますが、この会は15分ほど持ち時間があり、かけられる根多のバリエーションも増えてくるため、大切な会となっていると思います。
日によって高座に上がる前座さんの数は変わってきますが、この日は5人の前座さんが上がりました。
○ 「寛政力士伝 雷電の初土俵」 神田梅之丞
開口一番は梅之丞さんで、「雷電の初土俵」。私のイメージでは、修羅場調子をビシッとやる梅之丞さん。この読み物の時は表情も読みも柔らかく、また違った雰囲気が出てていい。
○ 「五郎政宗孝子伝」 神田莉々子
お次は莉々子さんで、「五郎政宗孝子伝」。師匠、陽子先生の十八番。女性や子どもが出てくる読み物にらしさを感じていましたが、いやすごい、親父さんの声に違和感がない。40分フルで聞いてみたい。
○ 「巴御前」 神田紅希
続けて、紅希さんの「巴御前」。前回聞いた時よりも大きな声で、声に厚み、ハリが出ていたような気がします。ト書きを真っ直ぐと凛とした様子で読み上げておられました。
○ 「鉢の木 源左衛門駆けつけ」 神田陽菜
続けて、陽菜さんの「源左衛門駆けつけ」。いざ鎌倉へと駆けつけていく言い立てを。最初こそ若干つっかえた様子もありましたが、一人で高座にかけるのは初めてとのことでしたが、無事に鎌倉へと駆けつけられました。
○ 「野狐三次 木端売り」 神田松麻呂
最後は松麻呂さんの「木端売り」。前座勉強会の高座が久々とのことでしたが、流石の安定感。三次が持ってくる木端を親方が奥さんと離縁をしようとしてまで信念を貫き通して買ってやる様。かっこいいなあ。
私は来月以降いつ行けるかわかりませんが、日本講談協会定席は月2日ありますので、その前の朝の前座勉強会、500円で行けますので、是非。それではまた。