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神田愛山アマ弟子の会@らくごカフェ(2022/10/16)【講談編#30】
こんばんは。飯山大五郎です。
先日、神田愛山アマ弟子の会に行ってきました。会場はお馴染み、らくごカフェ。愛山先生は「プロ弟子」をお取りにならないそうですが、「アマ弟子」(露地野一門)さんがおられるようで、このアマ弟子の会は、一部がアマ弟子さんの会、二部が愛山先生の独演会といった形式になっています。
ただ、出演予定だったアマ弟子さんが事情により出られなくなったため、愛山先生が急遽代演を勤めることに。なんと3席おやりになるとのこと!貴重な場に立ち会えたぞ。
そんなわけで、この日の演目はこんな感じでした。
《一部・アマ弟子発表会》
○「(結城昌治・原作)雪の降る夜」神田愛山
トップバッターは弟子の代演(笑)で愛山先生が、結城昌治先生の「雪の降る夜」を。時は雪の降るクリスマスイブ。暴力団員の男が、子どもとの時間を守るために足を洗いたいと願い出ると、交換条件として組長からとある指令が出る…。結末に至るまでの男の心・行動が実にかっこよかった。
○「鯉のご意見」玉井亀鶴
続けてアマ弟子の亀鶴さん。読み物は「鯉のご意見」。徳川家康が信長から拝領した大切な鯉を鈴木久三郎が許可無くとって食べてしまう。これだけ聞くと久三郎が悪いじゃん!と思うけど、その前に何が起こっていて、どういう意図があったのかを丁寧に読まれていました。
○「(池波正太郎・原作)伊勢屋の黒助」露地野ぼん子
続けてアマ弟子のぼん子さん。読み物は池波正太郎先生の「伊勢屋の黒助」。伊勢屋で飼われていた黒猫・黒助と、伊勢屋に出入りしていた魚屋・弥吉のお物語。猫と人間という異なる存在でありつつも、そこに確かにある友情にじんわり温かな気持ちになりました。
〈お仲入り〉
休憩です(15分程度)
《二部・神田愛山独演会》
○「北斎と文晁」神田愛山
愛山先生の2本目は「北斎と文晁」。葛飾北斎と谷文晁という二人の絵師にまつわる読み物。人付き合いの苦手な北斎先生と、人付き合いのいい文晁先生とが、やっぱり愛山先生と琴調先生を思い浮かべてしまいます。北斎が意地を張り通すかと思いきや、文晁の思いを汲んだ姿に胸打たれます。
○「講談私小説 涙のほくほく線」神田愛山
愛山先生の3本目は講談私小説「涙のほくほく線」。講談師・品川陽吉がほくほく線に乗って行った仕事にまつわる読み物。ほくほく線に乗ったことはありませんが、最近地方に行く機会が増えたので、ローカル線の難しさがなんとなくわかります。にしても陽吉さん、ついてなさすぎですよ…(笑)
いやあ楽しかった。それではまた。
(追伸)
この記事が講談編30本目になりました。今後もマイペースに続けていきますので、よろしくお付き合いくださいませ。