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6月ある日(日)

あまり大きな声では言えないけれど、素肌にそのまま寝巻きを身につけると心地がいい事を思い出し、休日の前だけブラジャーはおろかパンツすらつけずに寝床についている。
この地の、短い夏の一つの楽しみだ。そして頭の片隅ではいつもより念入りに地震など避難を要する事態が起きないように祈っている。

昨夜は山本美希『かしくて勇気ある子ども』(リイド社)を久しぶりに読み返した。最後に物語がどう結ばれるのかを覚えていなかったのだけど、希望があり安心した。

いい具合の時間に目が覚めて洗濯機を回す。
一昨日すごく久しぶりに柔軟剤を買ったので楽しみに使う。
会社の人たちが横に立ったり通り過ぎると、意外と柔軟剤の香りってするんだなと気づいて、いい匂いである必要はなくベストは無臭だが、これからの季節汗臭くないかと心配するのが嫌だったのだ。
恐る恐るで量が少なかったのか、仕上がりとしてはあまり香りは残らず、しかし激狭な部屋のキッチンスペースと洗濯機は冷蔵庫挟んですぐで、洗濯機に残っているものか、食事中に匂いが漂ってきて辛い。
私は家にいる時間の半分を流し台の前に丸いすを置いて過ごしている。

図書館に行って考えたいことを考えるぞと思っていたけれど、なぜか気持ちがオフになり、図書館には借りたい本を借りに行くだけにしようと決める。
ぐるぐる回ったり新着の雑誌を読んだりして、2冊借りて外に出る。
午前中だからか、まだ空気が涼しくて自転車が心地いい。
正午過ぎにインドカレー屋さんへ。並び列に加わってみる。
今まで訪れて来た中でもかなり繁盛している日で、オーナー夫妻は忙しそうで、店内が少しピリついたように思う瞬間もありそそくさと食べて出る。

その足で最近クレープっ気づいているので、街中にあるクレープ屋さんに向かう。
冷やしたシュガーバタークレープというものを食べた。食感が面白くうまい。が、こちらも緊張感のある店内の雰囲気に、はぐはぐと半分空気と共に食べた。

その後は書店を冷やかし、上の階にある100円ショップでホログラムやオーロラ調のカッティングシートが二枚で100円で売られているのを見つけてうわっと体温が上がる。推し活グッズ(うちわとか)を作る用の品揃えだけれど、私はあなた達自身を推したいよ・・・!とありがたく購入する。
その他にもクラフト紙の裏に色がついているものなんかも見つけて購入。
100円ショップの楽しさを久しぶりに味わってしまった。

近頃はやっぱり引っ越しをしたいなーという思いが沸々としている。
この間まで迷っていた部屋にはある日真っ白なカーテンがついていた。
引っ越しは何より初期費用が高くて怯む。贅沢品だ。
今の部屋は立地がよく、川沿いであることを気に入っている。欠点は狭すぎて生活の質に影響を及ぼしていること。
今回はとりあえずもう一歩踏み込もうと、見積もり依頼をした。

スーパーに寄り帰宅して、高山なおみ『高山ふとんシネマ』で取り上げられていた映画『ウルトラミラクルラブストーリー』を観ながらズッキーニの肉巻きを作り食べる。食べるだけで汗をかく季節がきた。

午前中に聴いていたラジオ『安住紳一郎の日曜天国』でゲストのみうらじゅん氏のトークが面白く、話に出ていたアルフォートが久しぶりに食べたくなり買ってきてこちらも勢いのままに食べる。(パーティパック)
今日はスイカと多様性の話で久しぶりに威勢のいい安住さんの語りを聞くことができて神回だなとほくほくする。

お風呂はシャワーで済ませ、ペタペタとボディクリームやらを塗り込む。
夏は顔の皮膚の調子がいつもあまり良くない。暑さや汗で大体肌触りが良くない日が続く。
今日は首があせものようにヒリついたので、夏開戦、という感じ。あせも記念日。


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