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7月ある休日

11時前に就寝。5時過ぎに目を覚まし、まだだめだと自分に言い聞かせ無理やりもう一度寝る。
8時に起床。起き抜けにそのまま本を読む。
どこかの部屋からアラームが聞こえる。5分おきにスヌーズが効いている。
みんな窓を開けて寝ているんだなと思う。

朝食を取ろうと思い冷蔵庫を開けるとココナツサブレとマリービスケットの食べかけが冷やされていて一人暮らしのきままさの象徴を感じる。

そして浸水しすぎた玄米を炊飯器にセットする。水を吸ってよく膨らんだ玄米、水の加減が分からず目分量で炊飯開始。吉と出るか凶とでるか。

今日はまつげパーマをあてに行く。
予約は11時半で、ほかには細々とした用事が街中にある。
時計を見ると9時過ぎで、まつげパーマの後に済ませようと思っていたけれど、もしかしてこれはそれまでに終わらせられるのではと思い家を出る。

結論、めちゃめちゃ用事が片付き爽快だった。
まず図書館で本を返却し、予約していた本を受け取る。パルコが10時開店とのことで、一週間悩んでいた服を買う。
郵便局で荷物をふたつ受け取り、美容院でヘアオイルを購入。買い物の目星をつけてサロンに到着した。

そして肝心のまつげパーマは、いつも指名をしていないけれどいつもばっちり上げてもらっていて満足している店だ。
大体4ヶ月くらいの間隔で当てている。
かつて友人から、まつげパーマがもたらす気分の向上について教わり、半信半疑で行ってみるとまんまとその素晴らしさを体感してしまった。

まず、一日中まつ毛が下がってこない。虚しいだけのビューラー行為不必要。そしてまつ毛が上がっていると瞳に光が入って元気に見える気がする。
私は化粧をするのが気恥ずかしく、大体は面倒くさく、顔が重くなる感じも苦手で、できる限り手数を減らしたい。
なのでまつ毛パーマに数ヶ月に一度お金をかけることは必要なことだと思っている。

今日担当してくれたのはおそらく初めての人で、いわゆるアホ毛がすごい。
その瞬間に、あ、今日なんか上手く行かなそうだと予感する。前回と同じようにとお願いして施術をしてもらう。
施術中、今地震が起きませんようにと祈りながら考える。
身なりを整えてもらう場所で、アホ毛がぱやぱやとしているだけで人はこんなにも直感的に不安になるのか。清潔感とは美意識の外皮なんだな。
そして完成の手鏡を渡され、ああやっぱり・・・と思った。

すごすごと店を後にし、近くのマクドナルドにふらふらと入る。アイスコーヒーが飲みたかった。

ハッピーセットの選べるドリンクにアイスコーヒーが入っていないという事でチーズバーガーとポテト、アイスコーヒーを単品で注文する。
席に着き、久しぶりのファストフードにテンションを上げる。
チーズバーガー(ケチャップ抜き)は塩味がたりず、ポテトは萎びていて、アイスコーヒーは半分が氷だった。

黙々と食べ進め、先ほど郵便局で受け取った荷物を開封する。
日記屋 月日のクラウドファンディングのリターンで『誕生日の日記』が届いたのだ。
白い箱を開けると中央に本が留められていて、誕生日のプレゼントを開けたような気持ち。
手書きでメッセージが添えられており、文庫本より少しい大きめのいいサイズ感。
古賀及子さんが参加されているとのことで一目散にクラファンに参加したのだった。

残りの買い物リストを消化するために寄ったビルの中にあるブックオフをのぞく。
ちょうどいいパンツを見つけ、掘り出し物だなと思い試着をしているときにくっとげっぷが出た。
マクドナルドの匂いが上がってきて、先ほど食べたのではない、いつかの、どこかでのマクドナルドの記憶が蘇る。

服を何着か購入。それでなくとも一着500円だったのに、どういう仕組みかさらに半額になった。

ほくほくして外に出ると大雨で、ドラックストアを冷やかしつつ止むのを待とうかと思ったが、完全に帰宅のマインドだったので、100円ショップでカッパを買い意を決して自転車で帰宅。
アパートの玄関でマダムに出会し、濡れねずみの様相で挨拶して「雨、やあね〜」と言い交わす。
マダムは手押し車にビニール袋をかけていた。

部屋に入った途端に笑ってしまうくらい晴れた。マダム、良かったですね。
着ていたカッパをマダムに着せなくて良かった。

買ってきた荷物を仕分け、今日はかなりお金を使ったなと思う。
もともと決めていた買い物だったけれども、少し怯む。

中途半端な衣替えをし、カップヌードル(シンガポールラクサ味)を啜り、汗をかく。

カゴの文章を書かなければとずっと頭の片隅に置きながら、NHKドラマ10『燕は戻ってこない』を完走してしまう。
ああ、文章を書き始めることはどうしていつも怖いんだろう。


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