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日記のリハビリ

振り返らなければ瞬く間に日は過ぎていって、二週間ぶり。
書くほどに元気がなくなっていっていた。
自分は世界をちょっと面白がって見られるんだと言う自信が無くなる。

本屋にはたくさんの本があって、圧倒されて、もうこれ以上は要らないんじゃないかと思うようになった。
読みたい本はたくさんあるのに、今、書店という空間に出向くのは少し怖い。

自分のために本を作る人や、青く瑞々しい文章を発表する人を羨ましく感じてしまう。私は文章を書くことで引けを取ることがとても悔しいんだと思う。体が強張る。

GW明けの週末から肌寒さが戻ってきた。

ここ一週間の一番の後悔といえば、取り壊されたビルの跡地に小さな鏡餅がぽつんと道端に残されていたことを写真に収めなかった事。

一昨日は甲府へ日帰りで出張。
住んでいる場所から微妙な距離(東京までのちょうど半分)なので、申請する上で外出扱いか出張扱いか分かりかねていたところ、総務の人から「甲府までは外出です」と教わる。
外出でした。

昨日はバイト先で一週間悩み続けたカゴのバッグを買いに行った。
岡山の蒜山で作られたカゴは昔ながらの形なのに個性的で、店番をする中で、じわじわととても好きになっていった。
とても嬉しく、近くのミナペルホネンに寄ってハギレを買い、取っ手につける。愛おしい。

バイト先のカゴの店は、小さな組織だけど、考えを頻繁に共有してくれるのがありがたい。参加して、先のことを一緒に考えさせてくれる。
私の希望を汲み取って、店主はたびたび場所や人を紹介してくれる。
その熱意にうまく応えられない自分がもどかしい。
文筆業をやっていきたいと言ってみるけど、何も見せられるものがなく、口にするだけでは叶わないのにと恥ずかしくなる。
そしてやっぱり本を作るのがいいじゃないかと堂々巡りをする。

今日は朝から冷たくて強い雨が降っていて、夕方止んでいたのに週末置いて帰った自転車を回収せず徒歩で帰ってきてしまった。
夜の時間が長くて、つい夕飯を作って食べてしまった。今日は水分の日と決めていたのに。

結婚という関係づくりを羨ましく思う。

最近二拠点生活という形で、でパートナーと離れて暮らす夫婦と関わることが多くなった。
途中までは良かった。年上の先輩夫婦ばかりだったから。
けれど自分よりも若い夫婦がその選択をすると聞いて、気持ちが堪える。
個々に自由であるべきだと頭では分かっているのに、どうしたってずるいという言葉が頭を過ぎる。
いかんいかんと追い払うように頭をブンブン振る。本当に振っている。

私はいつまでここにいるんだろうという思いが何度も頭をよぎる。
夜寝付けない時、最近は昔処方された眠剤を半分に割って飲む。そしてもう一度横たわって、今わの果て、病床にいる自分を想像する。
好きな人が泣いてくれている。私は私の望む形の最後を迎えられるんだろうか。
暇だと毎日ぼやいて、休日に思いを募らせ、一ヶ月先の予定だけを見つめる日々をいつまで続けるのだろうか。

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