新しいことを始めるには苦痛が伴う
毎日俺が夕飯を作っている。料理の腕前は中の下くらいだろうか。素人レベル。作る料理はほぼ曜日ごとに決まっている。月曜は麻婆丼、火曜はサバの煮付けなど。土日は、レシピ本を見て適当に作る。気が向けば新しい料理に手を出すこともある。
新しい料理を作るのは億劫だ。食材を焦がしたり、量が少なくて物足りなかったり、調味料の量を間違えたり、と失敗のリスクがあがる。初めてのことをするのは、余計なエネルギーを必要とする。だから、たまにしか新しい料理に手を出さない。
しかし、そのハードルを乗り越えたときの達成感は素晴らしいものだ。最近ガパオライスに挑戦した。日頃口にする料理とは違う味わいで、食が進んだ。新しいことに取り組んだことによるご褒美だった。
面倒くさい、疲れる、失敗したらどうしよう、このままでも良いや、などなどネガティブな感情が湧きわがる。現状に留まろうとする慣性の法則が働く。そこを乗り切りたい。アラサーにもなれば、動くことによって得られる果実の甘みも知っている。もう何もしない日々は嫌だ。
最後に。俺は夏休みの宿題をギリギリまで溜めておくタイプだった。当時の俺は、苦しいことを見ないフリしてその場をやり過ごしていた。
しかし、そんなの馬鹿ではないか。だって8月31日の自分の姿を想像すれば、なるべく早く動いた方が良いと分かる。1日30分ずつやれば、余裕をもってこなせる類の課題だろ?にもかかわらず、夏休みの残り3日ほどで慌てて着手する計画性の無さ。
もう、そんな自分は嫌だ。