時間は存在しない 

 落ちない砂時計に時間は流れない。 
古代ギリシャの哲学者アリストテレスのことばです。大きな視点でみるとこの言葉は正しく聞こえてきます。時間とはそもそも物の運動の激しさを理解するために作られた 概念 物差しです。
時間に限らず全ての概念は人が作り出した物です。おそらく古代の人たちはこのことをよく理解していました。しかし時代は流れ17世紀の自然科学者ニュートンは絶対時間という概念を作りました。これはまず時間が存在し、万物は時間の流れに支配されているという考えです。先程のアリストテレスと真逆ですね。この考え方は17世紀の人が見れる世界 せいぜい地球の表面、原子があるのかも解らないレベル では通用しますがそれよりさらに大きく、または小さくなると通用しません。ですから宇宙や原子レベルの世界を認識できるようになった20世紀では絶対時間は否定され、時間は空間と共に歪んでいくと考えはじめました。アインシュタインの相対性理論です。
空間もまた時間と同じように所詮人間の作った概念にすぎません。
  ドラえもんのひみつ道具にストップウォッチという時計が存在します。この時計を止めれば時間が止まってみんな動かなくなるという道具です。
これが我々の時間の認識をあらわしています。
まず時間が存在して、それ故に我々は動く、
 視点を大きくすれば真逆だとわかります。
我々は動くので、時間は流れる 
 ここを理解していないので現代科学では時間は空間とともに歪んだり、ブラックホールの近くは空間と時間が入れ替わるなど、非常に複雑怪奇な解釈になっています。
 落ちない砂時計に時間は流れません 意味が分かったでしょうか?

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