あるべきすがた

前書き 
私たちはどのような時であれ、そうありたい状態、あるべき姿を思い描きそれに近づこうとする。例えば数学、国語、英語、etc、といった学問を習う時、多くの人はそれを理解し周りに褒められる様子を思い描き、勉強することでその目標に近づく。もっと一次的な例えで言えば空腹を感じた時、おいしいものを食べる姿を思い描き食事えと向かう。もちろん睡魔を感じれば寝ている自分を想像してベットへ近づく。情欲を感じれば、交わりたい相手と交わる自分の姿を想像して、その相手に接近する。これらは単に食欲、睡眠欲、性欲が行動に繋がっているというわけでわない。必ずこの二つの間にあるべきすがたを思い描くという工程をふんでいる。これ以上例えはしないが、人は全ての時において今言ったことをしている。 故に私はこれらの例と同じように自分の中のあるべきすがたを思い描き、そしてそれについてここで語る。 
1 陰謀論の基礎的分析 
わたしのあるべき姿を示すためには、陰謀論の基礎的な分析を必要とする。まず、陰謀論についての一般的な認識として[頭の弱い人や情報弱者を嵌めてお金や時間を搾取するための道具である]
といった所だろうか。この認識は正しい。ほとんどの陰謀論はこの通りだ。正しいものは正しいと、間違っているものは間違っていると強く言うべきだと考える。そして、ここから陰謀論の根本的構造について語る。今現在数多くの陰謀論が存在する。例としてあげるなら盲信的なトランプ支持をするqアノン、地震やパンデミックなど災害は闇の政府であるディープステートによるものという考え、人類は宇宙人につくられた人工奴隷説などなど数え上げたらキリがない。例を挙げることは面倒なのでこれ以上は言わない。これらの陰謀論は途方もない数があるがそのほとんどは、ある一つの命題を含んでいる。その命題がだいたいの陰謀論の8割をしめている。トランプだの、宇宙人だのといった違いは残りの2割のどうでもいい尾鰭だ。重要なのはこの8割の命題だ。そして、さらに面白いことにほとんどの人々はこの命題について聞かれれば[真である]と答えるだろう。ほぼ全ての人だ。つまり陰謀論とは当たり前のことを風変わりに言っているに過ぎない。これも陰謀論によくある構造だ。なぜこの構造が使われるか、それは命題について真と無意識に認識していながら、無意識に認識したままだからだ。あるいは、意識的に認識しても、それはどうしようもないこの世の摂理とそれにしたがっている。故に一部の気づいた人はそのおかしさの自覚によって快感を得、熱狂的な言論と行動に出る。それは熱狂的であり冷静さを欠き、故に先ほど言った尾鰭を付けてしまう。そして、周りから陰謀論者と言われる。よくあるパターンだ。さてところでその命題について示そう。それは[今までの歴史上、ほぼ全ての国や社会、コミュニティは一部の人間がその他大勢を搾取する構造を持つ]という命題だ。もちろんたとへ共産主義だろうと社会主義だろうとこの命題のとおりだ。ほとんどの人はこの命題について正しいと考えるし、これは正しい。もう一度言う、この命題は正しい。前も示したが、正しいことは正しいと言うべきだし、間違っていることは間違いと言うべきだ。是は是、非は非だ。 すなわちほとんどの人達は8割方陰謀論者だし、実際陰謀論の8割は正しいのだ。残りの2割が凄まじい邪魔をするだけで。陰謀論の根本的構造とは、この正しい命題への再認識、それによって得るある種のエクスタシーからくる盲信的な考えといっところだ。今まで、ほとんど歴史上人類はこの命題に縛られてきた。故にこの命題から抜け出すことは、ほとんど歴史上でできなかったことをすると言うことだ。この構造から抜け出すことはできるのだろうか?私はこの問題をとくためのヒントを持っている。これを読んでくれた人はそんなものあるわけないだろ?と思うかもしれない。どんなところにも上と下がいるじゃないかと考えるだろう。だが、私は正しいことを言う。ヒントは持っている。それについては2章につづく。

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