粘土
現実は粘土みたいなものだと思っているから、
「現実はこんなものだ」というニュアンスの話や、
誰かを「こんな人間だ」と決めつけたりするのを耳にすると、
逃げ出したくなる。
余計なことを言わずに、
流していればそんなに酷いことにはならないようなことでも、
「こういうものだ」
と強く決めつけて口に出せば、
そうなってしまうことは多い。
だから私は逃げ出したくなる。
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誰かを悪者にするのは容易いのだけれど、
その人の良いところをちゃんと見つけられるのって尊いことだなあと思う。
放課後カルテというドラマを観て思った。
ある面から見たら悪者でも、
違う場面では誰を救うこともあるんだよね。
前回の「れいかちゃん」の回を観て特にそう思った。
空気を読まずに、
何でも悪気なく言ってしまう人は、
誰かを傷つけることもあるけれど、
その裏表のない率直な言葉で誰かを救うこともある。
そういう日常にもあることを、
上手く表現したドラマだったな、と思った。
誰が良い人で、誰が悪い人とかじゃなくて、
安易に誰かを悪者にするんじゃなくて、
色んな見方が出来ることは尊いと思う。
別にその人のことを好きになれなくても、
その人の存在を認められるって尊いことだよね。