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【新一万円札】ここから知る!渋沢栄一がお札に選ばれた理由から学ぶ、現代でも通用するビジネスパーソンとしての大切なこと!!

こんにちは。
2024年も8月となり、紙幣が変わって少しづつ新札を目にするタイミングも増えたのではないでしょうか。
一万円札の新しい顔として変わる[渋沢栄一]は私の地元である埼玉県深谷市の偉人のため、小学校の授業から学びなじみのある人物でした。
しかし、お札の件で初めて名前を聞く人も多いのではないでしょうか。
そこで今回、お札の顔に選ばれた背景を史実とその時代背景を交え自分なりの解釈で紹介します。
さらにそこからひもとく現代でも通用するビジネスパーソンとして大切なことを推察しました。仕事が上手くいかない方やキャリアチェンジ・アップで悩んでいる方も実践できることですのでぜひ試してみてください。

JR深谷駅

①紙幣と人物を変える理由

まず今回紙幣の人物が渋沢栄一をはじめ津田梅子や北里柴三郎らに変わる理由に触れていきたいと思います。

日本に一般流通している紙幣は「千円札」、「二千円札」、「五千円札」、「一万円札」の4種類ありますが、今回変更になるのは二千円札を除く3種です。

二千円札といえば滅多に見かけないですが、
・お札に沖縄県の首里城が描かれているため沖縄県内では一般に流通している
・新規発行も毎年されている
といった点から二千円も現状で流通している紙幣の一種となっております。

さて話しは戻りまして、紙幣を定期的に変更する理由を説明します。
お札が変わるのは印刷の色が変わるものと、今回のように人物が変わるもの2種があります。

実は今使われている一万円札も色が変わり3種存在しており、色は黒→褐色→紺と変わってきています。
これはお札に印刷されている番号が一巡したため、区別するために印刷の色を変えているそうです。

次になぜ人物やデザインが変わるかというと、偽造防止という点が一番強いです

偽造防止として「すかし」は有名ですが、それ以外にも「ホログラム」、「深凹版印刷」など合計7種の当時の最新技術で一万円札が作られています。

このようなことから、近年では技術進歩に合わせて約20年に一度のペースでお札が新しくなるタイミングがあります。



②福沢諭吉と渋沢栄一が選ばれた理由とは

今使われている一万円札には福沢諭吉が描かれています。
また福沢諭吉は20年前のお金が変わるタイミングでも変わることなく、なんと40年も一万円札の顔となっておりました。
財務省によると、福沢諭吉が一万円に描かれた理由は以下のように説明されています。

最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしい肖像であり、また、肖像の人物が一般的にも、国際的にも、知名度が高い明治以降の文化人の中から採用したものです。

出典:財務省(https://www.mof.go.jp/faq/currency/07am.htm)

ここにさらに私なりの解釈を加えると、福沢諭吉は「慶応義塾」と「学問のすゝめ」の二つが有名かと思います。
「学問のすゝめ」では人の自由・平等・権利の尊さを説いたことでも知られています。
そして、この福沢諭吉が紙幣になった1980年代がどんな時代かというと、1985年に「男女雇用機会均等法」が制定されていることや女性の大学進出が伸びてきている時代でもありました。

このことから今後の日本への期待として、「平等」・「権利」を説いている福沢諭吉を起用し、未来の日本へそのようになってほしいという祈りも込められていたのではないかと私は想像します。

次に渋沢栄一が次のお札の顔になる理由は次のように発表されています。

それぞれの分野で傑出した業績を残すとともに、長い時を経た現在でも私たちが課題としている新たな産業の育成、女性活躍、科学の発展といった面からも日本の近代化をリードし、大きく貢献した方々です。

出典:財務省(https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ap.htm)

事実、渋沢栄一は約500の企業の設立や運営に関わり、現存している企業も多くあり代表的な物をいくつか上げると以下のようになっています。
「みずほ銀行」、「ENEOS」、「日本赤十字社」、「帝国ホテル」、「東京瓦斯」
ほか200社が現存しています。

このような背景から「近代日本経済の父」や「日本資本主義の父」と呼ばれています。

そしてお札に選ばれた現在の経済や仕事は以下のように変化してきています。
・日本のGDPは2009年まで維持した2位から2023年で4位となった
・働き方が多様化している
・各個人が各々の将来設計をする

そういった史実と私の解釈を加えると、今後の日本の経済発展への祈りも込めてお札の顔に選ばれたのではないかと推察します。


③「渋沢栄一」からひもとく現代の仕事でも大切なこと

前述したように彼は数多くの企業の設立や運営に関わっています。

そんなにも多くの企業の社長を同時に出来るのかという疑問もあるでしょうが、その手法は次のようになっています。

そこに各企業のナンバー2などの人物が頻繁にやってきて、業務の報告や相談を行い、渋沢栄一はそれに対して指示を出していました。あえて現代で例えれば、栄一は、多様な事業を持つ「渋沢ホールディングス」の社長さん。各会社は、その中の事業会社。各事業には、担当の執行役員がいて、常に栄一に報告、指示を仰いでいるわけです。

出典:日経ビジネス(https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00087/021000330/?P=3)

普通、自分が始めたもの(さらにお金が関わること)を他人に任せるのは抵抗があるものだと思います。

他人に経営を任せられるというのは、それだけその人を信頼している証なのではないかと思います。
任される側も実績や人柄から渋沢栄一のことを信頼しているからこそ、引き受けているのでしょう。

彼があらゆる業界・業種で事業立ち上げ成功していることを考えると、誰と手を組んで仕事をするかが大事であることがわかります。

私は他人を信用し、されるためには単純にお金の雇用関係でなく次のようなものがあると考えてます。
・約束を守る
・コミュニケーションが取れる
・価値観が近い
・その道のプロである
・表裏がない

そして現代に目を向けると、企業や業界の寿命が短くなり、キャリアアップやキャリアチェンジで職種や会社をこえる人も多くいるかと思います。
そんな中だからこそ
・この人と仕事したい
・この人になら仕事を任せられる
といったことが重要視されるような傾向になっています。

つまり、約束やコミュニケーション等仕事をするその【人】が重要なファクターであり、渋沢栄一の時代から変わらない普遍的なものであるとわかります。

まとめ

福沢諭吉・渋沢栄一ともにお札の顔に選ばれたのは、その人の実績だけでなく変わるタイミングでの時代背景から将来への祈りを込めたものだと私は考えます。
そして一万円札が渋沢栄一に変わる現代において、仕事において重要なのは彼の生きた時代と現代では変わらず、仕事をする【人】だと考えます。
スキル等ももちろん大切ですが、約束・期日を守ることやコミュニケーション能力を伸ばして、どんな業種の仕事でもできる人になっていきましょう。


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