【本の要約】先生と呼ばれる人たちに読んでほしい! 「心療内科医が教える本当の休み方」(前半)著:鈴木 裕介
こんにちは。アオシです。本記事をクリックしていただきありがとうございます。
この記事では、私が読んだ本をなるべく簡潔にまとめ、先生方のためになれば良いなという思いで投稿させていただきます。
今回は「心療内科医が教える 本当の休み方」という本についてです。今この記事をご覧になられている方は、仕事に一生懸命な人、誰かに頼られる人、自分を後回しにして他者を優先してしまう人が多いのではないでしょうか。
仕事を頑張るための本や情報はたくさんあっても休養のとり方の本や情報って少ないと思いませんか?むしろ休養をとることの方がずっと大事なのに。
私は、元々教員として勤務していたのですが、2ヶ月程休んだ期間もあったため、この本を読んで納得できたことが多々ありました。現職で頑張られている先生方にはそのようにならないために、少しでもご自身の心身の状態に気付き、生活が楽になられることを願っています。
1.これ、当てはまってないですか?
・休みたいけど、休めない
・自分の時間が全くとれない
・仕事が終わったらへとへとで何もする気力がない
・週末は家事や仕事の準備で疲れを癒す時間がない
こういった状態が長期間続くと、心身共に疲弊し耐えきれなくなるそうです。では、耐えきれなくなると、どうなるかというと、朝どうしても起きられない、動悸や吐き気がする、理由もなく涙が出る、身体が動かないということが起きるとのこと。
「たくさん寝ているから大丈夫」
「動画を見ながらダラダラするのが至福なんだよね」
と思われている方は、実はまったく心身が休めていないかも。
心身を休めるためには、①自分の中のhelpに気付くこと や ②休める環境を作ること が大事だそうです。
仕事の仕方の質を上げたり、バリバリ働くことも大事ですが、それと同等以上に休み方の質を上げることも大事です。一緒に休み方の質をあげ、健やかな生活を築いていきましょう。
2.“きちんと休む“ってすごく難しいこと
多くの人が休んだつもりになっているだけで、実はそうでないとのこと。結論から伝えると、休むためには3つのプロセスがあるそうです。それが以下です。
・ストレスは誤魔化されてしまう
人の身体は自分自身にストレスがかかるった時にその負荷に抵抗するために「抗ストレスホルモン」という物質が出るそうです。また、パフォーマンスを上げるため、身体を戦闘モードにするとのこと。著書では、この状態を「ドーピングモード」と記しています。
ドーピングモード中はパフォーマンスも上がり、約3ヶ月程続くようです。しかし、これが落とし穴。自分がどれほどダメージを蓄積しているのか気付きにくいとされています。むしろ調子がいいなんて思ってしまうこともあるそうです。
そして、ドーピングモードの効果が切れると、今度は頭痛、吐き気、腹痛、不眠など様々な自覚症状が出るとのことです。実はほとんどの人がもう疲れすぎている状態にあるのかもしれません。また、日本疲労学会が発行する「2022年休養・抗疲労白書」というものの中では、8割弱の人が「疲労を感じている」という結果もあるそうです。
頭痛、吐き気、腹痛、不眠など、ちょっとした体調の変化は心のダメージのサインであることを認識した方が良いと著者は伝えています。
本の内容をもとに考えると、5月病、6月病と言われるのは、ちょうどドーピングモードの切れ目になるのかもしれませんね。
・休むことの難しさ
著者は不調を感じた際には、いつ休んでも良いということ覚えておいてほしいと伝えています。しかし、そういう状況にある人は真面目な人が多く、自分の立場や職場のことを考えると、「休みたい」と伝えることはものすごい勇気の必要とすることだとも伝えています。
勇気が必要であるが故に、それなら頑張って仕事をしたほうが楽だといった考えになりやすいことも伝えられています。
それでも、自分の心のニーズを満たすことに集中して、他人のニーズに応えたいという気持ちから離れること。また、正しく休養を取ることで、気持ちが前向きになり、前よりも自分のことを好きになり、パフォーマンスの向上にもつながると記しています。
しかし、その状態は既に自分を軽視し、周りに配慮しすぎている状態であるようです。自らの責任範囲を超え、他者の役に立とうとすることを「過剰適応」と言い、この状態になると休むことに罪悪感も覚えてしまうとのこと。
「まだ頑張れる」は、もう既に追い込まれているかもしれません。少しでも「あれ?」と思うのであれば、一度立ち止まって自分の気持ちに正直になってみましょう。
・休むために大切なこと
正しく休むために大切なことは「安心と安全」だと言います。また、頭ではなく、身体が求めていることを満たしてあげる事が大事だそうです。
ですが、それ以前に過剰適応から休むことへシフトチェンジする事が必要であるとのことそのためには、まず、「他者のニーズに応えることから離れること」と、著者は伝えます。
また、身体を休めるために、自分の身体の状態を把握すること。自分の心身のニーズを知ること。適切な休養のとり方を知ること。ここに関連するのは自律神経を整えることであるとのこと。
次回に続く
読者の皆様はご自身の現状と照らし合わせてみていかがでしたか。少しでも当てはまるといった読者の方々はぜひ次回もご覧いただければと思います。
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