収集癖
珍しく、自分の生活に関する話を書きたい、そんな心持ちになった。
自分は、おそらく人と比べて多趣味な方である。
興味の方向性がその都度あちらこちらへと向いてしまう、自分の気性からくるものだろうか。
一度飽きては別のものに手をつけ、また暫くすると戻ってきて…といった有様。
そんな趣味の中の一つに、何かと収集したがる傾向がある。
パズルのピースを一つずつはめ込むように。欠片が一つずつ合わさり、全体像が形作られていく過程が、実に好奇心をくすぐる。
その規模と完成品(もちろん、場合によっては完成などしないのだが)は、自分がどのくらい熱量と愛情とを注ぎ込んだかの現れだ。
例えば、世に様々あるオンラインゲームの実績。ゲームクリアや本編には必ずしも関係ない、図鑑を埋めるためだけのアイテム収集。
マップの端から端まで駆け巡り、日夜を費やし、その作品と登場人物への愛を捧ぐかのように。どっぷりと身を浸し、その世界観を堪能する。
俗っぽい、実世間のところで言うと。ご存知の方も多いだろうが、スターバックスの店舗スタンプは長らく継続しているものの一つだ。
会員登録した上でアプリetcで支払うと店舗会計ごとにもらえるストアコレクション。
定期的に通うので集めやすく、デジタルなので嵩張らず、また実際に足を運んで集めたという達成感の上乗せ。そして美味しくコーヒーも飲める。
これのためだけに、毎回可能な限り、未訪問店舗を探す癖までついている。旅行先で欠かさずに行くなど、慣習付いている。
献血の記念グラスも、コツコツ続けている対象の一つだ。ある回数を達成すると、淡い色合いが美しいガラス器がもらえる。
かれこれ50回を超えたところだろうか。学生の頃から足繁く通い、それなりの回数を重ねてきたところだ。
最近は生産が終わってしまったのか、ガラス器は在庫限りとなった献血ルームをよく見かける。残りの色も集めるには、やや急がれるようだ。頑張れ、我が造血能。
他にも、多フレーバーの飲料缶は興味をそそられる。
例えばエナドリ界隈で有名なモンエナ。色とりどりで、背景がサイケデリックだったり、芸術的だったり、エキゾチックだったり。味はもちろん、その缶の色とりどりのデザインは、実に魅力的だ。
綺麗に洗って乾かして、並べたらさぞ素敵だろう。
缶で言えば、ありきたりだが「ほろ酔い」の缶も実に可愛らしい。果物など各フレーバーをイメージさせる背景色とイラスト。期間限定のフレーバーなどで定期的に新デザインが追加されるのも、収集癖を刺激する。
…いずれも、なかなかスペースが取れない上に、長期保存するに十分な洗浄が難しそうで、場所と衛生面が叶わず実現に移せていないのだが…。
そうそう。身近なところで言えば、このnoteの実績バッジも勿論、収集癖の対象である。
もっとも、それを集めるために記事を書くのでは主客転倒、あくまで自分のペースで思いよぎった言葉を綴りたいのであるから、バッジのための記事は書くつもりは断じてない。
色々とまとまりなく並べてきたが、主な収集対象はこのあたりだろうか。すぐに思い出せないだけで、細く長く続けているものも他にもあるかもしれない。
趣味は、その人の為人、自分がいかなる人なのかを映す鏡でもある。自分らしく、末長く続けていきたいものだ。