寺子屋LABOのコンセプト『社会をたのしむワザをふやす』に込めた思い
寺子屋LABO教室長の能代です。
本記事では、寺子屋LABOのコンセプトを『社会を楽しむワザを増やす』にした背景を読んでいただき、寺子屋LABOがどんな教室なのかを知ってもらえれば嬉しく思います。
COLEYOの教育の大事な部分と寺子屋LABO
COLEYOがstudioあお、寺子屋LABO、ナンデヤで行っている教育に共通している部分は、「子ども時代の体験の数を増やす」こと、そして、「社会につながるやってみた」を増やすことです。そのために、よのなか体験コース-タッチ-やプロジェクト活動を子どもたちと行っています。
その中で、寺子屋LABOは子ども時代の体験を増やして、社会を楽しむためワザを身につけてほしいと思ってます。ワザを身につければ、子どもたちが「社会につながるやってみた」をより楽しめると思っているからです。
「ワザ」とはよのなかと自分をつなげる力
例えば、デザイナーで言えば、イラスト・グラフィック、プログラマーでいえば、プログラミング、アナリストでいえば、データ分析、商店でいえば、お商売、なにかよのなかに価値を生み出す際に、必要となる力がワザだと思っています。そんなワザを子どもたちと学んでいきたいと思っています。
社会人時代に身につけた自分のワザ
「体験を通して、社会を楽しむワザを身につける」それをコンセプトにしたのは、自分の体験と一人の生徒の成長にあります。
僕は北海道に生まれ、大学を京都で過ごし、その後、東京で3年間広告代理店で勤務をしていました。ワザを身につけることで、社会を楽しむことができると実感したのは、社会人1年目の時です。
僕は入社直後の営業成績がドベで、配属も自分が1番行きたくない部署に配属されました。(今ではとても感謝)広告を掲載するメディアさんに、より良い掲載面を作るお手伝いをする部署でした。
そんな中、成績もほどほどにも関わらずある大きなマンガメディアを任され、毎週提案をしなければいけない状況になりました。優秀な社員とは程遠い僕の提案は毎回クライアントに退けられました。
そんなとき、ある先輩が資料の作り方を、毎週根気強く教えてくれ、資料や物事を整理するワザを授けてくれました。そのワザを覚えてからというもの、提案も通りやすくなり、自分のアイデアが反映されていく過程がとても嬉しかった記憶があります。
資料作りという自分を表現できるワザを身につければ、社会を楽しむことができるという体験を手に入れることができました。
一人の生徒の成長
ワザを子どもたちに教えたいと思っているもうひとつ理由には、一人の寺子屋LABOの生徒の成長があります。その子は元々人と話すことが苦手で、赤の他人と話すことは本人にとって、とてもハードルの高いことでした。
ただ、ものづくりに興味があったその子が教室に来て、プログラミングに興味を持ち、学び、いろんなロボットやツールを使いこなるようになりました。
その中で、Pepperというロボットを活用して、社会課題をPepperで解決するコンテストに参加することになり、その子は農家さんの人手不足を解決することに取り組みました。
つくったのは、野菜を無人で販売できるロボット。その無人販売を豊中不動尊でテストしたときに、多くの地域の方々が、ロボットのことや野菜のことを質問してくれました。それに対して、必死に自分の作ったプログラムや野菜を説明する生徒の姿がありました。
その子はコミュケーションが苦手でしたが、プログラミングというよのなかとつながるワザを身につけることで、他者との関わりや、自分の表現ができるようになったと思います。
一人一人に合ったワザがある
ワザを覚えることが、自分のできたにつながり、社会につながる勇気になる。
これはその子に限った話ではなく、例えば、いまでは子どもたちがiPadで簡単に、デジタルペイントを書くことができます。また、パソコン一台あれば、ゲームを作ったり、3Dデータを作ったりすることができ、昔に比べると格段に子どもたちが社会とつながるワザの種類が増えています。もちろんデジタルを利用したワザだけではなく、商売、木工、分析など様々なワザがあります。
そんなワザの種類が増えたよのなかだからこそ、一人一人に合ったワザがあると思います。
タッチは自分がやりたいことを見つけるための一歩目となり、2年目のコースはワザを身につけ、アウトプット出す体験を経て、3年目以降ではオリジナルのアウトプットを自分のやりたいワザで表現し、社会とつながる。
その過程の中で、より子どもたちが社会楽しめるように、日々向き合っていきたいと思います。
寺子屋LABOを何卒よろしくお願いいたします!
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教室長 能代惇司