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4章 「最適な世界」は自分でつくれる ※出版記念 無料チラ見せ公開※

中級編: 吐き出す・妄想する・書く・試す

君が10代のうちに伝えておきたい。
「頭の“メタボ”に気をつけよう!」って。

おじさんたちが気にしている、メタボリックシンドローム。
食べるだけ食べて、運動しなかったり
上手にそんそん良くない脂肪が溜まって、
いろんな病気の原因になるらしい。

実はそれって、頭の中でも同じことが起きる。
知識や情報や感情を溜め込みすぎると、
頭の中もメタボになっていく。
身体の健康と同じように、適度にちゃんと出すことで、
日常は快調快適に過ごしていける。

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▶️呪縛脱却、領域展開!

ガチャなんて、ワクワクしながら引くから面白い。
恐る恐る、びくびくしながらやらないよね?
さらには、過去に引いてしまったガチャを悔やんでも仕方ないし、ガチャだらけの世界を前提として、これからアタリを引けばいい。

ここまでの話は、その準備運動。

もう君は、「疑う」ことができている。
偏差値や大人の価値観を忘れて、ルールや常識っぽいものに逆らうスタンスで、自分の興味や欲求を掘り下げていける。

その興味や欲求に沿って、「探す」冒険の旅が始まる。
新しい情報や人に触れることで、感情を改めて考えながら、目の前に起きることは面白がった方が良いのもわかってる。

疑って、忘れて逆らって掘り下げた。
探して、触れて考えて面白がるを知った。

準備ができたら、次はいよいよ一気に放出する。
常識やルールを飛び越えて、アウトプットをしていこう。

君の内側には、いろんなものが溜まっている。
それを実際に、外側に出していくフェーズ。

外に向かって「吐き出す」ことは、実はむちゃくちゃ面白い。自分自身はもちろん、まわりの反応も変化する。
感情もアイデアも、好きなことも違和感も、興味もモヤモヤも、とりあえず全部、吐き出す。頭の中にあるものは、出してみないとわからない。

でもちょっと、「吐き出す」のって抵抗もあるよね。
いつでも「正しいこと」を言わなきゃいけないようで、誰かに間違いを指摘されるのも、ちょっと怖い……。

改めて、うちの教室の生徒たちの口癖を思い出してみて。

「思ったことは何でも言ってええんやで!」
「やってみないと、わからんやん?」
「間違えても大丈夫! ここは、しっぱいするところやねん!」

失敗を怖がって、しっぱいしないように、スマホで他人の成功方法を調べても、あんまり何も変わらない。脂肪やコレステロールと同じで、排出しないと良くないものが溜まっちゃう。

しっぱいしながら、面白がれるように、外側に出していくのがここからのフェーズ。いざ、領域展開!!していこう。

▶️「 ぼくがかんがえた、さいこうのガチャ」

これから「吐き出す」前に、ちょっと知ってほしいことがある。

秘伝、朝礼、住職、養豚、食品包装、石材、油脂、廃棄物、養鶏、自動認識、下水道、錦鯉……。

まったく統一感のない単語だらけ。
これって、何だと思う?

実はこれ、全部「月刊誌」の名前なんだよね。
『月刊秘伝』、『月刊朝礼』、『月刊住職』、『養豚の友』。
『月刊石材』があるのに、『月刊愛石』って雑誌まである。

どれもあんまり身近なテーマじゃない。けれど、月刊誌として毎月発行されていて、中には40年や50年も続いているものもある。

それって、すごいことじゃない?
こんなに狭い分野でも、社会から求められて必要とされている。(むしろ狭い分野だからこそ?)ビジネスや仕事として、成立している、という事実を知っておいてほしい。

今の君が暮らしているのは、6教科や技能4教科の世界線。
それ以外の分野は「ムダ」だったり、「意味がない」とか「そんなことより勉強を!」なんて言われることもあるかもしれない。

でも、これから外に向けて「吐き出す」ときには、「ムダ」や「意味がない」なんて思わなくていい。そんなのは必要がないどころか、ブレーキになっちゃうから。

まだ他の人が注目してないことを見つけたり、誰からも評価されなかったり、「それの何が面白いの?」なんて、まわりからバカにされるくらいが、ちょうどいい。

学校の中には何かと不思議なルールがたくさんあるから、いつのまにか、その価値観の枠に縛られちゃっているかもしれない。
ただ実際は、社会はもっと広くて深くて、許容範囲はむちゃくちゃ大きい。少なくとも『月刊油脂』や『月刊下水道』が成立するくらいには、十分広いんだよね。

だから、みんなに人気でわかりやすいガチャを引く前に、自分が引きたいガチャを考えてみた方がいい。
みんなに人気のガチャじゃなくていい。「こんなガチャがあっても良くない?」でいい。「ぼくがかんがえた、さいこうのガチャ」もあるはずで、まずはそれを考えてみよう。

頭の中のものを、ブレーキをかけずにアクセル全開で外側に出してみる。これから大事な「吐き出す」ためのコツは、自分にとってのアタリをわかっておくこと。

▼続きの目次

▶️「夜の妄想」の気分で始めよう
▶️  誰かの妄想が世界を変える
▶️  妄想は「現実」になる
▶️  思う、感じる、よりも「書く」
▶️  学校が教えてくれない「書く」技法
▶️  言霊は「科学的に」正しい
▶️  18歳では早すぎる
▶️  人生のガチャに「ビギナーズラック」はない
▶️  自分の「取扱説明書」をつくろう
◇ 3分コラム 10代の横顔 file.03「絶滅危惧種の生き物が、消えていく……」
◇ 5分ワーク 「吐き出すガチャ」のチュートリアル

(🔽第5章につづく)


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▼各章目次

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