キラークライアント　感想戦

長い連載にお付き合い頂いた方　有難うございます。

「キラークライアント」なる題名

不思議というかアンマッチと思われた方も多いのではないでしょうか？

カウンセリングの世界では

セッションにおいて　完全にクライアントに打ちのめされて　立ち直れない　廃業してしまうカウンセラーも多々います

我々は「やられちゃった」というような表現をします

クライアントの課題や悩みに寄り添っているうちに　カウンセラーが病んでしまう

そもそもクライアントの抱える悩みが深すぎて　まるで受容できない

有資格者であるが故の　高慢さが招く自己嫌悪

とでもいうのかもしれません

カウンセリングは医療行為ではなく　契約行為です

どちらかが「嫌だ！」と言えば　それで契約不成立となるわけです

私個人の拙い経験において

「やられちゃった」ことは　ありません

しかし

始めからお断りしたクライアント様

セッションの途中で「これ以上　あなたの悩みに寄り添えません　これにて中止とさせてください」と申し上げたクライアント様はいます

では　今回のケースはどうなんだ？

「転移」、「逆転移」という専門用語があります

これらは「陽性」と「陰性」に区別されます

今になって　客観的に自己のカウンセリングを振り返れば

カウンセラーである自分の　クライアントへの「陽性逆転移」であったことは理解できます

余りのバカさ加減に　それでもめげない一途な愛に　自虐的ともいえる献身に

付け加えれば　こんなにも「絶滅危惧種男」をイタぶる女性への　憎悪もあったかもしれません

どこか　過去の自分を投影していた気もします

しかし　どんな理由があったにせよ

カウンセリング料金を無償にして　「吞み代だけ支払え！」と言い放った時点で　プロ失格です

異性ならともかくｗ

同性の弟分に陽性逆転移し

セルフギブアップを強いられたのは　初めてです

だから

本当の「キラークライアント」だったのかもしれません

暴言を覚悟で言えば

おおよそ人間とは　綺麗な穢れ亡き魂を持って　この世に産み落とされたはず

しかし　娑婆にでてみると

そこは　汚れた世界

嫉妬　強欲　貪欲　高慢　物欲　自己中・・

　　

そこを通り抜けてくることで

学ぶ

その汚さから　学ぶ

美しいだけでは　生きてゆけない　と　学ぶ


その学びから　耐性を得る


他人を蹴落としてでも　自分が這い上がる　術を学ぶ

その意味で

「絶滅危惧種男」の　元カノは　正常な感覚の持ち主ともいえる

かくいう自分だって　充分過ぎる程　穢れている

なのに

なぜ

君だけが

月光に怪しく照らされる　泥沼の蓮の花のように　ハッとする程白く　凛として　咲いている？

最後に一言

「そんな女に　お前は　もったいない」

と　言ってやりたかった

「兄貴　余計なお世話ですよｗ」

と言いやがるだろうなぁ