「言う者は識らず　識る者は言わず」

確か　老荘だったと思う


これを読んだとき


あたまぁ　ブッタったかれたような　衝撃だったなぁ


当時の自分


気分が良ければ　雄弁


悪ければ　ブスッと　沈黙


行いは同じでも　中身は全然違う


ぜ～んぶ　知ってれば　確かに余裕


好き勝手言わせておけばよい




でもなぁ

「どうせ　お前は知らないだろうから　教えてやるよ！」

は　タブーだぜ


自慢げに話している　あんたは　気持ち良いだろう


良く赤提灯で　見かけるシーンだ


バカそうな上司が　偉そうに　講釈垂れていやがる


勿論　そんな上司を見ていても　な～んにもならねぇから


こういう場に出くわしたら　



講釈を聞かざるを得ない　部下さんを　良く観察する


不貞腐れて聴いてるようじゃ　


「あぁ　どっちもどっちね」


で　興味なし


時々　「あれ？」っと思う　部下さんが居る


ちゃんと聴いている姿勢を相手に醸し出す


真面目に


少し微笑みながら　頷いたりして


感心したそぶりも見せて


一通り話が尽きた頃


「有難うございます　大変勉強になります」


な～んて　御礼を言ってたりする


上司はご機嫌さぁ


意気揚々と　伝票もって　「今日は俺の奢りだぁ！」とか抜かしやがる



あ～あぁ・・・


あんた　そんなに　物知りなのかい？


そんなに　修羅場　潜ってきたのかい？


薄っぺらさ　丸出しだよ

上司が先に　パンツ脱いで　ど～すんだよ？

部下を良く識りたいんだろ？


だったら　話が逆


部下が　安心して　パンツ脱ぐような　会話するのが　器量だろ？


「この上司なら　何でも話せる！」　って　さぁ


部下がきちんと　背広にネクタイして　背筋伸ばしてるのに


上司のあんたが　


偉そうに　くたびれた背広に　ヨレヨレのネクタイで


下半身　スッポンポンで　安酒奢ったって


みっともねぇだけだよ


観るヤツぁ　観てるぜ


本気の説教なら　会社で済ませろよ


そのフォローが　赤提灯なら　まだわかる


両方一遍に　赤提灯で済ますから　こうなる


酒は　言い訳に　なれねぇんだよ


酒に申し訳ないだろ？

酔わなけりゃ　言えねぇ　あんたが　クズなだけだよ

カウンセラーでもなけりゃ

普通１０分も沈黙には　耐えられないはずなんだ

だったらよぉ

「ど～したんだ　きょうの仕事は？」

初めに一言投げかけて　沈黙してみぃ


９９％は１０分以内に　部下から話始めるから


あとは黙って　聴いてやりゃ　良いんだよ


それくらいの　腹　持ってなきゃ　アタマァ　張れねぇぞ


んで


最後は「う～ん　そうか・・・」で


サッと伝票持って　勘定済ませれば完璧だ


残された部下はど～するよ？


ひたすら　考えるだろうなぁ　その晩


教えもしない　説教もしない　勿論　感情など出さない上司


自分で考え抜くしかない　よなぁ


そしていつか表題の言葉に出会う


「そうか！あの時全てお見通しだったから　沈黙されたのか！」


っと　気づく


世知辛い世の男性諸兄よ


上司であっても　旦那であっても


偉そうに説教垂れる前に


このこと


よくよく　思い出して


くれねぇかなぁ・・・