にゃーさんと私と自尊感情
私はポッドキャストが好きだ。
携帯画面を見ずとも耳から声や情報が入ってくることに心地よさを感じている。
over the sunでスーミカさんと出会い、そこから派生し、生活は踊るはもちろん様々な人の多種多様なテーマの話を聞いている。
最近1番更新を待ち遠しく思っているのは、となりの雑談。スーさんサクちゃんの話を同じテーブルに座って、うんうんと聞く専門の女友達のような気分できいている。
サクちゃんの話は私にすんなり入ってくる。
EP.8のなかで2人が
「自分を粗末に扱われた
自尊感情を削られてきた経験があるから
嫌なものを信じちゃう、いいものを疑っちゃう」
という話をしていた。
自分の失言で相手に嫌な思いをさせてしまったかもしれない、という日があった。
やってしまった。ここからは自分に矢を向けたい気持ちが止まらなくなる。
うまく振る舞えなかったから、よけいなことを言ってしまったから。もうだめだ。
この沼は身動きすら取れないほどに私を飲み込もうとする。
そんな時、時折り、本当に時折りだが
もうやだ。消えたい。
ぼそっと口に出すことがある。
自分を無能で価値のないものと置いてしまい、結果その言葉ににつながってしまうのだ。
非常にバカバカしいし、人が聞いたら不快になることはわかってる。だけど、私はこうやって生きてきたのだ。
自分は無能で価値がない。
30歳を過ぎた今でもその考えを完全には否定できない。
自尊感情という言葉が私の心にずっしりと重くのしかかる。
夫にこの話をした。
あなたが気にしてるほど、その人は気にしてないかもしれないよ。
確かに失言かもしれないけど、そんなに気に病むことではないと思うけど。
あなたはいつも気にしすぎだよ。
あっけらかんという。
それに自分に価値がないとか思ったり、考えること自体が俺にはないな。
あまりに簡単に話す彼。私はびっくりした。
彼は自分の価値をうたがうことをしないのか。そうか。なぜか笑いが込み上げてくる。
彼はそういう人だ。
彼は私を傷つけないし、無価値なものとは絶対に思わない。いままでも何度も何度も丁寧に教えてくれた。
いままでもこれからも私の存在を肯定してくれる。
2週間後にその失言の相手は何事もなかったかのように話しかけてくれた。心の中でごめんなさいを言った。ほっとした。
彼にこのことを話したいと思った。
夜ご飯は彼の好きなものを作りたくなった。
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