修行「入学式」
長男の入学式に行ってきました。
高校生でしゅ。(たらちゃんこんばんは。)
ど田舎にある自宅から自転車で通える、ど田舎にある高校です。
そんなど田舎の高校に入学したのは、1の位を四捨五入すると約90名。10の位を四捨五入すると約100名、できた100の100の位を四捨五入すると、0人といった具合です。
式のジョバンニ、国歌斉唱の時間がありました。地球上の生物のすべてが興味を持たないことだと断言できますが、私は国歌は好きです。
式場にいる全人類が歌うように告げられました。
とはいえ、保護者の方々はあまり声に出しては歌いません。「南無阿弥陀仏とご一緒にお唱えください」のときと同じ感覚で身をおきます。
さて、主役の1年生はというと、約90人合わせて、1人が気持ちよく歌う音量よりも小さい、という奇跡的な調整をしながら、国家を歌っていました。
1年生の心が一つになっている、そう感じました。
それから、校長挨拶、来賓挨拶。壇上に上がる人は、壇上で話し始めるまでに、あるいは話し終わって席に戻るまでに、四捨五入をすると10にも及ぶ礼をする必要があるようで抜け作はおらぬかという視点で楽しませていただきました。
24人もの来賓紹介に合わせて「ご入学おめでとうございます」コンテストがあり、祝電披露があり、結局のところ、滞りなく入学式は終わりました。
生徒たちが各教室に移動したあとは、学年主任の話、事務手続きの話、などがあり、最後にPTA総会が行われました。
高校ともなると、保護者が集まる機会が減るため、これを機にということなのでしょう。昨年度の行事報告や、支出、収入、細かい報告があり、どこに違いがあるのかわからないような、今年度の行事予定や支出、収入予定の細かい報告がありました。デジャヴ。
たった今、入学したばかりの私に向かって、昨年度のいろいろなことの承認の拍手を求めるのでした。早くパイプ椅子から解き放たれたい、自由になりたいと思っていたので、苦行でしかないと感じました。
スリッパを脱いだり履いたりしているうちに滞りなくPTA総会も終わり、少しホームルームを参観したあと、また体育館に戻り、物品の受け取りや支払いをしたあと、記念写真をとるとのことでした。
私は、物品を受け取り、支払いを済ませたので、知り合いに「記念写真は保護者も入るのですか。」と尋ねたところ、「入らないよ、疲れたね。」お返事をいただきました。「PTA総会でピークがきました。」と自然な返しをしたところ、「ね。」みたいな感じで微笑んでくれたのて、「悪徳業者みたいなやり方でしたね。」と伝えると、ぱっと視線を逸らし、何かを思い出したかのようなそぶりで誰かのところへ駆け寄って行ってしまいました。
今日はお子さまの入学式だった方々、本当にお疲れ様でした。
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