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Gemini と 自己調整学習 と ICT の融合 〜検討編〜
このシステムを考案した経緯
医療系専門学校では、国家試験に合格させることが必須である。
年々自分で考えて何が足りないのか?何をすべきなのか?を理解することが困難な学生が多くなっている印象
単なる暗記学習のみで、定期試験をクリアしたり、平常点も含めた点数で進級してきている現場もある。
上記2点の経緯を踏まえて、以下の問題点を挙げた。
現場では、教員から提供するのみであり、生徒が考えて行動(学習すべき内容を理解していない状態)することがない。
詰め込み学習では現在の教員人数と生徒数ではかなり負担が多くなっている。
合格率、進級率が新入生獲得の大きな鍵となる。
上記内容について考えたステップ
ステップ1:教育工学について調べて学ぶ。
問題点を解決するために、生徒にどのようにフィードバックを行い、メタ認知を高める。
ステップ2:自己調整学習について調べて学ぶ。
自己調整学習とは、学習者が自律的に学習プロセスに関与し、自身の学習を調整する学習のことです。自己調整学習は、他者に依存せず自律的に学習を進めていく過程や学習者像を捉える概念であり、教育心理学領域を中心に多くの研究が行われてきました。
自己調整学習には、複数の理論モデルが存在しますが、共通する点として以下の3点が挙げられます:
学習の改善のために情報処理や方略を意図的に用いること
学習の過程におけるフィードバックループを想定していること
自己調整的な情報処理や方略を用いようとする動機づけに言及していること
自己調整学習の主要な構成要素としては、メタ認知、動機づけ、学習方略の3つが挙げられます。
メタ認知とは、自身の学習過程を認知的に捉え、コントロールすることです。
動機づけとは、自己調整のプロセスを自律的に循環させるための原動力です。
学習方略とは、学習を効率的に進めるための学び方であり、学習者が能動的に学習に取り組む状態を指します。
自己調整学習は、3つの段階が循環するモデルとして捉えられ、予見段階、遂行段階、内省段階の3つで構成されます。
予見段階では、目標設定や方略の計画などの課題分析を行い、自己効力感を持つことが重要です。
遂行段階では、学習中にメタ認知的モニタリングを行い、自己教示や注意の焦点化によって自身をコントロールします。
内省段階では、学習後に原因帰属や自己評価によって学習を振り返り、次の学習に適応します。
自己調整学習は、学習者自身が学習のプロセスを調整する学習を指しますが、他者の役割も重要です。
他者の学習行動を観察するモデリングは、自己調整学習の発達を支えます。
他者を学習のリソースとして活用することも、自己調整学習の重要な要素であり、学業的援助要請などが例として挙げられます。
共調整学習や社会的に共有された調整学習のように、他者との協働的な学習においても自己調整学習の過程が生じます。
自己調整学習は、学業達成と密接に関連しており、自己調整学習の要素に働きかけることで、学業成績や自己効力感を改善する効果が実証されています。また、自己調整学習を促す教室環境や教師の指導が、児童・生徒の学習に影響を与えることも示唆されています。
自己調整学習の研究は、理論をもとに実践を創る研究と理論をもとに実践を切り取る研究という2つの方向性で展開しており、教育実践との関わりを深めています。
参考文献:日本における自己調整学習とその関連領域における研究の動向と展望 ――学校教育に関する研究を中心に―― 岡 田 涼 (香川大学)
年々自分で考えて何が足りないのか?何をすべきなのか?を理解することが困難な学生が多くなっている印象
毎年国家試験対策の時期に多くなるこの質問
![](https://assets.st-note.com/img/1738473229-w4aQVmDBZWdfLiu32FkhTNeE.png?width=1200)
🧑🎓「せんせー、何勉強したらいいですかー?」
この発言から私が思うのは、
単なる暗記学習のみで、定期試験をクリアしたり、平常点も含めた点数で進級してきている現場もある。このことから、
本当に何をすればいいのか?わからない。
といったことだと思いました。
この内容から自己調整学習を学び自分の弱点や自分の学習すべき内容はなんなのか?を理解してもらうことが必要だと思います。
そのため、自己調整学習に関する文献を読みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738473419-Sjo1hn0WkHVsTOYvGcAxNKEX.png?width=1200)
学校が提供して、覚えなさい。といった内容だけ丸暗記して、定期試験で点数が取れてしまうシステム自体が問題であること。
いい大学に合格させる。
国家試験を合格させる。
この目標はもちろん大事。
ただ、自分自身の問題点や改善点を自身で見つけ次へのステップに進むことが社会人になって重要になり、路頭に迷う卒業生を作りたくない。
このようなことを考え始めて何をしてあげればいいのか?
を私なりに検討し、次から話をさせていただくシステムを考え実行してみました。
次回からはシステムの内容を少しづつ記載していこうと思います。
拙い記事ではありますが、閲覧いただきありがとうございました。