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地域のかたまりではヨーロッパが世界一の金融国家と言えるだろう

ドイツとフランスを足した企業の時価総額は日本の時価総額を上回っているが・・・

色々なデータ分析をしてみると、
日本企業の時価総額は約715兆円です。総人口が約1億2600万人です。
ドイツ企業の時価総額は約328兆円です。総人口が約8200万人です。
フランス企業の時価総額は約519兆円です。総人口が約6900万人です。

ドイツ企業とフランス企業の時価総額を足せば約847兆円です。
ドイツとフランスの総人口を足せば約1億5025万人です。

自分の計算では一人当たりの日本企業の時価総額はドイツ企業とフランス企業の時価総額を足した一人当たりの時価総額を上回っている、つまり日本企業の会社の規模はドイツとフランス企業の足した一人当たりの会社の規模を上回っているとの結論です。

当然ながら一人当たりのGDP(国民総生産)とGNI(国民総所得)はランキングがドイツとフランスよりも上にくるのが当たり前なのですが。

一人当たりのGDP、GNI国別ランキングで日本はそれぞれ34位と36位です。

では一人当たりのGDPとGNIの国別ランキングで日本よりも上にある国々のほとんどがヨーロッパ諸国です。

あとはアメリカ、中東諸国、シンガポール、香港、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国が入っています。

お気付きの方もいらっしゃると思いますが国民が投資をしている人がほとんどの国々です。

日本企業はグローバルに展開しているにもかかわらず日本人の所得が低い。

はっきり言ってヨーロッパ諸国の総人口を足せば約4億5000万人なのでアメリカの人口が約3億5000万人でヨーロッパ諸国の企業の時価総額を足してもとてもヨーロッパ諸国の人々の生活水準が日本人よりも上になるはずがないです。

ベルギー、デンマーク、ルクセンブルク、アイルランド、スペインといった国々の中に世界的なグローバル企業って皆さん何かあるか聞いた事がないでしょう。自分も聞いたことがないです。

アメリカの金融は世界一だと書きましたが、ヨーロッパを地域の一つのかたまりとしてみれば金融の世界一はヨーロッパ諸国になります。


ノルウェー政府年金基金、政府系ファンドは日本企業にも多額の投資をしている

北欧諸国の中にノルウェーという国があります。

会社四季報の分厚い紙の本を株式投資をし始めた当たりから読み始めました。

その大株主の欄に結構、「ノルウェー政府」と書かれていました。
そこでノルウェーの国を検索をしているとあそこは北海油田があり産油国という事が分かりました。

石油の収入源でノルウェー政府年金基金、政府系ファンドで資産運用をしている事が分かりました。

その投資先の1位がアメリカ企業で2位が日本企業でした。

ノルウェーの人口が533万人という事は福岡県や北海道の人口とほぼ同じです。

ノルウェー政府年金基金、政府系ファンドの今現在の資産運用金の額が何と
(1ドル=150円で換算)240兆円です。

東京都の一般会計、特別会計などの3つの年間予算額の総額が16兆円です。
人口が1400万人なのでいかにノルウェー政府が資産運用を上手くやっているかがわかると思います。

ノルウェー、一国だけでこんな具合ですから、ヨーロッパ諸国から多額の資金が日本企業に投資されていることがわかると思います。

アメリカの方をよく見ている人が多いと思いますが実は資金を一番日本企業に投資をしている国がヨーロッパ諸国なのです!

だからヨーロッパ諸国の色々な動向にも注視していく必要があります。


イギリスの大学の大学基金について

皆さんはイギリスの会社と言えばどんな会社を思い浮かべますか。

ロールスロイス、ジャガー、ランドローバー、ベントレーといった自動車メーカーを思い浮かべると思います。

しかしイギリスは金融立国に一気に切り替えました。
投資で生活していこうということです。

話がややこしくてロールスロイスとベントレーはドイツ企業のBMW社とフォルクスワーゲン社が共同で親会社になり、ジャガーとランドローバーはインドのタタ自動車に売却しています。

工場はすべてイギリス国内にあるので雇用は守られています。
イギリスの製造業は自動車、航空機、医薬品という3つのセクターで稼いでいます。

当然ながら金融が強いのでアメリカの大学基金のようなものもイギリスの大学の大学基金を創っています。

ケンブリッジ大学の大学基金額は8330億円です。
オックスフォード大学の大学基金額は6410億円です。

アメリカの大学基金のような大きい額ではないものの日本の大学に比べればかなりの額と言えるでしょう。

世界大学ランキングでアメリカの大学とイギリスの大学が100位以内にほとんど独占状態なのはこういった大学基金の充実した資金を持っているので
大学の研究資金が多く、研究の成果が生かされているのが大学ランキングを独占状態にしている訳です。




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