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こんな女に誰がした
最近は、映画、本ともに、昭和の花街文化にどっぷりでした。
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溝口監督の「夜の女たち」を鑑賞。
田中絹代の演技に圧倒されました。
溝口監督なら「赤線地帯」の方が好きだし、同時代の田中絹代の映画なら、小津安二郎の「風の中の雌鶏」の方が良かったけど、まぁこれはこれで。
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遊郭とか、芸者とか、いろいろありますが、私が一番気になるのは、戦後、米兵相手に身体を売っていたパンパンガールのことなのです。
期間も短く、そのことを語る人もあまりいないので、当時のことを知るのは難しいけれど、彼女たちは確かに存在したし、それも日本の歴史の一つだと思っています。
20代の頃、バスを待っていたら、老婦人に声をかけられたことがありました。
ヒステリック•グラマーの少しエッチなイラストのTシャツにベルボトムという服装を「素敵な服を着てるわね」と褒めてくれて、バスはなかなか来ず、自分の身の上を話してくれたのでした。
彼女は若い頃、アメリカ兵と付き合っていて、おしゃれな服をいろいろ着ていた、と言ってました。
今でも、ときどき思い出します。