好きな子が隣の席
好きな子がいる、隣の席のあの子だ
本当はずっと眺めていたいけれど僕は右目なので、左目のあの子を見続けることが出来ない。
人が歯磨きをする際、僕はあの子を見つめている。日中も見ていたいという思いがあり、左目の方に黒目が寄って行った。
もっともっと近づきたい。
僕らには口がないので見つめることしか出来ない。人が右目が痛いと病院に行ったら、右の黒目が左に寄っているため摘出することになった。
僕は「記念のホルマリンづけ」になった。これで正面からあの子を見つめられると思った。嬉しかった。
そして僕は真っ暗な引き出しの中にしまわれた。
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