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宿題は終わらない【マイピリ②】

こちらの企画に参加しています。

この記事のヘッダー画像で何の作品の話だかピンと来たかた、さすがです👏


私が初めてピリカ文庫にお呼ばれしたのは、2023年7月でした。
テーマは「宿題」

いつもタイムリーなテーマが提供されますが、この時もまさしく、学校は夏休みに入るタイミング。

その時、一緒に「宿題」を書かれるクリエイターさんは、どなただろう? 内容がかぶってしまったらどうしよう。
そんなことも考えながら、当時の自分が学校についてちょくちょく考えていたことを書きました。
その時出せる力を精一杯絞り出しました。(拙作は最後に)

書き上げてから投稿数日前、同じテーマで投稿するのが「猫田雲丹さん」であることを知らされます。

なんと!

あの猫田師匠とご一緒できるだなんて(゚Д゚;)
緊張もしましたし、楽しみでもありましたし、ネタ被りなんて心配する必要なく、安心もしました。
猫田ワールドが誰かと被ることなんて絶対ないもの。

そして作品が投稿され、案の定、度肝を抜かれることになります。
その作品がこちら。

どん!

うーん
うーん……。

うなされそうです。

猫田さんと言えば、結構な確率でダメ男が出てきます。人間として何かが大きく欠けている人が。
それでも、どこか憎めない、滑稽で、センスある話になっていることも多いです。
ですが、これは、うーん……うーん……ツライ…

最初はそうでもないのです。
夏休みの宿題ね、絵日記ね、定番ですよね。誰もが記憶の片隅にある経験を軽く思い起こしたりしますよね。うん、うん。

で、やっぱりちょっと、ダメ父っぷりが露わになってくるんですよね。
さすが猫田さんですよね、うん、うん。
ちょっとダメエピソードが続いてきますね。この後、どうなりますか……

はい、そこまでー! ピピーッ( ̄ゝ ̄)/🟥
あとは悪夢ーー! ダメーーーー!

あぁ。そこまでやっちゃいますか。
そして最後に「あっ」と思わずスクロールして戻ってしまいます。
誰よ。「最初はそうでもない」とか言ったの(私です)
最初っから、じゃないの。

猫田さんは短い話をよく書かれていたので、これは長めのようです。ですがあらためて「短い話をビシっと決めるのがうまいな」と感じました。

誰もが経験するような出来事と、誰もが経験することではない出来事をうまく組み合わせて、「これは誰の話?自分の話?」と読み手をクラクラさせて異世界にぶっこんでくれるような。
ぶっこんで堅めの靴で踏みつけてくれるような。
そして絶対、救いの手を差し伸べてくれないような。

そんな秀逸な作品です。

そして、ピリカ文庫と言えば「朗読」。
いろんな作品を朗読されている こーたさんも、辛いからあまり練習できなかったという作品。この回の全体、だいぶ「参っちゃってた」感じでした。声が暗いです。お察しします。本当にお疲れ様でした……。
(もしや、これ以来、すまスパに変な音声が入りこんだりしてます?)

文章を読んだ時は、それほど強烈には思わなかった「幾重にも巻かれたダクトテープ」というフレーズが、こーたさんによって、めちゃ不気味でかっこいい言葉として脳内に焼き付かれています。

よろしければ「ピリカ文庫」再読の後に、こちらの朗読も聞いてみてくださいね♪

さて、次はどなたの「ピリカ文庫」を推そうかしら✨


猫田さんとご一緒させていただいた、拙作はこちらになります。

宿題という宿題を出されて、なかなか終わらず泣きながら完成させた宿題。

でも「教育」や「学び」という点においては、まだまだ私の宿題は終わっていません。がんばらねば。

よろしければ、ぜひに。


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豆島  圭
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 サポートしていただいた分は、創作活動に励んでいらっしゃる他の方に還元します。