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おむの戯言 リンゴ農園の”もぎ取り”に隠された新たな魅力

一人暮らしでしばらく果物を食べてない「おむ」です。
 一人暮らしをすると物の値段を見るようになりますが、いつも食べていた果物がこんなに高いのかと驚きました。
 今回はそんな果物の派生でリンゴ農園について考察していきたいと思います。

リンゴ農園

先日後輩のプレゼンを見ていた時に、リンゴ農園のお話が出てきました。
 そのリンゴ農園はもぎ取りなどを行っておらず、また大きく広告も出していないため知る人ぞ知るといったようなブランディングをしている、していきたいそうなのですが、一つ問題が起こっていて、リンゴ農園を見つけた人がもぎ取りができると思って来たら、それが無かったってことがお客さんの声から課題に挙がっているそうなのです。
 僕が注目したいのは、リンゴ農園などはもぎ取りなどを求めてくる人がいるという事実があるというところです。
 なぜそれを注目したのかご説明します。

人間の行動

何回か前の投稿でも少し触れたのですが、人間に行動を引き起こさせる方法の中に「返報性」と「一貫性」というものがあります。
※返報性と一貫性はそれぞれ別の物です

返報性とは、
 いわゆる何かしてもらったらそのお返しを同等かそれ以上でしたくなってしまう心理状態のことで、例えるなら彼氏or彼女からプレゼントをもらったら同じような金額かそれ以上の物を返さなければという気持ちになるようなものです。

一貫性とは、
 自分が決めたことややったことを正当化させようとしてしまう働きのことで、よく人に将来の夢を言った方がいいよというのはこの一貫性を働かせるためにこの理論を感覚として持っている人が助言することと言えます。

これらの人間行動に影響を与えるものは簡単に作り出すことができず、街中でティッシュ配りしている人は主に返報性を作り出すことを目的にしていると考えられますが、うまくいくのはほんの一握りだと思います。

そういった中でリンゴ農園などで行われる“もぎ取り“はこれら返報性の法則と一貫性を働かせられて、プラスお客さんの方から求めてくるという珍しい状況にあると僕は考えたのです。

より働きを強くするために

ただ現状のリンゴ農園の形態だと最大限、返報性と一貫性を生かしきれていないように思います。
 もし、僕がこれらを使って影響力を高めるのなら、もぎ取りは最大何個と決めてタダかそれ同然の値段に設定します。
 そして、もぎ取りを終えたタイミングでアンケートを実施し、どういったリンゴが好きか、今日もぎ取ったリンゴの良かったところはどこかを記入してもらい、お客さん自らリンゴの良かったところを思い出してもらいます。「一貫性」の中でも特に自分の立場を明確にするコミットメントという作業が重要になるため、アンケートではその手法を活用します。
 こうすることで最後に箱でのリンゴを購入できますが、いかがですか?という問いかけをし購入に至るというものです。
 こうすることでもぎ取りなどの存在がより強力なものとなるのではないかと思います。

補足(少し詳しい話になるので読み飛ばし可)

先程登場したコミットメントですが、これには労力が加わればより効果が強まると言われています。
 例えば、購入を促すときに値段をあえて言わずお客さん自ら「いくらですか?」と言わせることでそこに労力が発生し、自分の立場(リンゴを購入したいという意思がある)を明確にすることができます。
 また、新たな方法にはなりますが“拒否したら譲渡“という手法も存在し、こちらから提示した値段があまり納得されず拒否された場合でもこちらから譲渡することで承諾率が上がるのです。
 これは当たり前と言えば当たり前なのですが、最初からこちらが出せる値段ギリギリを提示するのではなく、少し余裕を持たせて交渉するというのも一つの手になるのです。

おわりに

改めて、リンゴ農園(もぎ取り)について考えてみるととても可能性があって面白いなと感じます。
 今までただのリンゴ農園としか考えていませんでしたが、もっと理論的なことを使えば、より大きな影響を与えられるのではないかと思いました。
 皆さんも自分の頭だけでなく、すでにある知識を吸収することにも力を注いでみてください!
 今回はそれだけです。それではしーゆーれいた

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