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平手友梨奈さん。『ピノキオは鏡の国へ』のヒロインは、あなたです。


三谷幸喜さんは「当て書き」する脚本家として有名だ。

『スオミの話をしよう』も長澤まさみさんでの「当て書き」と公言されている。

実在の俳優の演技を想像しながら書くと、セリフや動きが読めるから、筆が早く進む。

設定したキャラクターがブレないメリットもある。


私の小説「ピノキオは鏡の国へ」も、実際の役者さんを想定して「あてがき」している。

ヒロイン、謎の美少女蟻亜三久は、平手友梨奈さんをイメージ。

というか、小説を書いてる時、平手さんのドラマ『うちの弁護士は手がかかる』が始まる。
ムロさん主演のコメディ。
欅坂のあのセンターが、コメディエンヌ?
実は日本で、美形コメディエンヌはあまり見掛けない。
遥か昔の「トリック」仲間由紀恵。
最近では数年まえの「チャンネルはそのまま!」の芳根京子。
「雪丸花子」これは笑った。

記憶に有るのはそのくらい。
試しに、弁護士ドラマを見る事にした。

「これはムロの主演ドラマでは無い」と気付く。
ムロに感情移入出来ない。
どう見ても平手友梨奈が真ん中にいる。
それに。
なぜか周りの俳優たちの浮いた芝居。
おそらく修羅場をくぐり抜けているベテランたちが宇宙人みたいな彼女に、どう対応して良いか分からないように見える。
トミー・リー・ジョーンズと「宇宙人共演CM」もあったし笑
コメディ上手の俳優たちが、平手に、渾身で合わせようとしている。
こんなケースは珍しい。
彼女はマイウェイ、独特の存在感。
これのスタイリストは、良い服選んでいる。
可愛いい弁護士。
でもドラマ展開は、ちょっとご都合主義で先が読めるし、首をひねる。
それでも“手が掛かる女性弁護士“が輝いている。

欅坂46で、不動のセンター。
激しい踊りで、顔に髪の毛が掛ったり、私にはよく顔が見えなかったアイドル。
尖った作詞。
不協和音。
「女性の尾崎豊を作ろうとしてる」と、思った。
「エリカ様にならなきゃ良いが…」とも感じた。

平手友梨奈はコメディエンヌでは無かった。
しかし、なんか可愛いい。
彼女を、つい見ちゃう。
周りが浮くほどの独自性。
「これって…」
だんだんと私は小説のヒロイン「蟻亜三久」のキャラクターが、平手友梨奈に似ていると思い始める。
蟻亜三久が持つ闇、謎めいた様子が、彼女の表情に重なり始めたのだ。
だから小説の表紙の顔も、イメージを寄せた。
小説のヒロイン蟻亜三久は、前半こそ普通に良い子なのだが、徐々に本性が表れてくる。
自称17歳の映画オタク蟻亜三久が、とんでもなく“生意気”なキャラクターに変貌していく。
巨悪、権力に対抗して行く。
世界を救おうとする。
「蟻亜三久は…平手友梨奈…かも」と。

こんな打ち明け話は、noteでしか書けない。


映画やドラマ化される小説。
小説のキャラクターと、作られる映画のキャラクターの違いに驚いた事がある。東野圭吾さんの「ガリレオ」を読んでいた時、変人探偵、湯川教授のイメージはエコール・ド・パリで活躍した画家の藤田嗣治だった。
おカッパ頭の、ロイド眼鏡の変人レオナルド・フジタ。
でもドラマが始まると、演じるのは超イケメンの福山雅治になる。
このギャップに驚くが、結果的に大ヒットドラマになった。
福山さんの代表作になって行く。

平手友梨奈さんと同系列のアイドルユニット出身の前田敦子さんでも驚いた事がある。
アンチ前田敦子の存在は不明だが、ネットで演技力がないとか、棒読みとか言われていた。
が、彼女主演の『もらとりあむタマ子』を見て仰天した。
あのとんでもないキャラクターの「タマ子」を見事に演じていた。

というか、タマ子は前田敦子にしか出来ない役だと感じた。
同世代の女優さんたちで置き換えて想像するが、たぶん誰にも出来ない。
あの表現力はすごい。

だから『イニシェーション・ラブ』も追いかけた。
またまた、これも前田敦子の不敵な微笑み。
最近の「彼女たちの犯罪」でも、他の女優より目立っていた。
あの「タマ子」も名演技も「当て書き」だったのだろうか。

センターポジションを務めるという事が、たぶん「少女」を別の何かに変えるのかも知れない。
平手友梨奈もそうなのかも…と思い始める。

煌びやかな蝶。
『鏡の国へ』ヒロイン蟻亜三久は様々なシーンで七変化する。
様々なコスチューム。
それらの衣装を平手友梨奈で想像してしまう。
この作業は楽しい。

相棒の中年ゾンビ男や、色っぽい広告代理店の女性ディレクター、絶滅危惧種のマジメ探偵や美しき元北朝鮮の女性工作員などなど。

それぞれ勝手に、実在の俳優さんたちを当てている。
喋り方とか、特徴を持たせているから、読んで貰えればバレると思う。

ともあれ、平手友梨奈さんに、一番読んで欲しいが。笑










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