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「食べつくし系」は「自己中」や「親のせい」なのか?という話

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以前、「食べつくし系は自己中心的な行動であり、親の教育が原因だ」という話をSNSで耳にしたことがあります


しかし私は、「食べつくし系」も発達特性に基づく行動の一つである視点を持っています

「食べつくし系」と呼ばれる行動がでるケースでは、

他者からの声掛けの意味が十分に理解できず、「ただ注意された」と感じてふてくされる行動に繋がりがちです

結果として、対人関係に「障害」が生じてしまうことがあります

したがって、これを単純に「自己中」「親の教育のせい」と決めつけるのは不適切です

これまでの人生で他者との関わりの中で何かを

「理解できなかった」

「理解につなげることができなかった」

のであれば、それは「性格」ではなく「発達特性」「障害」が要因である可能性を考える必要があります

発達特性はすべての人に存在します

しかし、その特性を自分でコントロールできず、生活や社会的な場面で支障をきたすと「発達障害」として現れることがあります

このように、発達特性が「障害化」するケースは決して珍しいものではありません。

重要なのは、「誰かのせい」にすることではなく、自分自身の特性に気づくことです。それが解決へのスタートラインとなることが多いのです




●「自他の境界」の曖昧さが生む行動


「食べつくし系」の行動を発達特性の観点で考えると、「自分のもの」と「他者のもの」の境界が曖昧であることが原因の一つと考えられます

例えば、誰かの分まで食べてしまう行動は、そうした曖昧さに起因していることがあるのです

一方で、外食時のように、自分の目の前に自分が注文した料理が置かれる場面

「自分と他者」の境界が視覚的にも物理的にも整理されており、行動が変わることが多いです

これに対して、大皿料理を共有する場合には再び境界が曖昧になり、行動が変化する可能性があります

自宅のようにリラックスできる環境では

・外で我慢していたストレスが発散されやすく

・外食ほど自分と相手の境界線が分かりやすく分離されていないので


特性がより強く現れることがあります。その結果、「他者の分まで食べる」という行動が目立つ場合が多くなるのです


●「発達障害」と「パーソナリティ障害」との関係


「これは発達障害ではなくパーソナリティ障害だ」という議論もよくみられます

パーソナリティ障害とは

個人の人格(性格や思考、行動のパターン)が、

その人自身や周囲の人々にとって継続的に問題を引き起こす状態を指します

一般的な文化や社会の期待から大きく逸脱した特徴を持ち、持続的で柔軟性に欠けるため、日常生活や人間関係、仕事に影響を及ぼすもの

一見すると間違いなく「食べつくし」が「パーソナル障害」が関係する行動と言えるでしょう

が、これもまた一面的な、表面的な見方になります

「発達特性」「発達障害」とは

「発達特性」、「発達障害」については以下の記事が参考になります


日常生活の中で、「発達特性」が「障害」となり、その結果として「パーソナリティ障害」に繋がるケースも少なくありません

生育歴を遡って見ると、「後天的な要因」に「先天的な要素」が絡んでいることがよくあります

「発達障害」と「パーソナリティ障害」を無理に切り分けることは、適切な関わりを難しくする場合があります

したがって、「これは発達障害ではない」という決めつけは慎重であるべきなのです


●まとめ


「食べつくし系」などの行動に対して、背景に「発達特性」がある可能性を考えることは、その人を理解し、支援する第一歩となりえます


「自己中」「親のせい」と決めつけるのではなく、行動の理由を丁寧に探ることで、その人や周囲にとってより良い関わり方が見えてくるでしょう

そもそも、普段からそういった「特性」や「障害」と関わっているなら、そういったものが如何に

「他者から無知な関わりで矯正できないもの、難しいもの」

という認識を持っています

「自己中」「親のせい」という言葉なんて、最初から出す必要がないことを理解しているのです


「なんでも発達障害のせいにする」といった偏見ではなく、

「背景に何があるか」

を丁寧に考える姿勢が大切なのです

背景にあるものを理解しないまま相手をあざ笑うような言動は、当事者やその家族を深く傷つけます

それをせずに短絡的な結論を出すことは、問題の本質を見失うことに繋がります


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