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教員が世間知らずと言われるのはなぜか という話
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「教員は世間知らず」という言説はよく耳にします
実社会でも、SNSでも…私もよくSNSで食ってかかります
特に私は教員と関わることが多い仕事だったのですが、関わりの要所要所で「ん?」と感じる違和感がありました
これが「世間知らず」と呼ばれる要因
そしてこれが多くの人に触れ、積み重なってきたことでできたものが「教員は世間知らず」という話なのだと思っています
こういった話に対して教員の反論として
「あれも、これも、こんなこともできるのに世間知らずと呼ばれるのか」
「あなたも私も自分が経験した仕事以外を知らないだけ」
「教育を受けただけで教員側を知ったつもりになっている」
「学校を知らないからそんなことが言える」
「なにも知らないから世間知らずと言う言葉が出る」
「大体みんな(他の職業)も同じ状況だから」
みたいなものが散見されます
この時点で、「なぜ世間知らずと呼ばれるのか」 を理解できていないのです
客観的、大多数の人たちに「自分たちの事がこう見えている」ということを理解していない事が「世間知らず」と呼ばれる所以 なのだと私は考えてしまうのです
以下に具体的な「世間知らずにつながる要素」を私見で記述していきます
①根拠のない業務、しなくてもいい苦労を多く抱え、根拠のある仕事、新しい事柄を拒絶する
発達支援の側面から教員と関わった時に感じた違和感の一つに
「そういった一人の子を特別扱いすることはできません」
「前例がないのでできません」
といった言葉が出ることです
こちらとしては、そのお子さんの学習や安全確保、栄養管理に「必要不可欠な支援」の引継ぎでしたが、
こういった言葉でまず「拒否」されることが多くありました
結局、かかりつけ医や看護師、言語聴覚士、児童指導員、行政、ご家族、教員を交えたケア会議を設定し合意に至るのですが
本来スムーズにいくはずの会議がひどく難航します
「何かしら理由をつけて、できない」と主張するのです
上記にようなものに加え、
「他の子の安全を確保出来ないから」
「なくした時に責任を持てないから」
「時間がない」
「人手が足りない」
といったもので、ごもっともなんですけど、
「やる方向で考えて種々の問題や課題を洗い出す思考」が求められる時に
「如何に自分が大変でやらない方向にもっていくかの努力をする」
を優先して主張する
ここがまず「世間知らずな要素」だと思っています
しかも、一つ一つ確認していくと
安全確保はできるし、
責任の所在もはっきりさせられるし、
時間もつくれるし
人手もつくれる
特別扱いにもならない方法もある
という結論が出ます
前例もできます
拒否するに足る「根拠」を教員側が全く有していないケースも非常に多かったです
知識や技術も経験もないのに、まずは保身に走る姿勢も「世間知らず」に拍車をかけるのではないでしょうか
②自分たちのやっていることが正しく、それから外れる人たちは「間違い」と断定する精神性
基本的に他者との関わりでは「謙虚さ」が求められます
具体的には
・傲慢な態度で相手に接しない
・自分の正しさを押し付けない
・相手の立場や環境を考える
この態度が大切なのは「自分が間違っている、間違う可能性」があるからです
この精神性が「世間知らずと言われる教員」には一向にみられないのです
もしこの態度、精神性で他職種、ご家族と関わっていたらどうなるでしょうか
相手との
・関係が崩れる
・信頼関係が失われる
・大きなトラブルにつながる
のです
しかし、こういう状況に陥った教員をみるのは一人や二人だけではありません
それは実社会でもSNSでもです。ひどく反感を買ってしまいます
取り返しがつかない状態になっても、まだ自分が何をしたのか理解できず、火に油を注ぎます
③間違っても謝れない、言い訳が多い、責任を転嫁する姿勢
火に油を注ぐ行動は以下の通りです
・間違いであっても謝れない、隠蔽する
・言い訳が多い
・被害者ぶり、責任転嫁をする姿勢(自分の事は棚に上げる)
どれも人間なら誰しもしてしまいそうな行為ですが、これが「子どもと関わる専門職」がしてしまうことが大いに問題なのです
SNSでは特に自分の事を棚にあげた、他責思考の言い訳が多く散見されます
「学校を知らないからそんなことが言える」みたいな言い訳をする教員
それを言えるほど透明性が高い組織ではないでしょう?
「これは教員の仕事ではなく福祉の仕事」と生徒の行いについて論ずるポスト
福祉を押し付けられたのではなく、存在していた福祉の問題から目を背けてきて、知識や技術、経験持たない、何が必要で、何が不必要なのかの選別をしてこなかったことで限界を迎えたのは
あなた方でしょう
じゃあ「どんな福祉が必要か」具体的なものを語れるのでしょうか
知識も技術も経験もなく、被害者ぶるのはやめていただきたい
このような平気で反感を買う態度や意見をこともなげに行ってしまいます
まとめ
教員が世間知らずと呼ばれるのは
仕事ができない
社会常識を知らない
とかそういう話ではないのです
世の中の大多数の人が
「おかしい」
「もうそんな考えではない」
と感じていることを平気でやってしまうその
「精神性」
「人格」
「改められない態度」
なのです
ただ、全ての教員がそうではないことも追記しておきます
多くの衆目の目に晒されがちな「教員」という立場がそういった言説を生み出されがちな職業であることも原因の一つでしょう
なのでこの記事が「刺さる人に刺さればいいな」 という思いです
そもそも、一生懸命取り組んでいる人は刺さりませんし、応援されています
世間知らずと呼ばれる職種自体稀なのです
自分を客観的を見れないのであれば、これからも言い訳に溢れる他責思考が垂れ流されることになるでしょう