DIC 川村記念美術館、休館へ
今までに2回、DIC川村記念美術館を訪れてます。
きっかけは、金沢21世紀美術館の館長だった秋元雄史氏が書かれた本「日本列島 現代アートを旅する」を読んだとき、「ロスコ・ルーム」の話に惹かれて、ぜひ一度行ってみたいと決めて訪れました。
その時は、東京アート巡りの中に組み込んで、成田駅から一つ手前の佐倉で電車を降りて・・・ただ、佐倉駅からのシャトルバスしか手段がないので、どうしても「じっくりゆっくり鑑賞する時間をとる」と考えると、一泊考えなきゃ・・・・ってことで、でも、佐倉駅周辺で安いホテルをっって思って楽天で予約したら、これがまぁ、とんでもなくすごい「廃墟ホテル」でして・・・あの強烈な印象はいまだに忘れられません。あとからクチコミ情報を見てびっくりしたけど、まぁ何事もなくてよかった(苦笑)
2回目は2年前、ロスコルームをもう一度見たくなって、訪れました。
今度は、まぁまぁまともなホテルが駅前にあって・・・
でもね、とにかく、佐倉駅からのシャトルバスも30分近く乗るもので、ほんまに「成田空港から近いってなってるけど、どうなん?」っていうぐらい、田舎ののどか~な風景の田園地帯を抜けていく中に現れる美術館で、広い庭園もピクニックとか楽しめそうだし、地元ならずっと一日過ごせるよなぁと羨ましく思ったものでした。
ロスコルームには、幼稚園?ぐらいの年齢のお子さんを連れたお母さんがいらして、ああ、こんな小さい頃からロスコルームに来れるってなんて贅沢な羨ましい環境なんだ~ってずっと思ってましたよ。
それが、その川村記念美術館が・・・
親会社のDICが大赤字に陥ってる現状、美術館の存続も危ぶまれ、2025年1月から休館とのニュースが・・・
企業所蔵の私設美術館としては、素晴らしいコレクション作品と環境と、ゆったり構えている佇まいが素敵だったんだけど・・・
親会社が立ち行かなくなりそうなほどの赤字となると、こういう「直接生産に結びつかない」施設は真っ先にターゲットになってしまう・・・
ロスコルームは、ため息がでるほど、静かで神秘的で、輪郭のはっきりしないあの茶色の壁画に囲まれて、不思議な光に包まれて過ごす、至福の時間で、唯一無二・・・なんとかどこかが存続させてほしいと強く願っています。
こういうときこそ、クラウドファンディング・・・どこか立ち上げてくれたなら、喜んで協力します。
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